コンテンツにスキップ

伊佐と雪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

伊佐と雪』(いさとせつ)は友谷蒼・著、三日月かける・画のライトノベル作品。ソフトバンククリエイティブGA文庫刊。全5巻。

男性向け作品が多いGA文庫の中で少女小説と言える数少ない作品の一つ。 しかし女性読者の知名度が低いためか、読者層は男性が多い。

ストーリー

[編集]

修験者を志す高校生、袴田幸太朗が幽霊に育てられた少年「伊佐」と雪女の息子「雪」やその仲間とともに様々な騒動に巻き込まれていくハートフル当世妖怪奇譚。大半が一話完結モノ。

メインキャラクター

[編集]
袴田 幸太朗(はかまだ こうたろう)
修験者を志す男子高校生。寺の住職である祖父に勧められ、伊佐たちとともに暮らし始める。料理上手。妖怪に対する考え方が伊佐や雪と出会ったことで大きく変わった。外出する際はたいてい時代錯誤な黒い外套を着ている。見た目は強面で身長も高く、周囲に怖がられることが多いが、性格は正義感が強く優しい。しかし空回りしがち。誕生日は不明だが山羊座ということは分かっている。
慈徳院 伊佐(じとくいん いさ)
幽霊に育てられたという少年。推定800歳以上。優しそうな風貌で性格も温厚だが、格闘や剣術などもたけている。自分の存在に疑問をもっている。雪とは昔からのつきあい。一人称は「僕」。料理はできるにはできるが、袴田ほどではない。食事に関しては小食であまり食べられない。たいていの人間にはですます口調だが、親しい者にはタメ語で話す。
白方 雪(しらかた せつ)
雪女の息子。推定780歳以上。肌が白く、眉目秀麗。性格は冷ややかで短気。そばに近づくと寒い。キレやすくてすぐ怒鳴るが、意外に面倒見が良い。一人称は「俺」。料理は火が扱えず(火に触れると溶ける。何日か経つと回復するが)、食材がなんであろうと刺身しか作れない。食事に関してはものすごく大食らい。いつも薄着で常に扇子を持ち歩いている。「雪野」という母と「夕貴」という姉がいる。
豪姫(ごうひめ)
通称ヒメ。霊鳥。鳥の姿にも人間の女性の姿にもなれる。ドレスやゴシックロリータなどが好き。正義感が強いが、常識が欠けている。女の子を見るとドレスやゴシックロリータ風の服を着させたくてしょうがない。年齢不詳。一人称は「私(わたくし)」。
玄太郎(げんたろう)
の妖怪。見た目は幼い男の子だが、少なくとも袴田よりは年上で、伊佐や雪よりは年下。最初の頃は袴田を嫌っていたが、袴田の料理を好きになり、それがきっかけで懐く。食事に関しては雪なみに大食らい。しかしイカは嫌い。一人称は「僕」。

既刊一覧

[編集]
  1. 伊佐と雪 〜やさしいよる〜 2006年4月28日初版 ISBN 9784797335804
  2. 伊佐と雪 〜いとけしゆうぐれ〜 2006年9月30日初版 ISBN 9784797337167
  3. 伊佐と雪 〜おだけしあした〜 2007年4月30日初版 ISBN 9784797340570
  4. 伊佐と雪 〜たましいのゆくところ〜 2007年11月30日初版 ISBN 9784797345339
  5. 伊佐と雪 〜なつかしいあさ〜 2008年10月31日初版 ISBN 9784797349252

外部リンク

[編集]