井上允
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井上 允(いのうえ まこと、1947年2月 - )は、日本の天文学者。学位は、理学博士(名古屋大学)。専門は、電波天文学で、国立天文台名誉教授。台湾 中央研究院 天文及天文物理研究所 特聘研究員。島根県出身。
国立天文台野辺山宇宙電波観測所の建設に参画し、活動銀河中心部の観測、研究に従事。 電波望遠鏡(VLBI:超長基線干渉計)による水メーザー源の観測で、巨大ブラックホールが存在する確証を、初めて得た業績で、中井直正、三好真とともに仁科記念賞を受賞(1996年)。 その後も、より高分解能の観測を実現するため、地上施設の他に人工衛星も使う超長基線干渉計、スペースVLBI(VSOP計画、VSOP2計画)を推進した。
経歴
[編集]- 1971年 名古屋大学理学部卒業
- 1973年 名古屋大学大学院理学研究科修士課程修了
- 1977年 名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了
- 1981年 東京大学 東京天文台 助手
- 1984年 名古屋大学 理学博士 「The structure of extragalactic radio sources with flat spectrum(平らなスペクトルを持つ銀河系外電波源の構造)」
- 1988年 国立天文台 助教授
- 1994年 国立天文台 教授
受賞歴
[編集]- 1988年 共同成果賞(Group Achievement Awards,NASA)
- 1995年 Rubin Prize
- 1996年 仁科記念賞 「銀河中心巨大ブラックホールの発見」
- 2005年 IAA(国際宇宙航空学会)チーム栄誉賞(Laurels for Team Achievement Award)
- 2005年 日本天文学会欧文研究報告論文賞