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五計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

五計(ごけい)とは、5つの計画(はかりごと)のこと。人生をよりよく生きるための5つの教訓。南宋の官吏・朱新仲(1097-1167)が唱えたものなどがある。

朱新仲による五計

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  • 生計
  • 身計
  • 家計
  • 老計
  • 死計

明治時代の書物『芳譚』は、10歳から60歳までの人の人生においてなすべきことに五計がある、とし、次のように説明している。10歳のころは、父母の養いで成り立っているから、父母の教えに背かない(生計)。20歳は身を慎んで、学問、芸、家学を学び、身を立てる計画をすべし(身計)。30~40歳は家庭を営み、保つ計画をすべし(家計)。50歳では、世事に慣れていない子孫のために父親として計画をすべし(老計)。60歳になったら死後のことを計画すべし(死計)[1]

昭和期の陽明学者・安岡正篤は、この五計をいかに生きるべきか(生計)、いかに社会に対処していくべきか(身計)、いかに家庭を営んでいくべきか(家計)、いかに歳を取るべきか(老計)、いかに死すべきか(死計)と解釈している[2]

『やしない草』による五計

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  • 一日の計は早朝にあり。
  • 一月の計は一日にあり。
  • 一年の計は早春にあり。
  • 一生の計は若き時にあり。
  • 平生の計は家内和順にあり。[3][4]

参考文献

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  • 『あなたの「死にがい」は何ですか? 「人生五計説」による人生談義』 草柳大蔵福武書店 1984
  • 『人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」』安岡正篤 (PHP文庫) PHP研究所 (2005/5/3)

脚注

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  1. ^ 芳譚遠藤総越 (金美)、加藤桃蹊 (政憲) 編、東京書院、明42.6
  2. ^ 『人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」』安岡正篤
  3. ^ 経済心学逸話道話 福禄寿人 著 磯部甲陽堂 大正8
  4. ^ 児童必携智識の種本 大館利一 編 文欽堂 明20.10