交響曲第2番 (サン=サーンス)
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交響曲第2番 イ短調 作品55 は、カミーユ・サン=サーンスが1859年に完成させた交響曲。出版の順序により「第2番」とされているが、番号の与えられていないものを含めると5曲中4番目に当たる。
概要
[編集]1859年の7月から9月にかけて作曲が行われ、1860年3月25日にサル・プレイエルで初演された。出版は1878年に行われ、初演の指揮を務めたジュール・パドルーに献呈された。
しばしばロベルト・シューマンの影響が指摘される。サン=サーンス25歳の作品だが、6年前の『交響曲第1番 変ホ長調』(作品2)、3年前の『交響曲 ヘ長調「首都ローマ」』よりも格段の進歩を見せており、引き締まった構成、表現の幅の広さ、循環形式の導入、簡潔な編成ながら効果的な管弦楽法など、注目すべき点は多い。
楽器編成
[編集]フルート2、ピッコロ、オーボエ2(コーラングレ1持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦五部。
曲の構成
[編集]全4楽章、演奏時間は23分。
編曲
[編集]1877年に連弾版が、1889年に2台ピアノ版が出版された。このうち2台ピアノ版はクロード・ドビュッシーによる編曲で、小節の追加や省略など、原作に対して比較的大きな変更が加えられている。