伊勢電報電話局
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伊勢電報電話局(いせでんぽうでんわきょく)は三重県伊勢市にあった日本電信電話公社の電報電話局。東海電気通信局三重電気通信部の管轄下にあった。2016年現在、NTT西日本ビジネスフロント株式会社東海支店伊勢志摩営業所などが置かれている。
沿革
[編集]- 1880年(明治13年)6月15日 - 山田電信分局設置、電信事務開始(宇治山田町大字岡本町)[1]。
- 1891年(明治24年)8月1日 - 郵便局と合併、山田郵便電信局と改称[2]。
- 1903年(明治36年)4月1日 - 山田郵便局と改称。
- 1907年(明治40年)2月26日 - 電話通話事務を開始[3]。
- 1907年(明治40年)3月26日 - 宇治山田市大字豊川から宇治山田市大字岡本に移転[4]。
- 1908年(明治41年)2月16日 - 電話交換業務を開始[5]。
- 1909年(明治42年)5月14日 - 宇治山田市豊川町に新築移転[6]。
- 1923年(大正12年)12月12日 - 山田郵便局電話分室が開設[7][8][9]。
- 1949年(昭和24年)2月21日 - 山田郵便局より分離、山田電信局・山田電話局となる[10]。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 山田電信局と山田電話局が合併し、山田電報電話局となる[11]。
- 1954年(昭和29年)3月14日 - 宇治山田市一志町に局舎を新築移転、電話交換を自動式に切替[12]。山田神社郵便局・山田大湊郵便局から電話交換および電報配達業務を移管される[13]。三重県内で初めての自動改式。
- 1955年(昭和30年)1月16日 - 伊勢電報電話局と改称[14]。
- 1964年(昭和39年)12月5日 - 豊浜電話交換局が開局[15]。豊浜郵便局から電話交換業務を移管される[16]。また、大淀郵便局で取り扱っていた旧北浜村(現伊勢市)の電話交換業務も移管される。
- 1965年(昭和40年)4月25日 - 伊勢局本局増築工事完了[17]。
- 1966年(昭和41年)4月9日 - 二見電話交換局が開局[18]。二見郵便局から電話交換業務を移管される[19]。
- 1966年(昭和41年)10月6日 - 伊勢局第2局舎新増築工事完了[17]。
- 1969年(昭和44年)2月27日 - 一之瀬農村集団自動電話が開通[17]。
- 1969年(昭和44年)3月27日 - 玉城農村集団自動電話が開通[17]。
- 1969年(昭和44年)8月20日 - 注連指農村集団自動電話が開通[17]。
- 1970年(昭和45年)10月22日 - 明和電話交換局・大淀電話交換局が開局[20]。明和郵便局・大淀郵便局から電話交換業務を移管される[21]。
- 1971年(昭和46年)7月23日 - 大湊電話交換局が開局[22]。
- 1972年(昭和47年)1月20日 - 沼木地域集団電話が開通[17]。
- 1972年(昭和47年)4月26日 - 玉城電話交換局が開局[23]。玉城郵便局・東外城田郵便局から電話交換業務を移管される[24]。
- 1975年(昭和50年)頃 - 内城田電話交換局が開局[25]。
- 1975年(昭和50年)8月27日 - 内城田郵便局から電話交換業務を移管される[26]。
- 1976年(昭和51年)6月30日 - 伊勢南電話交換局が開局[27]。沼木郵便局から電話交換業務を移管される[28]。
- 1977年(昭和52年)7月27日 - 度会中川電話交換局が開局[29]。度会中川郵便局から電話交換業務を移管される[30]。
- 1978年(昭和53年)5月25日 - 一之瀬電話交換局が開局[31]。一之瀬郵便局から電話交換業務を移管される[32]。伊勢電報電話局管内が全て自動化される。
- 1982年(昭和57年)1月25日 - 第3局舎新増築工事完了、営業窓口を第1局舎から第3局舎に移転[33]。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 日本電信電話公社の民営化に伴い、日本電信電話株式会社(NTT)三重支社の管轄となる。
- 1988年(昭和63年)10月1日 - 南島電報電話局の廃止に伴い、その業務を引き継ぐ[34]。
- 1989年(平成元年)2月1日 - 鳥羽電報電話局・阿児電報電話局・志摩電報電話局の電話サービスの故障等に関する相談(電話番号113)受付を伊勢電報電話局に統合する[35]。
- 1989年(平成元年)4月1日 - NTT伊勢志摩支店となる。
- 1997年(平成9年)7月 - 日本電信電話株式会社の再編成により西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が設立される。
- 2000年(平成12年)頃 - 百五銀行伊勢支店の建て替えに伴い、旧第1局舎を仮店舗として貸す。同店は2001年(平成13年)2月13日に新店舗へ移転[36]。
- 2006年(平成18年)1月頃 - 旧第1局舎を取り壊し[37]。
関連項目
[編集]- 大神宮前駅:1930年から1942年まで現在の敷地の場所にあった鉄道駅。
参考文献
[編集]- 『東海の電信電話 -90年のあゆみ-』1962年10月27日発行、編集:日本電信電話公社東海電気通信局、発行所:社団法人電気通信協会名古屋支部
- 『東海の電信電話 第2巻』1974年3月1日発行、編集:日本電信電話公社東海電気通信局、発行所:社団法人電気通信協会東海支部
- 『東海の電信電話 第3巻』1984年3月1日発行、編集:日本電信電話公社東海電気通信局、発行所:財団法人電気通信共済会名古屋営業所
脚注
[編集]- ^ 『東海の電信電話』p734
- ^ 『明治二十四年 法令全書』告示三〇八頁 明治二十四年七月三日 遞信省第百五十二號
- ^ 『明治四十年 法令全書』告示一六二頁 明治四十年二月二十五日 遞信省第七十四號
- ^ 『明治四十年 法令全書』告示三八七頁 明治四十年三月二十六日 遞信省第百九十號
- ^ 明治四十一年 法令全書 告示二九九頁 明治四十一年二月十五日 遞信省第百三十六號
- ^ 『東海の電信電話』p734での記述。『明治四十二年 法令全書』告示九〇四頁 明治四十二年五月二十五日 遞信省第五百二十九號では移転の日付を5月26日としている。
- ^ 「宇治山田新交換局 十四、五、六の三日公開」伊勢新聞 1923年12月12日付 夕刊 2面
- ^ 「新電話室開設」大阪朝日新聞 1923年12月13日付 3面 東海版
- ^ 「津より先へ複式になった山田局」伊勢新聞 1923年12月15日付 夕刊 1面
- ^ 昭和24年2月18日付官報(第6628号)郵政省告示第六十五号、第六十六号
- ^ 昭和24年10月18日付官報(号外第119号)電気通信省告示第七十二号
- ^ 「きのうから切換え 交換手ともお別れ 山田の自動式電話」伊勢新聞 1954年3月15日付 3面
- ^ 昭和29年3月16日付官報(第8158号)郵政省告示第三百六十六号
- ^ 昭和30年1月13日付官報(第8408号)日本電信電話公社公示第11号
- ^ 「きょう新局が誕生 伊勢・村松地区など 電話が自動式に」中部日本新聞 1964年12月5日付 9面 伊勢志摩版
- ^ 昭和39年11月30日付官報(第11390号)郵政省告示第八百九十九号
- ^ a b c d e f 『東海の電信電話 第2巻』p618
- ^ 「二見局の電話をダイヤル式に切り替え」中日新聞 1966年4月9日付 8面 三重版
- ^ 昭和41年4月5日付官報(第11792号)郵政省告示第二百八十二号
- ^ 「来月からダイヤル式 22日 明和局の電話」夕刊三重 1970年9月25日付 3面
- ^ 昭和45年10月20日付官報(第13151号)郵政省告示第九百九号
- ^ 「きょうから(6)局開局 伊勢電報電話局」伊勢新聞 1971年7月23日付 2面
- ^ 「26日から玉城局が電話ダイヤル化」中日新聞 1947年4月12日付 9面 伊勢志摩版
- ^ 昭和47年4月12日付官報(第13590号)郵政省告示第二百七十三号
- ^ 内城田電話交換局について、『ゼンリンの住宅地図 度会郡』(1974年4月発行)では記載なし、『ゼンリンの住宅地図 度会郡北部』(1978年10月発行)では記載ありなので、1974年から1978年までの間に開局したことが推測できる。
- ^ 昭和50年8月29日付官報(第14598号)郵政省告示第五百八十三号
- ^ 「市外局番2ケタに 伊勢市 30日からスタート」伊勢新聞 1976年6月15日付 3面
- ^ 昭和51年7月5日付官報(第14847号)郵政省告示第四百九十一号
- ^ 「きょうからダイヤル式に 度会中川局」中日新聞 1977年7月27日付 12面 伊勢志摩版
- ^ 昭和52年7月9日付官報(第15148号)郵政省告示第四百七十六号
- ^ 「あすからダイヤル化 一之瀬電話交換局が完成」中日新聞 1978年5月24日付 10面 伊勢志摩版
- ^ 昭和53年5月22日付官報(第15403号)郵政省告示第三百四十号
- ^ 「情報時代へ新交換機 伊勢電電 第三局舎25日オープン」中日新聞 1982年1月23日付 12面 伊勢志摩版
- ^ 「菰野、南島両電話局 窓口業務を廃止へ」中日新聞 1988年9月22日付 朝刊 17面 三重総合
- ^ 「電話故障問い合わせ NTT伊勢局 一本化で短時間対応」中日新聞 1989年2月1日付 18面 伊勢志摩版
- ^ 「百五銀行伊勢支店 装い新たに来月13日オープン 相談センターなど新設」中日新聞 2001年1月16日付 朝刊 16面 伊勢志摩版
- ^ 「NTT敷地を借用へ 伊勢市 お木曳き行事で活用」中日新聞 2006年1月17日付 朝刊 20面 伊勢志摩版