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伊豆文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊豆文学賞
(いずぶんがくしょう)
受賞対象小説・随筆・紀行文
日本の旗 日本
主催静岡県
静岡県教育委員会
伊豆文学フェスティバル実行委員会
初回1997年
最新回2022年

伊豆文学賞(いずぶんがくしょう)は、日本文学賞

概要

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伊豆をはじめとする静岡県内の自然や地名、行事、人物、歴史などを題材とした文学作品を公募している[1]川端康成の『伊豆の踊子』や井上靖の『しろばんば』に続く新たな文学作品や人材を見いだそうと1997年から毎年開催している[1]。小説・随筆・紀行文部門は、伊豆をはじめとする静岡県内各地の自然、地名、行事、人物、歴史などを題材にした小説随筆紀行文を募集しており、規定枚数は、小説が30 - 80枚程度、随筆・紀行文がそれぞれ20 - 40枚程度となっている[2]。メッセージ部門[注 1] は、静岡県内の美しい風景や名所旧跡などを題材にして感じたことや大切に想っていることを伝える文章を募集しており、規定枚数は、3 - 5枚以内となっている[2]。応募資格は問われない[2]静岡県静岡県教育委員会、伊豆文学フェスティバル実行委員会が主催している[2]文化庁読売新聞東京本社が後援している[2]スルガ銀行が協賛している[2]

受賞者一覧

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回(年) 受賞作 受賞者
第1回(1997年) 最優秀賞 紙谷橋 池田陽一
優秀賞 ボンネットバス 浅尾大輔
万三郎の方が高い 蕗谷龍生
佳作 最後の竹細工 小西政司
錦ヶ浦の一本松 敦賀敏
第2回(1999年) 最優秀賞 星への道 榧守遼
優秀賞 咸臨丸の船匠 安土肇
伊豆縄地マリア観音 山手二郎
佳作 ロビンソン 吉野まひる
石段 園部 凱夫
第3回(2000年) 最優秀賞 軍曹とダイアナ 会田晃司
優秀賞 豆州測量始末 山上藤悟
清流のほとり 石川たかし
佳作 海の祈り 山下悦夫
裏見の滝 柏木節子
特別推薦 水の鼓動を訪ねて-「伊豆の踊子」へのアプローチ 高田英明
第4回(2001年) 最優秀賞 海の光 島永嘉子
優秀賞 姫沙羅 西原健次
ボットル落とし屋の六さん 前田健太郎
佳作 東浦往還 漆畑稔
やまゆりの花に託して 夏崎涼
第5回(2002年) 最優秀賞 竹とんぼの坂道 石川たかし
優秀賞 ドリスの特別な日 長山志信
海を渡る風 宮司孝男
佳作 わさびの味 伊藤義行
占い坂 条田念
第6回(2003年) 最優秀賞 夏の終わり 長田恵子
優秀賞 百音の序曲 鈴木ゆき江
黒鼻ホテルの小さなロビー 山本恵一郎
佳作 伊豆の仁寛(にんかん) 櫻井寛治
蜆(しじみ)の唄 中村豊
第7回(2004年) 最優秀賞 ボタン 倉本園子
優秀賞 四十年目の夏に 志賀幸一
白い帆は光と陰をはらみて 弓場剛
佳作 鬼子母神 瀧千賀子
彫り目 遊部香
第8回(2005年) 最優秀賞 月ヶ瀬 萩真沙子
優秀賞 曲師 志賀幸一
ヴォーリズ野の石畳 鎌田雪里
佳作 母子草 杜村真理子
埴輪の指跡 川崎正敏
特別賞 若山牧水の山さくらの歌と酒 伊藤正則
第9回(2006年) 最優秀賞 奈緒 西村美佳孝
優秀賞 風待ち 片桐泰志
初照 佐藤和哉
佳作 アイゴー・アミーゴ 松下早穂
中居の生活 坂東亜里
第10回(2007年) 最優秀賞 ぼくらの自由 賛子貴之
優秀賞 瀧をやぶる 松下曜子
ほら貝の音 木部博已
佳作 伊豆の俳人 萩原麦草 杉山早苗
輝く木 冨岡美子
第11回(2008年) 最優秀賞 釣聖 蒔田淳一
優秀賞 海師の子 水野次郎
餌食 中川将幸
佳作 野に死に真似の遊びして 阪野陽花
水湧き出づる町で 伊野里健
第12回(2009年) 最優秀賞 いなさ参ろう 山手一郎
優秀賞 そこはいつも青空 阪野陽花
鯔と子供ら 石井隆義
佳作 白い枇杷 真帆沁
トンネルを抜けて 李絳
第13回(2010年) 最優秀賞 海煙 土橋章宏
優秀賞 タバコわらしべ 根室総一
守り氷 冨岡美子
佳作 駿府瞽女、花 萩原由男
三島宿 龍造寺信
第14回(2011年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 はよう寝んか 明日が来るぞ 前山博茂
優秀賞 空を飛ぶ男 宇和静樹
佳作 鬼夢 松山幸民
河童の夏唄 南津泰三
【メッセージ部門】
最優秀賞 レアイズム 秋永幸宏
優秀賞 高天神の町 鈴木めい
ある日の出来事 鈴木美春
懐ひろ~い 日向川伊緒
おだっくいの国、シゾーカに行かざあ 藤岡正敏
友情と伊豆 細谷幸子
第15回(2012年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 敬太とかわうそ 植松邦文
優秀賞 花の棲家 阪野陽花
佳作 YAMABUKI 白鳥和也
伊豆堀越御所異聞 木夏真一郎
【メッセージ部門】
最優秀賞 新幹線の車窓から 藤巻元彦
優秀賞 湖西連峰の山寺跡 増田瑞穂
惚れてしまった沼津さんへ 古川紀
連れあって札所めぐり 中川洋子
懐かしい町 伊東 服部静子
遠い裾野 宮司孝男
第16回(2013年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 ばあば新茶マラソンをとぶ 鴻野元希
優秀賞 十一月の夏みかん 岩本和博
佳作 うみしみ 風霧みぞれ
「与平の日記」を歩く 斎藤久
【メッセージ部門】
最優秀賞 浜名湖一周の旅 増田瑞穂
優秀賞 藤枝大祭 海野葵
天城峠 志賀幸一
湖西焼き物考 宮司孝男
やがて静かに海は終わる 清水きよし
伊豆は巨樹王国 川村均
第17回(2014年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 前を歩く人 坦庵公との一日 小長谷建夫
優秀賞 野づらは星あかり 大塚清司
佳作 宝永写真館 畠ゆかり
興国寺城遺聞-康景出奔- 増登春行
【メッセージ部門】
最優秀賞 三島 夏まつり 長谷川穂
優秀賞 情けが溶ける最強湧水都市・三島 鈴木敬盛
遠州大念仏の夜 宮司孝男
父の日の金目鯛 渡会三郎
伊豆行き松川湖下車の旅 菅沼美代子
伊豆は第三の故郷 游美媛
第18回(2015年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 まつりのあと 鈴木清美
優秀賞 銀鱗の背に乗って 熊崎洋
佳作 あぜ道 倉持れい子
赤富士の浜 醍醐亮
【メッセージ部門】
最優秀賞 「赤電」に乗って 藤森ますみ
優秀賞 Mさんの鮎 中川洋子
朝の野菜直売所 栗田すみ子
四十一年目の富士山 渡会三郎
雨の中の如来 宮司孝男
緑のプリン 安藤知明
特別奨励賞 あやめ祭の発見 荒川百花
第19回(2016年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 蹴れ、彦五郎[3] 今村翔吾
優秀賞 さあ、つぎはどの森を歩こうか 奥田裕介
佳作 ブタの足あと 橋本顕光
恋飛脚遠州往来 齊藤勝
【メッセージ部門】
最優秀賞 熊野の長藤 太田智子
優秀賞 風待港の盆踊り 中川洋子
これが私の夢の地図 西森涼
鹿ん舞の里 仲野鈴代
柿田川を見つめて 土屋望海
「英魂」の碑 宮司孝男
第20回(2017年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 熱海残照[4] 中尾千恵子
優秀賞 炭焼きの少年 瀬戸敬司
佳作 白粉花 杉山早苗
杣人の森 佃弘行
【メッセージ部門】
最優秀賞 桶ヶ谷沼の夜明け 宮司孝男
優秀賞 沼津と深海魚 鈴木敬盛
秋、蓬莱橋から 井村たづ子
奥駿河湾 眞野さん
降雪、浜名湖 清水広六
Treasure island 岡野さん
第21回(2018年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 鋳物師七郎左衛門 松本茂
優秀賞 都田川堤 渡会克男
佳作 海風 齊藤勝
志戸呂からの囁き 星野有加里
【メッセージ部門】
最優秀賞 私たちの忘れもの 三浦さん
優秀賞 沼津の伯母さん 渡会克男
田宮虎彦の富士 江川洋
駿河湾からの激励 高山さん
志戸呂の声 -綺麗寂び- 星野有加里
佐鳴湖の思い出 鈴木孝之
第22回(2019年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 石に火を灯す 牧野恒紀
優秀賞 天城へ 吉川道廣
佳作 海と亀の星 中嶋健二
シャレコウベ、ふたつ 杉本将彦
【メッセージ部門】
最優秀賞 富士の白雪ゃ 渡会三郎
優秀賞 秋野不矩、インド絵画の祈り 井村たづ子
新緑と水の街 三島よ 仲野鈴代
三島への旅 須藤安佐乃
海の誘惑 津槻たお
井伏鱒二とワサビ田と釣りと 江川洋
特別奨励賞 変わらない夏 花島瑞希
第23回(2020年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 ナナカマドの庭 鈴木ヤスノリ
優秀賞 ボンネットバスと走った天城峠(乗り合いバスの変遷) 多賀多津子
佳作 坦庵先生とパン 逆瀬川わたる
はぐれ雁 戸川桜良
【メッセージ部門】
最優秀賞 繋がらない記憶 濱中晶子
優秀賞 金木犀 天野有美
二俣線・天浜線を乗り継いで 鈴木よし子
無形の宝物 宮澤典子
鹿島の夏 縣千晶
北遠州天空の里 榎本政夫
特別奨励賞 知る一歩 柿原綾乃
第24回(2021年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 憧憬明夜 須田地央
優秀賞 由比浦の夕陽 髙部務
佳作 くくり罠の夜 花房直正
ライトからきてくれて 西山俊太郎
【掌篇部門】※メッセージ部門から変更
最優秀賞 おばあちゃんのおでん 見沢富子
優秀賞 初めての寺で 小林篤
青い夢が叶うころ 星野有加里
五の三の君 太田美紀
ハンドメイドカトラリー 相良文雄
火の見バス停と飯田屋酒店 飯田まゆみ
第25回(2022年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 海豚 高部務
優秀賞 黒潮の岬 江尻七平
佳作 戸川半兵衛の黒はんべ 高平九
ラスト・ソングス シズカ・クサナギ
【掌篇部門】
最優秀賞 白い蛇 こうずみき
優秀賞 塩の味 櫛谷翔大
明るい夜に 横山大河
ダイヤモンド富士 星野有加里
無観客 湊千波
ぐるぐる 秋野葉介
第26回(2023年) 【小説・随筆・紀行文部門】
最優秀賞 水色の風 吉川道廣
優秀賞 即日帰郷 高野半里
佳作 遠い夏 宮司孝男
ドレープ 斎藤勝
【掌篇部門】
最優秀賞 白山桃子
優秀賞 朝霧高原のおちょぼ口 久保協一
余韻 宮沢早紀
花の色 渓口輝
手引頭のブナ 榎本政夫
わさび 凪司工房
特別奨励賞 フラッシュバック・サマー 仁木舞歌

脚注

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注釈

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  1. ^ 第14回から設けられた。

出典

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関連項目

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