五里ヶ峯トンネル
五里ヶ峯トンネル(ごりがみねトンネル)は、上信越自動車道千曲川さかきPA・屋代BS間にあるトンネル。または、北陸新幹線上田駅 - 長野駅間にあるトンネル。
五里ヶ峯は標高1094 mの山で、長野市から五里、上田市から五里の中間に位置することから、この名があると伝えられる。
上信越自動車道
[編集]概要 | |
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位置 | 長野県 |
座標 | 北緯36度29分35.5秒 東経138度10分35.5秒 / 北緯36.493194度 東経138.176528度 |
現況 | 供用中 |
所属路線名 | E18 上信越自動車道 |
起点 | 長野県埴科郡坂城町 |
終点 | 長野県千曲市 |
運用 | |
開通 | 1996年(平成8年)11月14日 |
所有 | 東日本高速道路株式会社 |
通行対象 | 自動車 |
技術情報 | |
全長 |
(上り線)4,518 m (下り線)4,474 m |
道路車線数 |
(上り線)2車線 (下り線)2車線 |
長野県埴科郡坂城町と千曲市(旧更埴市)の間、千曲川さかきPA(埴科郡坂城町)・屋代BS(千曲市)間にあるトンネル。
上信越自動車道がかつて暫定2車線だった時期はラジオの交通情報でたびたび耳にする渋滞の名所であったが、4車線となってからはこのトンネルを先頭とした渋滞が減った。全長は下り線が4,474 m、上り線が4,518 m。上下線とも2車線で、上信越自動車道で最長のトンネルである。
沿革
[編集]- 1996年(平成8年)11月14日 - 現・下り線トンネル供用開始
- 2004年(平成16年)7月17日 - 4車線化
- 2012年(平成24年)12月2日 - 笹子トンネル天井崩落事故を受けて、上り線天井部分の緊急点検を実施[1]。
北陸新幹線
[編集]概要 | |
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路線 | 北陸新幹線 |
位置 | 長野県 |
座標 | 北緯36度29分2.6秒 東経138度10分57.7秒 / 北緯36.484056度 東経138.182694度 |
現況 | 供用中 |
起点 | 長野県上田市 |
終点 | 長野県千曲市 |
運用 | |
開通 | 1997年10月1日 |
所有 | 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 |
管理 | 東日本旅客鉄道 |
技術情報 | |
全長 | 15,175 m |
軌道数 | 複線 |
軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
電化の有無 |
交流25,000 V・60 Hz 架空電車線方式 |
上田駅 - 長野駅間33.3 kmのうち、上田市から千曲市にかけての区間、延長15,175mを占める。
延長は完成当時国内の交通用トンネルでは5位であり、北陸新幹線最長のトンネルであった[2]。2018年現在供用中の国内交通用トンネルとしては10位であり、線内では飯山トンネル(22,251 m、2015年3月14日の金沢延伸により供用開始)に次いで2番目[3]。
このトンネルを含む北陸新幹線軽井沢駅 - 長野駅間は、1998年長野オリンピック・パラリンピックに関連し着工が決まった経緯から、工事工程上、着工から3年半で掘削を完了させる必要があった。
このため、特に戸倉工区(5 km)については掘削速度150 m/月以上の確保が絶対条件とされ[4]、大型油圧削岩機を通常の2倍の6基とした6ブームガントリージャンボなどの大型機械の活用、急速施工システム「DMEC」[5]などの採用により、通常100 m/月を確保するのも困難である掘進速度は、本トンネルにおいては異常出水の発生にもかかわらず平均では150 m/月以上、1994年10月には281 m/月を記録している[2][4]。
沿革
[編集]脚注
[編集]- ^ NEXCO東日本におけるトンネル天井板の緊急点検について - 2012年12月3日、東日本高速道路株式会社プレスリリース。
- ^ a b c 三輪誠「平成9年10月1日開業! 北陸新幹線高崎―長野間 路線と施設の概要」『鉄道ファン』第37巻11号(通巻439号)、交友社、1997年11月1日、62-69頁。
- ^ なお、北陸新幹線敦賀駅延伸時には線内で新北陸トンネル(20,008m)に次ぐ第3位になる予定である。
- ^ a b 市川益士、河合尚、西村清亮、片桐朗 (1994). “長大トンネルにおける急速施工について 北陸新幹線五里ケ峯トンネル(戸倉工区)”. 土木学会年次学術講演会講演概要集第6部 49巻: pp.118-119 .
- ^ “山岳トンネルの急速施工システム DMEC”. 佐藤工業. 2017年5月14日閲覧。
- ^ 森藤眞治、市川益士 (1993). “北陸新幹線五里ケ峯トンネルの急速遠施工について”. トンネル工学研究発表会 論文 ・報告 集 3巻: pp.201-206 .