仮想企業
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仮想企業とは、ウェブ上で実現される企業活動のこと。バーチャル・リアリティのような企業(コーポレーション、カンパニー)ということで、バーチャル・コーポレーション、バーチャル・カンパニーとも言う。
1990年代前半に、ウィリアム・ダビドゥとマイケル・マローンの共著『バーチャル・コーポレーション』(牧野昇・訳、徳間書店)で提起された未来企業像。
トフラーの「生産消費者」なる概念に似て、ネットを通して顧客のニーズが反映され、ときには顧客自身が生産活動に参加する。またトフラーの「アドホクラシー」なる概念にも似て、あるプロジェクトのためにだけ人材が(ウェブ上)結集して、目的が達成されたら解散するという、当座企業的な面がある。アドホクラシーは政体についての言及に使用されるにふさわしい造語だが、仮想企業は企業のほうにふさわしい、というのが両者のニュアンスの差異であろう。
実例
[編集]- 共愛学園前橋国際大学が、ゼミで『繭美蚕』という仮想企業を設立した。
関連項目
[編集]- シンボリック・アナリスト:問題を発見し、必要な人材、資金などを集めて、問題を解決する人たち。彼らがウェブを武器にすれば、そのプロジェクトは仮想企業となる。
- ウィキノミクス:仮想企業の集積した社会像が、「ウィキノミー(ウィキ+エコノミー)」だ、と言えよう。