人名 (江戸時代)
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人名(にんみょう)は、日本の江戸時代における地位・身分である。
概要
[編集]江戸幕府から自治権を認められた者は、人名という地位を与えられた。人名は基本的に世襲され、その権利を人名株(にんみょうかぶ)と呼び、その地位・権利を証明する人名株券(にんみょうかぶけん)を所有した。封建社会では、自治権を認められることは稀なことであった[1]。
代表的な例として、塩飽諸島(現・香川県)が挙げられる。「御用船方」として江戸幕府から安堵を受けた島民は人名の地位を与えられ、人名株を代々世襲した。人名は、勤番所(きんばんしょ)で自治行政を取り仕切り、全島の政務は島中(とうちゅう)と呼ばれた自治組織をつくり支配した[1]。
人名は、特権階級として株を持たない漁師ら他の住民を「間人(もうと)」と呼んで差別した[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c 新瀬戸内海論 島びと20世紀 | 四国新聞社2018年1月閲覧