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今川 (杉並区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 杉並区 > 今川 (杉並区)
今川
町丁
観泉寺
地図北緯35度43分03秒 東経139度36分25秒 / 北緯35.717369度 東経139.607056度 / 35.717369; 139.607056
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京
特別区 杉並区
人口情報2024年(令和6年)3月1日現在[1]
 人口 9,567 人
 世帯数 4,570 世帯
面積[2]
  0.654894653 km²
人口密度 14608.46 人/km²
郵便番号 167-0035[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 杉並
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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今川(いまがわ)は、東京都杉並区の地名。現行行政地名は今川一丁目から今川四丁目。住居表示実施済み区域である。

地理

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杉並区北部に位置する。北辺は早稲田通りを境に上井草に、西辺は青梅街道を境に善福寺に、南部は桃井に、東辺は環八通りを境に清水に、それぞれ接している(地名はいずれも杉並区)。東西に長い長方形状の区域で、東から順に一丁目から四丁目までが並んでいる。

町域内は主に住宅地として利用されている。また、今川には中央大学杉並高等学校都立農芸高等学校が置かれている。

地価

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住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、今川2-3-6の地点で45万4000円/m2となっている[5]

歴史

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江戸時代

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江戸時代武蔵国多摩郡上井草村の一部に当たる。

1645年正保2年)、今川直房今川義元の曾孫)に対し、多摩郡井草村(江戸時代初期、上井草村・下井草村に分割)・上鷺宮村(現:中野区上鷺宮一帯)および豊島郡中村(現:練馬区中村一帯)が知行地として与えられた。以後、この地域は幕末まで今川氏の所領であった。今川氏の菩提寺として庇護を受けた観泉寺は、その知行地支配の拠点でもあった。観泉寺境内には今川氏歴代当主の墓所(都旧跡)がある。

近代

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1889年明治22年)の町村制施行により、東多摩郡井荻村の一部となった。1896年(明治29年)に東多摩郡は豊多摩郡1926年大正15年)7月1日に井荻村は町制施行して井荻町となる。1932年昭和7年)、豊多摩郡井荻町は東京市に編入され、杉並区の一部となったが、この際、観泉寺周辺に今川町という町名が生まれている。この「今川町」の一部は現在上井草に編入されている。

現代

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1964年(昭和39年)9月1日住居表示実施に伴い、現在の今川一丁目から四丁目が編成された。旧地名では、沓掛町・中通町・神戸町・柿ノ木町・四宮町・今川町・三谷町・新町の各一部に当たる。

地名の由来

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二丁目にある観泉寺は、江戸時代に当地を治めた高家旗本今川氏ゆかりの寺院で、本堂(1764年明和元年)再建)は杉並区最古の木造建築である。「今川」の地名はこれに因んでいる。

世帯数と人口

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2024年(令和6年)3月1日現在(杉並区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
今川一丁目 1,144世帯 2,394人
今川二丁目 859世帯 1,931人
今川三丁目 1,419世帯 2,870人
今川四丁目 1,148世帯 2,372人
4,570世帯 9,567人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[6]
8,433
2000年(平成12年)[7]
9,246
2005年(平成17年)[8]
9,183
2010年(平成22年)[9]
9,252
2015年(平成27年)[10]
9,508
2020年(令和2年)[11]
9,661

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[6]
3,450
2000年(平成12年)[7]
3,961
2005年(平成17年)[8]
4,027
2010年(平成22年)[9]
4,122
2015年(平成27年)[10]
4,311
2020年(令和2年)[11]
4,501

学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2016年1月時点)[12]

丁目 番地 小学校 中学校
今川一丁目 全域 杉並区立四宮小学校 杉並区立井荻中学校
今川二丁目 1~19番
22~24番
20〜21番 杉並区立井草中学校
今川三丁目 6~10番
15~31番
杉並区立三谷小学校
1〜5番
11〜14番
杉並区立井荻中学校
今川四丁目 1~7番
12~18番
23~28番
杉並区立井草中学校
8〜11番
19〜22番
杉並区立桃井第四小学校

交通

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鉄道

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バス移動等で利用可能の駅

SI西武池袋線

SS西武新宿線

JCJR中央線
JBJR中央・総武線各駅停車
M東京メトロ丸ノ内線

JCJR中央線
JBJR中央・総武線各駅停車

町域内には鉄道駅が置かれていない。 町域在住の住民の認識ではおおむね東日本旅客鉄道(JR東日本)の中央線快速中央・総武緩行線荻窪駅西荻窪駅の商圏の影響が大きく、両駅が最寄駅という認識が大きい。また、西武新宿線井荻駅上井草駅上石神井駅(練馬区)が距離的に近く利用圏。荻窪駅西荻窪駅井荻駅武蔵関駅石神井公園駅などを発着する関東バス西武バスの路線バスのバス停が多数存在し、移動選択肢は豊富。

バス

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事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[13]

丁目 事業所数 従業員数
今川一丁目 35事業所 219人
今川二丁目 54事業所 522人
今川三丁目 93事業所 1,387人
今川四丁目 47事業所 289人
229事業所 2,417人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[14]
197
2021年(令和3年)[13]
229

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[14]
2,597
2021年(令和3年)[13]
2,417

施設

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1928年(昭和3年)、東京府立農芸学校(現:東京都立農芸高等学校)が当地に移転した。1935年(昭和10年)には旧制目白中学校が当地(当時・杉並区中通町)に移転し、杉並中学校(現:中央大学附属中学校・高等学校)に改称した。旧制杉並中学校の跡地には現在中央大学杉並高等学校がある。

その他

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日本郵便

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関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 町丁別世帯数及び人口” (XLSX). 杉並区 (2024年3月6日). 2024年3月24日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月14日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 今川の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年4月6日閲覧。
  6. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  7. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  12. ^ 区立学校学区域一覧”. 杉並区 (2016年1月14日). 2017年12月26日閲覧。
  13. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  14. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  15. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

外部リンク

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