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今中博之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今中 博之(いまなか ひろし、1963年5月31日 - )はソーシャルデザイナー。社会福祉法人素王会(そおうかい)理事長であり、知的障がいのあるアーティストが創作活動を行うアトリエインカーブの代表、クリエイティブディレクターである。イマナカデザイン一級建築士事務所、一級建築士。[1](アトリエ インカーブ公式ウェブサイト参照)

来歴

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1986年 株式会社乃村工藝社 デザイン部に入社(〜2003年)。企業ショールームや国際博覧会などのデザインにとどまらず、介護・医療施設、児童施設、障がい者施設などのディレクション活動を展開。グッドデザイン賞(Gマーク・ユニバーサルデザイン部門)、ディスプレイデザインアソシエイション(DDA)奨励賞、ウィンドーデザイン通算大臣賞など受賞多数。

2002年社会福祉法人 素王会(そおうかい)を設立、理事長・クリエイティブディレクターに就任。知的障がいのあるアーティストが創作活動を行うアトリエインカーブ[2] を設立。アーティストの作品を国内外の美術館やギャラリー、アートフェアに発信する。芸術文化と社会福祉を架橋するソーシャルデザイナーとして、行政や大学等での講演多数。2006年ビブリオインカーブ[3] (出版会社)、2010年アトリエ インカーブ専属のギャラリー インカーブ|京都[4]を設立。

2006年金沢美術工芸大学 非常勤講師就任 現在に至る。2008年大阪成蹊大学芸術学部 准教授就任(〜2010年) 、2012年 クラブ・ウィルビー・サポーティングメンバー就任[5] 現在に至る、2013年 京都大学地域研究統合情報センター研究員就任(〜2016年)[6]。2021年大阪大学(男女協働推進センター)招へい教授就任[7]

2007年に文部科学省・厚生労働省・国土交通省の次官勉強会で「アートと福祉分野の新しい試み」について講演[8]、同年文部科学省・厚生労働省が開催する「障がい者アート推進のための懇談会」委員[9]。2011年 財務省ユニバーサル社会を創造する事務次官会議にて講演[10]。2013年 文化庁・厚生労働省「障害者の芸術活動への支援を推進するための懇談会」委員[11]。2014年 「村木厚子厚生労働事務次官×今中博之 障がい者の芸術表現の可能性」(主催:大阪府・大阪市立大学都市研究プラザ)などの講演を行う[12]

2014年 文化庁「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」東京藝術大学(美術学部)・金沢美術工芸大学による「障害者の芸術活動を支援する新進芸術家育成事業とその育成を芸術系大学において行う基盤構築のための調査事業」(〜2018年)に協力[13]、東京藝術大学・愛知県立芸術大学・金沢美術工芸大学・沖縄県立芸術大学にて講演。

2015年 厚生労働省・文化庁「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた障害者の芸術振興に関する懇談会」構成員[14]。2021年(〜2015年) 大阪府障がい者施策推進協議会 文化芸術部会 副部会長[15]

2021年(〜2015年)4月現在、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会文化・教育委員会委員[16]として、東京2020オリンピック・パラリンピックで開催される文化プログラムの選定等を行っている。(TOKYO2020公式ウェブサイト参照)また、東京2020のエンブレム(最終決定分)選考委員会 委員・公式ポスターアーティスト選考委員会 委員・東京2020NIPPONフェスティバル共催プログラム選考委員会 委員も務めていた。文化庁・厚生労働省「障害者文化芸術活動推進有識者会議」構成員として障害者文化芸術推進法の基本計画(素案)の策定に携わる[17]

1986年 大阪芸術大学芸術学部デザイン学科 卒業、2013年 龍谷大学文学部仏教学科 卒業、2017年 大阪府立大学人間社会学研究科 社会福祉学専攻 博士前期課程終了[18]

著作

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単著

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監修

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  • 『アトリエ インカーブー現代アートの魔球』(神谷梢 著、 創元社、2010年)

賞歴

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  • グッドデザイン<Gマーク>ユニバーサルデザイン賞(1996年)
  • ディスプレイデザインアソシエイション<DDA>奨励賞(2001年)、入選(1988年〜1999年)

など。

参考文献

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  • 『観点変更 -なぜ、アトリエ インカーブは生まれたか-』(創元社、2009年)
  • 『アトリエ インカーブ 現代アートの魔球』(創元社、2010年)
  • 『社会を希望で満たす働きかた ソーシャルデザインという仕事』(朝日新聞出版、2018年)
  • 『かっこいい福祉』元厚生労働事務次官 村木厚子氏と共著(左右社、2019年)
  • 『アトリエ インカーブ物語–アートと福祉で社会を動かす』(河出書房新社、2020年)
  • 『壁はいらない(心のバリアフリー)、って言われても。』(河出書房新社、2020年)

脚注

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  1. ^ 今中博之”. アトリエインカーブ. 2011年9月30日閲覧。
  2. ^ About”. アトリエインカーブ. 2021年4月9日閲覧。
  3. ^ About”. ビブリオインカーブ. 2021年4月9日閲覧。
  4. ^ About”. ギャラリーインカーブ|京都. 2021年4月9日閲覧。
  5. ^ 今中博之”. クラブ・ウィルビー. 2012年12月15日閲覧。
  6. ^ 宗教実践の時空間と地域”. 京都大学地域研究統合情報センター. 2013年12月10日閲覧。
  7. ^ 男女協働推進センター招へい教員一覧”. 大阪大学. 2021年4月9日閲覧。
  8. ^ 講演”. アトリエインカーブ. 2007年4月30日閲覧。
  9. ^ ぬくもりのある日本、みんなが隠れた才能をもっている”. 障害者アート推進のための懇談会. 2007年11月30日閲覧。
  10. ^ 講演”. アトリエインカーブ. 2011年11月20日閲覧。
  11. ^ 障害者の芸術活動への支援を推進するための懇談会”. 厚生労働省. 2014年12月15日閲覧。
  12. ^ 講演”. アトリエインカーブ. 2014年2月15日閲覧。
  13. ^ 講演”. アトリエインカーブ. 2014年11月30日閲覧。
  14. ^ 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた障害者の芸術文化振興に関する懇談会”. 厚生労働省. 2015年12月20日閲覧。
  15. ^ 大阪府障がい者施策推進協議会 文化芸術部会”. 大阪府. 2020年10月6日閲覧。
  16. ^ 文化・教育委員会”. 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会. 2018年12月20日閲覧。
  17. ^ 障害者文化芸術活動推進有識者会議”. アトリエインカーブ. 2018年12月20日閲覧。
  18. ^ 社会福祉学分野 – 院生・修了生の声”. 大阪府立大学. 2016年12月20日閲覧。
  19. ^ 観点変更 -なぜ、アトリエ インカーブは生まれたか-”. ビブリオインカーブ. 2021年4月12日閲覧。
  20. ^ 社会を希望で満たす働きかた ソーシャルデザインという仕事”. ビブリオインカーブ. 2021年4月12日閲覧。
  21. ^ かっこいい福祉”. ビブリオインカーブ. 2021年4月12日閲覧。
  22. ^ アトリエ インカーブ物語 –アートと福祉で社会を動かす”. ビブリオインカーブ. 2021年4月12日閲覧。
  23. ^ 壁はいらない(心のバリアフリー)、って言われても。”. ビブリオインカーブ. 2021年4月12日閲覧。