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京王バス高尾営業所

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京王バス高尾営業所(けいおうバスたかおえいぎょうしょ)は、東京都八王子市寺田町374-1に位置する京王バスの営業所である[1][2]

概要[編集]

2019年(令和元年)10月1日南大沢営業所寺田支所から格上げされ、営業所となった。当所を表す社内識別記号は、寺田支所時代から引き続き「T」を使用する。

営業区域は八王子市南部で、京王電鉄バス八王子営業所京王バス南大沢営業所から路線の移管を受けて担当している。コミュニティバスの受託運行路線は存在しないが、2020年(令和2年)から後述のめじろ台駅 - ゆりのき台方面発着のミニバス路線「nearくる」を開設している。

沿革[編集]

  • 1948年 - いわゆる「大東急」から分離独立し、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)として会社設立。直営のバス営業所の一つとして八王子営業所が開設される。
  • 1977年 - 京王帝都電鉄(当時)八王子営業所高尾車庫を開設(現在地とは別の場所)。高尾営業所の前身となる。
  • 1981年11月4日 - 高尾車庫を閉鎖し、京王帝都電鉄(当時)八王子営業所寺田車庫として開設、現在地に移転。
  • 1992年3月25日 - 京王帝都電鉄(当時)八王子営業所南大沢支所(のち南大沢京王バスを経て京王バス南・南大沢営業所)が開設。
  • 2014年4月14日 - 京王バス南・南大沢営業所寺田支所設立。京王電鉄バス八王子営業所寺田車庫を、京王バス南へ移管する形で開設。これをもって京王バス南の営業所・支所は3ヶ所となる。設立と同時に、京王電鉄バス八王子営業所、京王バス南・南大沢営業所より一部路線を移管される[3][4]
  • 2019年10月1日 - 京王バス南・高尾営業所に改称。南大沢営業所の支所から独立し、営業所に格上げされる。
  • 2020年
    • 2月22日 - この日のダイヤ改正で、ワンボックスカーによるミニバス系統「nearくる(にぁくる)」を運行開始[5]
    • 4月1日 - 京王電鉄バスからの委託路線だった八04・八06系統、高23・高28系統が京王バス南へ移管され、高尾営業所の全路線が京王バス南の自社運行路線となる。
    • 10月1日 - 京王バス南・京王バス東・京王バス中央の3社が合併し、京王バス(2代目)が発足した事により、当営業所は京王バス・高尾営業所となる。
  • 2021年4月5日 - 八王子営業所とともに、京王バスでは初となる連節バスの運行を開始[6]。これに伴い、連節バスで運行する館ヶ丘線に「準急」を設定[7]

現行路線[編集]

館ヶ丘線[編集]

八王子駅を発車する八04 (T20818)
  • 八04:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町四丁目 - 西八王子駅入口 - 桑志高校 - 横山事務所 - 高尾駅南口 - 上館 - 北館ヶ丘 - 医療センター - 館中学校前 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地
  • 八04:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町四丁目 - 西八王子駅入口 - 桑志高校 - 横山事務所 - 高尾駅南口 - 上館 - 北館ヶ丘 - 館中学校前 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地
  • 八06:京王八王子駅 → 八王子駅北口 → 八日町四丁目 → 西八王子駅入口 → 桑志高校 → 横山事務所 → 高尾駅南口 → 上館 → 北館ヶ丘 → 館中学校前 → 駐在所前 → 館ヶ丘団地
  • 高24:高尾駅南口 - 上館 - 北館ヶ丘 - 医療センター - 館中学校前 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地
  • 高24:高尾駅南口 - 上館 - 北館ヶ丘 - 館中学校前 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地
  • 高25:高尾駅南口 - 上館 - 北館ヶ丘 - 医療センター
  • 高26:高尾駅南口 → 上館 → 北館ヶ丘 → 館中学校前 → 駐在所前 → 館ヶ丘団地
  • 高27:高尾駅南口 → 上館 → 北館ヶ丘 → 医療センター → 館中学校前 → 駐在所前 → 館ヶ丘団地
  • 高28:高尾駅南口 - 椚田遺跡公園通り - 狭間駅 - 東京高専前 - JA八王子前 - 椚田北 - 椚田 - 下寺田 - 寺田東 - グリーンヒル寺田
  • 寺01:寺田東 → グリーンヒル寺田 → ゆりのき台 → ゆりのき通り → 明神橋 → 上館 → 北館ヶ丘 → 医療センター(土曜・休日運休)
  • 準急:高尾駅南口 - 医療センター - 館中学校 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地(記載停留所のみ停車)

八王子駅および高尾駅から東京医科大学八王子医療センター・館ヶ丘団地方面へ向かう、高尾営業所の主力路線群である。館ヶ丘団地発着だが途中の医療センターへの通院輸送や、館ヶ丘団地付近に位置する穎明館中学・高等学校への通学輸送も担っており、老若男女問わず終日に渡って混雑している。高尾駅までは国道20号甲州街道)を経由し、途中の並木町付近には京王帝都電鉄時代のバス八王子営業所(初代)が存在した。この八王子営業所(初代)は後年に八王子駅北口(現・京王プラザホテル八王子)へ移転し、さらに現在地へ再移転している。織物組合前付近まで並走する西東京バスの便も合わせて高頻度での運行が維持されている。中心となるのは八04・高24の医療センター経由で、一部時間帯は医療センターを経由しない便や駐在所経由の便が設定されている。2015年(平成27年)4月1日に高28が、2017年(平成29年)4月1日に寺01が、2018年(平成30年)9月21日に高27がそれぞれ新設されたが、寺01は寺田東からゆりのき台を経由して医療センターへ向かう平日運行の出庫便である。周辺の鉄道駅を全く経由しないのが特徴だが2019年(令和元年)9月20日のダイヤ改正で医療センター方向の片道運行に変更されている。

2021年(令和3年)4月5日のダイヤ改正から高尾駅 → 館ヶ丘団地間に準急を設定し、連節バスで運行するようになった。当初は平日7:11発のみだったが、同年12月27日より平日の日中から夕方にかけて高尾駅方向の運行も開始された[6][7]。また、以前は高26に深夜バスを設定していたが、深夜需要の減少を受けて2020年(令和2年)6月1日のダイヤ改正で廃止され、最終便が22時台に繰り上げられた。その後、夜間の需要が戻って来たことを受けて2022年(令和4年)9月22日のダイヤ改正で23時台の運行が復活したが、深夜バスでは無く通常運賃で運行されている。

上大船線[編集]

  • 八67:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 市民体育館 -(朝日ヶ丘団地→)- めじろ台一丁目 - めじろ台駅 - めじろ台南 - 椚田北 - 椚田 - 下寺田 - 大船 - 上大船 - 東京家政学院
  • 八67:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 市民体育館 -(朝日ヶ丘団地→)- めじろ台一丁目 - めじろ台駅 - めじろ台南 - 椚田北 - 椚田 - 下寺田 - 大船 - 上大船
  • 八67:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 市民体育館 -(朝日ヶ丘団地→)- めじろ台一丁目 - めじろ台駅
  • 八90:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 市民体育館 - 山田駅 - 下椚田公園 - めじろ台南 - めじろ台駅
  • 八91:上大船 → 大船 → 下寺田 → 椚田 → 上小此企 → 山田駅 → 市民体育館 → 富士森公園 → 金剛院 → 八日町四丁目 → 八王子駅北口 → 京王八王子駅(平日・休日運休)
  • 八97:法政大学 → 東京秋田霊園 → 鍛治谷戸 → 中寺田 → 下寺田 → 椚田 → 上小比企 → 山田駅 → 市民体育館 → 富士森公園 → 本立寺 → 八王子駅南口(平日・休日運休)

八王子駅南口から東京家政学院方面へ向かう路線群で、全ての系統が富士森公園を経由する。中心となるのは八90で、上大船は「かみおおふね」と読むが南大沢営業所が担当していた頃は大船地区を路線の中心部として位置付けており、「大船線」と称していた。

和田線[編集]

八81 (T30713)
  • 八81:八王子駅南口 - 子安三丁目 - 片倉城址 - 時田 - 中小比企 - 上小比企 - 大巻観音・館事務所 - 和田 - 東京高専前 - めじろ台駅

八王子駅から南下して京王高尾線の南側を大きく迂回し、めじろ台駅の西部から向かう路線である。子安三丁目 - 上小比企間は同系統の独自区間だが、片倉城址の手前までは途中停留所に停車しない八70(八王子駅南口 - 多摩美術大学)が並走する。狭隘区間が存在するものの各沿線が鉄道駅から離れていることから高頻度で運行される。八王子市は面積が広大であるために各地域に市役所の出張所である「事務所」が設置されているが、この路線は館町156番地に位置する館事務所へのアクセス路線にもなっている。

寺田団地線[編集]

  • 八南01:京王八王子駅八王子駅北口 → 南町 → 万町 → 子安三丁目 → 八王子駅南口(平日・休日運休)
  • 八96:八王子駅南口 → 子安三丁目 → 実践高校 → 富士森公園 → 市民体育館 → 野球場前 → 西八王子駅南口 → めじろ台一丁目 → めじろ台駅 → めじろ台南 → 椚田北 → 椚田 → 下寺田 → 榛名橋 → 寺田東 → グリーンヒル寺田 → 東京秋田霊園 → 法政大学
  • 八99:八王子駅南口 → 本立寺 → 南大通り → 信松院 → 都立八王子盲学校 → 西八王子駅南口(土曜・休日運休)
  • 西55:西八王子駅南口 - めじろ台一丁目 - めじろ台駅 - めじろ台南 - 椚田北 - 椚田 - 下寺田 - 榛名橋 - 寺田東 - グリーンヒル寺田
  • 西56:西八王子駅南口 - めじろ台一丁目 - めじろ台駅 - めじろ台南 - 椚田北 - 椚田 - 下寺田 - 榛名橋 - 寺田東 - グリーンヒル寺田 - 東京秋田霊園 - 法政大学
  • め05:めじろ台駅 - めじろ台南 - 椚田北 - 椚田 - 下寺田 - 榛名橋 - 寺田東 - グリーンヒル寺田
  • 急行:西八王子駅南口 - めじろ台駅 - 椚田北 - 榛名橋 - 法政大学(記載停留所のみ停車、学休期間中は運休)
  • 急行:西八王子駅南口 → めじろ台駅 → 椚田北 → 榛名橋 → 法政大学 → 法政大学経済学部前 → 法政大学体育館(記載停留所のみ停車、学休期間中は運休)
  • 急行:めじろ台駅 - 椚田北 - 榛名橋 - 法政大学(記載停留所のみ停車、学休期間中は運休)

八王子駅および西八王子駅からグリーンヒル寺田・法政大学方面へ向かう、高尾営業所の最主力路線群である。法政大学への通学やグリーンヒル寺田の住民が多数利用するため、老若男女問わず終日に渡って混雑している。中心となるのは西56で、法政大学へのアクセスを考慮しない早朝および深夜時間帯にはグリーンヒル寺田止まりの西55・め05が運行され、西55・56を八王子駅まで延伸させたものが八96・98である。八99は八王子駅から南大通りを直進して西八王子駅へ向かう短距離路線で、これらの路線は2015年(平成27年)9月25日に京王電鉄バス八王子営業所から一部の便が移管されたが、2024年(令和6年)4月1日のダイヤ改正で高尾営業所の担当便のうち、八96・99は平日夜間の片道運行、八94・98は全便が移管された。

八南01は国道20号(甲州街道)を八日町交差点で左折後に中央線の踏切を越え、八王子駅南口へ向かう短距離路線である。八97(初代)の経路を八王子駅南口発着に切り替えたもので2023年(令和5年)4月1日のダイヤ改正で八王子営業所から移管されたが、利用者が定着しないことから同年9月21日のダイヤ改正で京王八王子駅方向が廃止され、運行も土曜のみに減便された。

急行便は途中のめじろ台駅と椚田北・榛名橋のみ停車するもので、2021年(令和3年)7月1日からめじろ台駅発の一部便で連節バスによる運行が開始された[8]。なお急行便の時刻表は停留所のみに提示されており、京王バスのホームページでは省略されていたが2023年(令和5年)4月1日のダイヤ改正から高尾営業所が大多数を担うことになり、合わせて掲載されるようになった。

小仏線[編集]

山01で使用される高尾山天狗バス (T30808)

高01は東京都と神奈川県の都県境近くの小仏峠へ向かう路線で、京王バスの路線では最西端である。2014年(平成26年)4月14日に南大沢営業所から移管された。登山シーズンの繁忙期には複数台が続行便で運行される。平日早朝の高尾方向と午後の小仏方向の一部便は、駒木野 - 小仏間で自由乗降区間(フリー乗降制)が設定されているが、完全なフリー乗降制では無く停留所以外にあらかじめ指定されている箇所での乗降が可能となっている。

山01は2015年(平成27年)10月27日に新設された長距離路線で、使用される車両は車両整備などを除いて原則として専用車両「高尾山天狗バス」である[9]。かつて八王子営業所が運行していた八06(初代)と同経路で事実上の復活だが、2023年(令和5年)4月1日のダイヤ改正で平日は日中時間帯に1便の運行へ減便されている。

拓大線[編集]

高尾駅と拓殖大学八王子キャンパスを直行で結ぶ路線で、法政大学方面の急行便とは異なり系統番号が当初から設定されている。京王電鉄バスからの委託路線だったものを2020年(令和2年)4月1日に京王バス南へ移管させ、自社運行路線となったものである。途中停留所には停車しない。

穎明館線[編集]

  • 急行:高尾駅南口 -(急行・途中無停車)- 穎明館高校構内

穎明館中学・高等学校の構内へ乗り入れる直行便だが、交差点の形状によって館ヶ丘団地の手前から向かうことが出来ないため、前述の高23(高尾駅 - 拓殖大学)と同経路で途中まで進み、館ヶ丘団地の外側を周回してから頴明館高校へ向かう。こちらも京王電鉄バスからの委託路線だったものを2020年(令和2年)4月1日に京王バス南へ移管させ、自社運行路線となった。

寺田みなみ野線[編集]

JR横浜線八王子みなみ野駅とグリーンヒル寺田を結ぶ路線で、2018年(平成30年)9月21日のダイヤ改正で八王子営業所から移管された。2014年(平成26年)11月16日のダイヤ改正で新設されたもので、榛名橋 - グリーンヒル寺田間は寺田団地線と、寺田橋 - 大船間は上大船線と重複しているが、沿線からJR線の駅へは当路線が最短で、西八王子方面より速いことから利用者は多い。

ゆりのき線[編集]

  • め82:めじろ台駅 - 東京高専前 - 和田 - ゆりのき通り - ゆりのき台
  • め83:めじろ台駅 → 椚田北 → 大巻観音・館事務所 → ゆりのき通り → ゆりのき台(土曜・休日運休)

めじろ台駅とゆりのき台団地を結ぶ短距離路線で、め82は2014年(平成26年)4月14日に南大沢営業所より移管され、め83は2015年(平成27年)4月1日に新設された。終点のゆりのき台はグリーンヒル寺田から徒歩5分程の場所に位置しており、法政通りから折返場が見えるほどである。

nearくる(ミニバス路線)[編集]

  • め小01:めじろ台駅 → 三田【乗車専用】 → 東京高専前【乗車専用】 → ゆりのき台入口 → 長久保公園 → 館町中央通り → 殿入南公園 → ゆりのき台1区南 → 巴公園東 → ゆりのき台
  • め小01:ゆりのき台 → 巴公園東 → ゆりのき台中央公園 → ゆりのき台1区南 → 館町中央通り → 殿入南公園 → ゆりのき台1区西 → 長久保公園 → 東京高専前【降車専用】 → 三田【降車専用】 → めじろ台駅

2020年(令和2年)2月22日のダイヤ改正で新設されたミニバスで[5]、めじろ台駅とゆりのき台団地を結ぶ。小回りの利くミニバス路線で、団地内をめ82・83よりきめ細かく周回するのが特徴である[5]。「近くまで来る」という意味の「nearくる(にぁくる)[5]」という路線愛称が付けられているが、往路と復路で経路が異なるためにゆりのき台をまたぐ乗車は不可能である[5]

トヨタグループアイシンが展開する移動支援サービス「チョイソコ[10][11](2019年度グッドデザイン賞受賞[12])と提携したもので、車体にはオレンジ色ののマークの「nearくる」ステッカーと「by チョイソコ」のロゴが貼られている。キャッシュレス限定の運賃支払い[5]タッチパネル方式の乗車方法[5]など、京王バスの新しいミニバス路線として今後の地域交通と交通弱者支援のための実験的要素を盛り込んでいる。

専用車両として京王バスカラーのトヨタ・ハイエースコミューター(T72091、T72092)を使用する[5]。乗客定員10名(車椅子乗車時は9名)、車椅子乗車は1台のみ可能[5]。立席乗車は不可で座席ではシートベルトを締める[5]行先表示機は設置されていない。なお、ゆりのき台団地の住宅エリア内では歩道に停留所を設置するのではなく、ガードレールにプレートを取り付けた「バス停スポット」を設置する[5]。各スポットには停留所ナンバリングが付されている[5]。運行時刻は10時台から15時台の日中時間帯のみで[5]、各停留所ごとに1時間1本のパターンダイヤとなっており[5]、スポットには時刻表の代わりに「毎時○○分運行」とのみ表示される[5]

運賃の支払い方法は高尾営業所管内の他路線と異なり、運賃は前払いとなっている[5]東京都シルバーパスは利用できず、障害者手帳提示による割引適用もない[5]。めじろ台駅・三田・東京高専前 - ゆりのき台住宅エリアが大人300円、ゆりのき台住宅エリア内の停留所間は150円で、いずれも小児は半額である。支払い方法はキャッシュレス限定となっており、現金での支払いはできない[5]。また、京王バスの回数券一日乗車券なども利用できない[5]。利用可能な掲載方法は以下の通りで、これらの決済手段が無い場合は乗車できない。

乗車方法はタッチパネル方式で、乗車時に車内のドア付近に設置されたタブレットに降車停留所の番号→「乗車人数」と数字→「乗る」をタッチし、乗務員に支払い方法を告げた上で上記のいずれかの方法で前払いする[5]。降車停留所の番号は、タブレット下部の路線図にも記載されている。降車時は通常の路線バスと同様、降車ボタンを押して停留所で降車する[5]が、乗降可能な停留所は固定されており、フリー乗降区間デマンドルートは存在しない。

廃止・移管路線[編集]

停留所表記は、廃止・移管当時のままとする。

  • 八62:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 山田駅 - 上小比企 - 下寺田 - 上大船
  • 八64:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 山田駅 - 上小比企 - 下寺田 - 上大船 - 東京家政学院
2016年(平成28年)4月1日のダイヤ改正で南大沢営業所から移管されたが、5年後の2021年(令和3年)4月1日のダイヤ改正で両方とも廃止された。
  • 八81:八王子駅南口 → 片倉城址 → 上小比企 → 大巻観音・館事務所 → 和田 → 東京高専前(深夜バス)
片道運行の深夜バスで1便のみ運行していたが、2022年(令和4年)現在は運行されていない。
  • 八84:八王子駅南口 - 片倉城址 - 上小比企 - 榛名橋(土曜・休日運休)
2019年(平成31年)4月1日に新設された区間便で、要石から南下して榛名橋まで運行していた。2023年(令和5年)9月21日のダイヤ改正で廃止された。
  • 八91:京王八王子駅 → 八王子駅北口 → 八日町四丁目 → 富士森公園 → 山田駅 → 上小比企 → 下寺田 → 上大船(平日・休日運休)
上大船までの区間便で、現在は上大船から八王子駅方向のみ運行している。
  • 八94:八王子駅南口 - 実践高校 - 富士森公園 - 西八王子駅南口
  • 八97(初代):八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 朝日ヶ丘団地坂上 - めじろ台駅 - 下寺田 - 中寺田 - 法政大学
  • 八97:八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 朝日ヶ丘団地坂上 - めじろ台駅
2016年(平成28年)9月16日のダイヤ改正で廃止され、めじろ台駅発着路線が「八67」へ変更された。
  • 八97(二代):八王子駅南口 - 本立寺 - 富士森公園 - 山田駅 - 下椚田公園 - 下寺田 - 中寺田 - 法政大学
2021年(令和3年)4月1日に上小比企経由から再度経路変更されるが、2022年(令和4年)1月5日に再び上小比企経由へ戻された。
  • 八98:八王子駅南口 - 富士森公園 - 西八王子駅南口 - 横山中学 - めじろ台駅 - 椚田北 - グリーンヒル寺田
  • 八南01:八王子駅南口 → 万町 → 横山町 → 八王子駅北口 → 京王八王子駅(平日運休)
2023年(令和5年)9月21日のダイヤ改正で京王八王子駅方向が廃止された。
  • 西57:西八王子駅南口 - めじろ台駅 - 椚田 - 中寺田 - 法政大学
2014年(平成26年)4月14日に南大沢営業所から移管されたが、同年9月18日のダイヤ改正で八97へ代替廃止された。
  • 高22:高尾駅南口 - 上館 - 明神橋 - 館事務所(土曜・休日運休)
  • 館01:館ヶ丘団地 - 上館 - 明神橋 - 館事務所
2019年(令和元年)9月20日のダイヤ改正で廃止された高尾駅・館ヶ丘団地と館事務所を結ぶ路線で、館事務所が開庁する平日のみ運行していた。上館停留所は平行する他路線と異なり北野街道上に設置されていた。** 2019年9月20日廃止。館ヶ丘団地と館事務所を結ぶ路線で、鉄道駅を経由しない路線の1つ。館事務所開庁日の平日のみの運行だった。両者の廃止で館事務所停留所は廃止され、最寄りは「大巻観音・館事務所」となった。
  • め07:めじろ台駅 - 下寺田 - 榛名橋(土曜・休日運休)
2019年(令和元年)4月1日に新設された区間便で、め05をさらに短縮したものだったが2020年(令和2年)2月22日に廃止された。平日の日中時間帯に5便が運行される短命系統だった。
  • め23:めじろ台駅 - 下寺田 - 東京家政学院(土曜・休日運休)
2023年(令和5年)4月1日のダイヤ改正で廃止された。
  • 山02:高尾山口駅 → 高尾駅北口(平日運休)
  • 山03:小仏 → 高尾山口駅(平日運休)

イーアス高尾シャトルバス(期間限定運行)[編集]

寺田支所だった2017年(平成29年)夏に、イーアス高尾の無料シャトルバス(南ルート)用として、日野市ミニバスで使用していた日野・リエッセが転用され、期間限定で運行されていた。運行経路は八王子みなみ野駅とイーアス高尾をグリーンヒル寺田経由で結ぶが停留所はその3ヶ所で、京王バスの他路線の停留所とは別に専用で設置された。イーアス高尾は敷地内まで乗り入れていたが、2017年6月22・23日と6月24日から8月27日までの土曜・休日限定で運行していた。

なお、北ルートと高尾山口臨時駐車場行きは西東京バス恩方営業所が担当し、他の営業所から一時的に転属させた車両などが使用された。西東京バスの担当便も8月31日を最後に運行を終了した。

車両[編集]

寺田支所として発足した当初は主に八王子営業所からの転属車で構成されていたため、寺田車庫に常駐していた日野・ブルーリボンを中心に日野・レインボーなど日野自動車製の車両が多く在籍する。また、南大沢営業所からの転属車も在籍しており、三菱ふそう製や日産ディーゼル(現・UDトラックス)製の車両も存在した。そのなかでも八王子営業所寺田車庫時代に導入された2008年式のブルーリボンII(PKG-KV234L2、T20807~T20820)は、かつては京王バス全体として当営業所にのみ在籍していた。また、2007年式のPJ-KV234L1(T20703~T20706、T20710~T20712)も含めて車庫のレイアウトに対応するため、給油口が非公式側に位置し、座席も全て前向きの仕様となっている。その後は新車の配置も増え、2014年(平成26年)にはハイブリッドバスとしていすゞ・エルガハイブリッドが導入された。その後も断続的にKV290やLV290も導入され、八王子や桜ヶ丘より2017年(平成29年)式が相次いで転入してきたため、比率が高くなっている。2019年から新車はいすゞをメインとしており、T12104とT12105からAT車を採用している。なお、ハイブリッド車は2023年(令和5年)に全廃された。

一方で、これまでは他の営業所と違って三菱ふそうのエアロスター(MP37 / MP38)は、未だに導入も転入されていなかったが2024年にエアロスターが新車で2台(T32413,T32414)導入された。これにより寺田団地線において、MP系の車輛は電鉄カラーは八王子担当分と判別できるがバス塗装は八王子営業所で2台いる為混在する事となった。

エアロミディは後述の天狗バスにもなっているAJ系が複数台配置されているほか、2023年8月に桜ヶ丘からMK系が転属している。

小仏線の山01~03開業時に用意された専用車両は「高尾山天狗バス」として特別デザインになっている。外装は高尾梅郷をイメージした梅花色をベースにし、内装は高尾山口駅の新駅舎に合わせた明るい木目を使用している。前面には「京王高尾山温泉 / 極楽湯」を表す温泉ヘッドマークを取り付け、側面には高尾山を象徴する天狗と紅葉、梅林や浅川国際鱒釣場のイラストを配置している。車内の降車ボタンにも天狗が描かれており、押すと高尾山薬王院をイメージした法螺貝の音が鳴る仕掛けになっている[13]。既存車両の三菱ふそう・エアロミディ-S(T30808・T30809)を改造したもので、架装東京特殊車体である。2023年4月のダイヤ改正で山02と山03が廃止され、山01も平日が減便された為、乗客の少ない時間帯において他の路線の運用にも充当される。 2024年5月にT30808は除籍された。

イーアス高尾シャトルバス運行終了後は小型車の配置はなかったが、2020年にはゆりのき台方面のミニバス「nearくる」用として、専用車両のマイクロバスとしてトヨタ・ハイエース(T72091)が1台納車され、その後2台目(T72092)も納車されている。トヨタ車の社番には、かつて日産ディーゼル・RNに付番されていた70000番台が使用されている。

2021年3月、京王電鉄バスグループでは初となる連節バスを導入した[6]日野ブルーリボンハイブリッド連接バスが、八王子営業所(C22101)と高尾営業所(T22102)に1台ずつ配置された。 2024年4月に八王子営業所にいた22101が転属してきた。

左の日野・ブルーリボンⅡ(T21701)と右のいすゞ・エルガ(T11701)でT701の2台がナンバープレートの違いで分かる。

2023年8月、2007年式のPJ-KV234L1(T20703 - T20705)2008年式のブルーリボンII(PKG-KV234L2、T20808 - T20814)が、桜ヶ丘営業所へ転属された。

2024年5月に永福町営業所より水素バス(T22002,T22302)が2台転属して来た。 主に法政大学体育館の急行に充てられている。


現在の車両[編集]

過去の車両(除籍済など)[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 京王バス南株式会社”. 京王バス. 京王電鉄バス. 2020年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
  2. ^ 高尾営業所”. 京王バス. 京王電鉄バス. 2020年9月2日閲覧。
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  4. ^ ダイヤ改正のお知らせ(日野・南大沢エリア)京王バスNEWS 2014年4月10日”. 京王バス・西東京バス バスナビ.com. 京王電鉄バス株式会社 (2014年4月10日). 2014年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月17日閲覧。(archive.is)
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  13. ^ 新路線「小仏~高尾山口線」「高尾山口~京王八王子線」の運行を開始します~高尾山をイメージした特別デザインの車両で運行~ 京王グループ、2015年9月24日、2021年4月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]