亜酸化窒素レダクターゼ
表示
亜酸化窒素レダクターゼ(nitrous-oxide reductase)は、脱窒過程の最終段階で作用する窒素代謝酵素の一つで、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。
- 窒素 + H2O + 2 酸化型シトクロムc 亜酸化窒素 + 2 還元型シトクロムc
反応式の通り、この酵素の基質は亜酸化窒素(N2O)、生成物は窒素(N2)とH2Oである。
亜酸化窒素(N2O)を還元する酵素(Reductase)であることから論文などではN2ORと略記されることが多い。
補因子としてシトクロムc酸化酵素にも含まれる複核銅中心CuAおよび、還元反応の反応中心であり4つの銅と硫黄原子からなるクラスターであるCuZを含む。
組織名はnitrogen:cytochrome c oxidoreductase (N2O-forming)で、別名にN2O reductase、nitrogen:(acceptor) oxidoreductase (N2O-forming)がある。
参考文献
[編集]- Coyle CL, Zumft WG, Kroneck PM, Korner H, Jakob W (1985). “Nitrous oxide reductase from denitrifying Pseudomonas perfectomarina. Purification and properties of a novel multicopper enzyme”. Eur. J. Biochem. 153: 459–67. doi:10.1111/j.1432-1033.1985.tb09324.x. PMID 3000778.