伊号第百七十一潜水艦
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伊号第百七十一潜水艦 | |
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基本情報 | |
建造所 | 川崎造船所 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 一等潜水艦 |
級名 | 伊百六十八型潜水艦 |
建造費 | 6,425,800円(予算成立時の価格) |
艦歴 | |
計画 | 昭和6年度計画(第一次補充計画) |
起工 | 1933年2月15日 |
進水 | 1934年8月25日 |
竣工 | 1935年12月24日(伊号第七十一潜水艦) |
最期 | 1944年2月1日戦没 |
除籍 | 1944年4月30日 |
要目 | |
基準排水量 | 1,400トン |
常備排水量 | 1,785トン |
水中排水量 | 2,440トン |
全長 | 104.70m |
最大幅 | 8.20m |
吃水 | 4.58m |
機関 | 艦本式1号甲8型ディーゼルx2基 |
推進 | 2軸 |
出力 |
水上:9,000馬力 水中:1,800馬力 |
速力 |
水上:23.0ノット 水中:8.2ノット |
燃料 | 重油341トン |
航続距離 |
水上:10ktで14,000海里 水中:3ktで65海里 |
潜航深度 | 安全潜航深度:75m |
乗員 | 68名 |
兵装 |
45口径十一年式12cm単装砲x1門 九三式13mm機銃x1挺 九二式7.7mm機銃x1挺 八八式53cm魚雷発射管x6門(艦首4門、艦尾2門)/魚雷x14本 |
搭載機 | なし |
ソナー |
MV式水中聴音機 九一式探信儀 |
電池:2号3型x236個 |
伊号第百七十一潜水艦(いごうだいひゃくななじゅういちせんすいかん)は、日本海軍の潜水艦。伊百六十八型潜水艦(海大VI型a)の4番艦。竣工時の艦名は伊号第七十一潜水艦(いごうだいななじゅういちせんすいかん)。
艦歴
[編集]- 1933年(昭和8年)2月15日 - 川崎造船所で起工。
- 1934年(昭和9年)8月25日 - 進水
- 1935年(昭和10年)12月24日 - 竣工。呉鎮守府籍。
- 1937年(昭和12年)1月7日 - 伊72、伊73と共に第20潜水隊を編成[1][2]。
- 1938年(昭和13年)6月1日 - 艦型名を伊六十八型に改正[3]。
- 1939年(昭和14年)10月10日 - 予備艦となる[2]。
- 1940年(昭和15年)10月11日 - 横浜港沖で行われた紀元二千六百年特別観艦式に参加[4]。
- 1941年(昭和16年)11月11日 - 第3潜水戦隊第20潜水隊に属し、佐伯を出航[1]。
- 1942年(昭和17年)1月12日 - クェゼリンを出航しハワイ方面散開線につく[1]。
- 1月29日日没 - マウイ島西方2浬地点付近で、カフルイからヒロへ向かっていた輸送船団を攻撃し、米軍兵士を乗せて航行中の米貨客船ジェネラル・ロイヤル・T・フランク(General Royal T. Frank、622トン)を雷撃。魚雷が命中した同船は爆発し、30秒で沈没した。
- 2月16日 - クェゼリンを出航し、米機動部隊のラバウル攻撃を受けウェーキ東方海面へ退避[1]。
- 3月6日 - 呉入港[1][2]。
- 4月15日 - 呉を出港。ウェーキ方面散開線につく[1]。
- 5月20日 - 伊号第百七十一潜水艦に改名。
- 5月24日 - ミッドウェー海戦に参加[1]。
- 7月8日 - クェゼリンを出航しサモア方面で活動[1]。
- 7月29日 - トゥトゥイラ島近海で商船を雷撃するも、命中せず。
- 8月17日 - トラックを出航。24日、呉に入港し、修理を実施[1]。
- 1943年(昭和18年)2月15日 - キスカ島輸送に従事のため呉を出港[1]。
- 1944年(昭和19年)1月9日 - トラックを出航し、13日、ラバウル着[1]。
撃沈総数1隻、撃沈トン数622トン。
歴代艦長
[編集]※『艦長たちの軍艦史』434-435頁及び『官報』による。
艤装員長
[編集]- 水口兵衛 少佐:1935年2月15日[7] -
艦長
[編集]- 水口兵衛 中佐:1935年12月24日 - 1936年6月30日[8]
- 永井宏明 少佐:1936年6月30日 - 1937年7月31日[9]
- 小泉騏一 少佐:1937年7月31日 - 1938年3月19日[10]
- 楢原省吾 少佐:1938年3月19日 - 1938年7月30日
- 堀武雄 少佐:1938年7月30日 - 1941年7月31日[11]
- 川崎睦郎 少佐:1941年7月31日 -
- 小林茂男 少佐:1942年7月5日 -
- 島田武夫 少佐:1943年8月30日 - 1944年2月1日戦死
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集19巻』73頁。
- ^ a b c d e 『艦長たちの軍艦史』434-435頁。
- ^ 昭和13年6月1日付、内令第421号。
- ^ 『紀元二千六百年祝典記録・第六冊』、369頁
- ^ 『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』111頁。
- ^ 『日本海軍史』第7巻、357頁。
- ^ 『官報』第2435号、昭和10年2月16日。
- ^ 『官報』第2848号、昭和11年7月1日。
- ^ 「海軍辞令公報 号外 第15号 昭和12年7月31日付」 アジア歴史資料センター Ref.C13072072100
- ^ 「海軍辞令公報(部内限)号外 第152号 昭和13年3月19日付」 アジア歴史資料センター Ref.C13072073500
- ^ 「海軍辞令公報(部内限)第681号 昭和16年7月31日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072081600
参考文献
[編集]- 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集19巻』潜水艦伊号、光人社、1997年。
- 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
- 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。 ISBN 4-7698-1246-9