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井川博

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いかわ ひろし

井川 博
生誕 1914年9月23日
国籍 日本の旗 日本
出身校 大阪大学
職業 機械工学者
著名な実績 溶接工学・接合工学の研究・育成
肩書き 大阪帝国大学工学部溶接工学科 助教授
大阪大学工学部溶接工学科 助教授・教授
大阪工業大工学部機械工学科 教授
溶接学会 第31期会長・名誉員
任期 1944年 - 1946年
1947年 - 1979年
1979年 - 1984年
受賞 溶接学会賞(1980年)
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井川 博(いかわ ひろし、1914年9月23日[1] - )は、日本機械工学者大阪大学名誉教授。工学博士(大阪大学)。大阪工業大学工学部機械工学科元教授。溶接学会第31期会長・名誉員[2][3]

専門は、溶接工学接合工学材料工学金属工学

略歴

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大学卒業後、1944年大阪帝国大学工学部に新設された溶接工学科に助教授として着任し、岡田實と共に第一講座を担当[4]

1961年、工学博士大阪大学[5]。その後、大阪大学工学部溶接工学科教授、第二講座(溶接冶金学)を担当。

1979年、大阪大学退官。同年、大阪工業大学工学部機械工学科教授。

1984年、同大学退職。

大阪大学および大阪工業大学にて、溶接工学・接合工学の研究・育成に貢献した。溶接に関する学術に顕著な功績が認められ、「溶接学会賞」(1980年)を受賞[6]、溶接学会名誉員[3]となった。

主な所属学会は、溶接学会日本鉄鋼協会日本金属学会など。

主な著書は、耐熱鋼・耐熱材料の溶接 第14巻(共著、産報出版1978、学術書)。溶接技術ハンドブック(共同執筆、朝倉書店1957)[7]

主な研究

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  • 井川博『クロム・ニッケルオーステナイト系溶接棒による異材溶接の基礎的研究』 大阪大学〈工学博士 報告番号不明〉、1961年。NAID 500000320614http://id.ndl.go.jp/bib/000007820797 
  • Ni 基耐熱超合金の溶接性に関する研究 KAKEN 研究課題/領域番号 X43120-----58019, 1968
  • 井川博、大重広明、伊達洋彦「再結晶式の溶接条件選定への応用」『溶接学会誌』第50巻第1号、1981年、83-87頁、doi:10.2207/qjjws1943.50.83 
  • 井川博、中尾嘉邦、西本和俊、寺島三夫「高純度30Cr-2Mo鋼の溶接部のぜい化:高純度フェライト系ステンレス鋼の溶接冶金現象に関する研究(第1報)」『溶接学会誌』第48巻第12号、1979年、1054?1059、doi:10.2207/qjjws1943.48.1054 
  • マルエージング鋼の溶接冶金的研究 KAKEN 研究課題/領域番号 X42440-----58317, 1967

脚注

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  1. ^ 『工学研究者名簿 1957年版』日本学術会議第5部、1959年、p.513
  2. ^ OgumaTeruo. “歴代会長・副会長”. Japan Welding Society HomePage(一般社団法人溶接学会). 2023年1月20日閲覧。
  3. ^ a b 通常総会議事報告” (PDF). 溶接学会 (2017年). 2023年1月20日閲覧。
  4. ^ 第3章 溶接教育の50年」『溶接学会誌』第45巻第9号、溶接学会、1976年、745-762頁、doi:10.2207/qjjws1943.45.745 
  5. ^ 博士論文.
  6. ^ growgroup. “溶接学会賞”. Japan Welding Society HomePage(一般社団法人溶接学会). 2023年1月20日閲覧。
  7. ^ 金属工学, 岡田, 実, 1904-1997 (1957). 溶接技術ハンドブック. 東京: 朝倉書店. https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000757163-00?ar=4e1f