仏和辞典
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仏和辞典(ふつわじてん)は、フランス語の単語に、相当する日本語の単語をあてた対訳辞典。
仏和辞典の歴史
[編集]明治時代の日本でフランス語はドイツ語と並んで研究され、日本はフランス語から様々な分野の学問や科学技術を取り入れた。日本でフランス語研究は1808年に始まり、1864年に村上英俊が編纂し達理堂から出版された『仏語明要』(佛語明要)は、日本初の本格的な仏和辞典といわれている[1]。
- 1871年 『官許 仏和辞典』 好樹堂(岡田好樹)訳、Mission Presbytérienne Américaine
- M. Nugent の仏英辞典からの翻訳。旧字体は『官許 佛和辭典』。日本で2番目の仏和辞典[2]。
- 1886年 『仏和辞書』 中村秀穂編訳、日進堂等[3]
- 旧字体は『佛和辭書』。
- 1887年 『仏和辞林 Dictionnaire universel français-japonais』 中江兆民校閲、野村泰亨他訳、仏学塾
- 仏学塾は中江兆民が主催する私塾。翌年廃校。
- 1893年 『仏和字彙』 仏学研究会
- 『仏和辞林』の圧縮版。
- 1899年 『仏和会話集』 斎藤祥三郎訳、成美堂
- 「玻氏」(A. Bartels)の会話集。
主な仏和辞典
[編集]- アポロ仏和辞典 角川書店
- 基準仏和辞典 第三書房
- クラウン仏和辞典 三省堂 (第7版、2015年)
- コンサイス仏和辞典 三省堂
- 新コンサイス仏和辞典 三省堂
- スタンダード仏和辞典 大修館書店
- 新スタンダード仏和辞典 大修館書店 (1987年)
- スタンダード仏和小辞典 大修館書店
- ジュネス仏和辞典 大修館書店 (1993年)
- 佛和辭典 大倉書店
- 新仏和辞典 大倉書店
- 小学館プログレッシブ仏和辞典 小学館 (第2版、2008年)
- 小学館ロベール仏和大辞典 小学館 (1988年)
- ディコ仏和辞典 白水社 (新装版、2016年)
- 白水社ラルース仏和辞典 白水社 (2001年)
- 標音仏和辞典 白水社
- 新仏和小辞典 白水社
- 新仏和中辞典 白水社
- 仏和大辞典 白水社
- マルタン仏和大辞典 白水社
- 模範仏和大辞典 白水社
- プチ・ロワイヤル仏和辞典 旺文社 (第5版、2020年)
- ロワイヤル仏和中辞典 旺文社 (第2版、2005年)
- ポケット仏和辞典 博友社
- カナ発音仏和小辞典 大学書林
- 現代仏和小辞典 大学書林
- 仏和小辞典 Librairie You Feng(友豐書店)
脚注
[編集]- ^ 第152回 常設展示 辞書を片手に世界へ —近代デジタルライブラリーにみる明治の語学辞書— (PDF) - 国立国会図書館
- ^ 中井えり子 『官許佛和辭典』と岡田好樹をめぐって (PDF) 名古屋大学附属図書館
- ^ (仏和辞書) PORTA (近代デジタルライブラリー) - 国立国会図書館デジタルアーカイブポータル