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仙北市立角館樺細工伝承館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仙北市立角館樺細工伝承館
地図
仙北市立角館樺細工伝承館の位置(秋田県内)
仙北市立角館樺細工伝承館
情報
旧名称 仙北市立館町伝承館
設計者 大江宏建築事務所
構造設計者 青木繁研究室
設備設計者 森村共同設計事務所
施工 大林組
建築主 角館町
構造形式 鉄筋コンクリート構造、一部鉄骨構造
延床面積 2,148 m² [1]
状態 完成
階数 地上2階、地下1階
竣工 1978年
開館開所 1978年9月
所在地 014-0331
秋田県仙北市角館町表町下丁10番地1
座標 北緯39度35分59.6秒 東経140度33分39.6秒 / 北緯39.599889度 東経140.561000度 / 39.599889; 140.561000 (仙北市立角館樺細工伝承館)座標: 北緯39度35分59.6秒 東経140度33分39.6秒 / 北緯39.599889度 東経140.561000度 / 39.599889; 140.561000 (仙北市立角館樺細工伝承館)
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仙北市立角館樺細工伝承館(せんぼくしりつかくのだてかばざいくでんしょうかん)は、秋田県仙北市に所在する観光施設である。

建築

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18世紀から角館に伝わる樺細工は、1976年伝統的工芸品の指定を受けた[2]。樺細工の振興を図ることを目的に、旧角館町(2005年に周辺の町村と合併し、現在の仙北市)により1978年9月に開設された。日本の伝統工芸会館の中では3番目に古い歴史を持つ[3]。館内では樺細工の制作実演や工芸・文化・歴史に関する資料の展示が行われ、物産館や喫茶室が併設されている[4]

わら葺き屋根を模した案内ホールの屋根は武家屋敷通りから眺めても違和感を感じさせないが、玄関はプレキャストコンクリートの丸柱で支えられた赤レンガ積みのアーチがあり、西洋館風の作りである。喫茶室を併設した観光案内ホール内はアーチが多用され、ヨーロッパの民家を思わせる[5]。設計は、香川県文化会館国立能楽堂にも携わった大江宏。博物館としての機能を重視した箱型のモダニズム建築、周囲の武家屋敷街に合わせた和風建築のいずれも採らなかった。伝統とモダニズムを同居させた建築のあり方を、大江は「併存混在」というキーワードで説明している[6]

第13回(2013年度)日本建築家協会25年賞受賞[7]

周辺

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角館樺細工伝承館と上記2館を組み合わせた、2館および3館の共通入館券も発行されている。本館は、角館駅から徒歩15分ほどである[3]

脚注

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  1. ^ (日経アーキテクチュア 2011, p. 48)
  2. ^ 工芸品を知る:樺細工”. 伝統工芸青山スクエア. 2020年8月9日閲覧。
  3. ^ a b 公共文化施設:仙北市立角館樺細工伝承館”. 仙北市総務部. 2020年8月9日閲覧。
  4. ^ 角館樺細工伝承館”. 田沢湖・角館観光協会. 2020年8月9日閲覧。
  5. ^ (日経アーキテクチュア 2011, pp. 52–53)
  6. ^ (日経アーキテクチュア 2011, pp. 49–51)
  7. ^ http://www.jia.or.jp/member/award/25years/2013/main.htm

参考文献

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  • 日経アーキテクチュア 編『ポストモダン建築巡礼 1975-95 第2版日経BP、2011年7月25日。ISBN 978-4-296-10462-8https://style.nikkei.com/article/DGXMZO93065550R21C15A0000000/ 

外部リンク

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