コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

忍者ライナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊賀大阪高速バスから転送)
忍者ライナー(2017年10月)

忍者ライナー(にんじゃライナー)は、三重交通伊賀営業所が運行する高速バス路線の愛称である。かつては大阪方面へ運行する路線にもこの愛称を用いていたが、現在は名古屋方面へ運行する路線のみがこの愛称を用いている。

概要

[編集]

三重県伊賀市大阪府大阪市を結んでいた伊賀大阪高速線(いがおおさかこうそくせん)及び、愛知県名古屋市を結ぶ名古屋上野高速線(なごやうえのこうそくせん)の愛称である。同線は伊賀忍者ライナー(いがにんじゃライナー)や伊賀ライナー(いがライナー)と表記されることもある。なお、当項では大阪方面の路線(伊賀大阪高速線)と名古屋方面の路線(名古屋上野高速線)に分けて解説する。

路線

[編集]

伊賀大阪高速線

[編集]

三重県伊賀市と大阪府大阪市を結んだ路線。「61系統」として運行していた。

歴史

[編集]

1960年代から1970年代に近鉄バス(当時は近畿日本鉄道自動車局)が、大阪市内 - 伊賀(旧上野市)間に路線バスを運行していた。後に、大阪阿部野橋駅 - 天理駅間の路線が毎月26日のみの運行で残るのみとなったが、やがて廃止された。

1980年代には名阪国道西名阪自動車道には夜行高速バスが通るようになったが、後に京都駅などを経由する経路変更で名神高速道路を通るように変更されたため、定期的に名阪国道と西名阪自動車道を通るようになるのは久しぶりのことである。なお、近鉄バスとしては新大阪駅発着の高速路線はこの路線が初めてであった。

近鉄バスとの共同運行化にあたり、同社により「忍者ライナー」の愛称が与えられた。ちなみに、近鉄バスと共同運行していた当時の四日市大阪高速線(路線リニューアル前)は近鉄バスともども愛称名がなかったが、西日本JRバスとの共同運行化で「四日市ライナー」の名称を与えられたが、2014年2月28日をもって近鉄バスが撤退した[1]

2018年4月以降、土曜・休日とお盆年末年始に4往復のみが運行されていたが、2022年3月1日より運行を休止した[2]

年表
[編集]
  • 2005年
  • 2006年8月10日:2往復が大阪側の予約・発券・運行支援を行っていた近鉄バスの運行となり、共同運行化。
  • 2007年6月1日:停留所に針インターと国道山添(共に大阪行の乗車扱いと伊賀行の降車扱いのみ)を新設[4]
  • 2014年3月1日:近鉄バスが撤退し、三重交通の単独運行となる。併せて、1日5往復に減便する[1]
  • 2017年8月1日:停留所に国道大内(大阪行の乗車扱いと伊賀行の降車扱いのみ)を新設。
  • 2018年4月1日:土曜・日曜・祝日及び8月13日から15日12月30日 - 翌年1月4日のみの運行に変更する[5]
  • 2022年3月1日:運行休止[2]

停車停留所

[編集]

運行経路

[編集]

車両

[編集]
  • 三重交通は伊賀営業所上野車庫所属の日野自動車セレガR FSである。なお、2005年7月15日のダイヤ改正では2往復が増発され、中部国際空港線用で使われていたいすゞガーラが1台専用車として転用されていた。
  • 近鉄バスは布施営業所所属の日野自動車・セレガFDが専用車として使用されていた。
  • 都合によりトイレ無し車(newセレガ等)で運行される場合もある。その際は乗客の希望により天理PA等でトイレ休憩を行っていた。

名古屋上野高速線

[編集]

三重県伊賀市と愛知県名古屋市を結ぶ路線。運行開始当初は「61系統」として運行されていたが、関バスセンターを経由するに当たり「62系統」に変更されて現在に至る。

歴史

[編集]

1988年4月に名鉄バスセンター - 三交上野車庫間を運行する路線として登場した後、2006年12月20日から三交上野車庫 - 三交伊賀車庫間の延長運行を行ったが[6]、その運行は2011年4月1日ダイヤ改正で終了した[7]。以降は運行開始時と同じ区間(名鉄バスセンター - 三交上野車庫間)を運行する昼行高速バスとして運行している[8]

年表
[編集]
  • 1988年4月:名鉄バスセンター - 三交上野車庫間で運行を開始する。
  • 1991年頃:関バスセンター経由に変更する。
  • 2006年12月20日:伊賀地区の始発終着を三交伊賀車庫(名張市西田原)に延伸する[6]
  • 2011年4月1日:伊賀地区の始発終着を三交上野車庫に変更(運行区間を短縮)する[7]

停車停留所

[編集]

運行経路

[編集]

車両

[編集]
  • 伊賀営業所所属のいすゞ・ガーラで運行されている。なお、同線に使用する車両はトイレ付き4列シート車である[9]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 【3月1日〜】大阪〜四日市間、京都〜津間および大阪〜伊賀上野間高速バスのダイヤ変更と運行担当会社変更について”. 近鉄バス (2014年2月5日). 2014年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  2. ^ a b 伊賀〜大阪(R4.3.1より休止)”. 三重交通. 2021年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  3. ^ a b 伊賀大阪高速線の開設のお知らせ”. 三重交通 (2005年3月15日). 2008年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  4. ^ 山添・針〈名阪国道沿い停留所〉2ヵ所に停車” (PDF). 三重交通 (2007年5月21日). 2007年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  5. ^ 伊賀大阪高速線”. 三重交通. 2018年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  6. ^ a b 「名古屋上野線」を名張北部まで延長” (PDF). 三重交通 (2006年12月8日). 2007年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月1日閲覧。
  7. ^ a b 名古屋上野高速バス 平成23年4月より三交伊賀車庫(名張駅西田原)からご利用いただけなくなっております。”. 三重交通. 2011年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月1日閲覧。
  8. ^ 名古屋上野高速線 時刻表(伊賀上野 → 名古屋)”. 三重交通. 2023年12月1日閲覧。
  9. ^ 車両タイプ・車内設備(名古屋上野高速線)”. 三重交通. 2023年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]