伊藤幹治
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伊藤 幹治(いとう みきはる、1930年1月4日 - 2016年3月29日)は、日本の人類学者・民俗学者。国立民族学博物館名誉教授。
来歴
[編集]東京都出身[1]。1953年國學院大學文学部文学科卒[2]、1955年同大学院文学研究科修士課程修了[2]。1975年「稲作儀礼の研究」で國學院大學より文学博士の学位を取得[2]。1954年東京都立明正高等学校教諭[2]、1956年國學院大学日本文化研究所研究員[2]、1959-1960年琉球国際短期大学助教授[2]、1966-1968年ハーヴァード大学燕京研究所客員研究員[2]、1969年國學院大學文学部助教授[2]、1974年国文学研究資料館教授[2]、同6月国立民族学博物館教授[2]。1988年退職[2]、名誉教授[2]、成城大学教授に就任[2]。1991年同民俗学研究所所長[2]。2000年成城大を退職[2]。2016年3月29日、心不全のため死去[3]。86歳没。叙従五位、瑞宝小綬章追贈[4]。
柳田國男研究を中心に、古代からの日本の宗教や生活習慣などに関する著書がある。『柳田國男全集』(筑摩書房)の編集委員を務めた[1]。
受賞歴
[編集]主な著作
[編集]単著
[編集]- 『稲作儀礼の研究 日琉同祖論の研究』(而立書房、1974年)
- 『柳田国男 学問と視点』(潮出版社・潮選書、1975年)
- 『沖縄の宗教人類学』(弘文堂、1980年)
- 『家族国家観の人類学 歴史と日本人』(ミネルヴァ書房、1982年)
- 『宴と日本文化 比較民俗学的アプローチ』(中央公論社・中公新書、1984年)
- 『宗教と社会構造』(弘文堂、1988年)
- 『贈与交換の人類学』(筑摩書房、1995年)
- 『柳田國男と文化ナショナリズム』(岩波書店、2002年)
- 『日本人の人類学的自画像 柳田國男と日本文化論再考』(筑摩書房、2006年)
- 『柳田國男と梅棹忠夫 自前の学問を求めて』(岩波書店、2011年)
- 『贈答の日本文化』(筑摩書房・筑摩選書、2011年)
共著
[編集]共編・編
[編集]- 『シンポジウム 柳田国男』神島二郎共編、日本放送出版協会 1973年
- 『柳田國男の世界』米山俊直との共編、放送ライブラリー・日本放送出版協会、1976年
- 『講座日本の古代信仰 第3巻 呪ないと祭り』(編 学生社 1980年)
- 『日本人の贈答』(栗田靖之との共編、ミネルヴァ書房、1984年)
- 『文化人類学的アプローチ』(米山俊直との共編、ミネルヴァ書房、1988年)