五葉亭広信
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五葉亭 広信(ごようてい ひろのぶ、生没年不詳)とは、江戸時代末期から明治時代にかけての浮世絵師。
来歴
[編集]五粽亭広貞の門人。五葉亭、五蒲亭、白水、白水斎、東林、芦野家と号す。作画期は嘉永4年(1851年)から明治5年(1872年)にかけてとされる。主に大坂で興行された芝居の役者絵を描いているが、明治5年の『其粉色陶器交易』(そのいろどりとうきのこうえき)の挿絵には「西京 白水広信画」とあり、これ以前に大阪から京都に移り住んでいたものと見られる。
作品
[編集]- 『其粉色陶器交易』三巻 ※絵入根本、佐橋富三郎作。明治6年(1873年)刊行、下巻奥付に「明治五年壬申十一月御免許」とあり
- 『鞋補童教学』(くつなおしわらんべのおしえ)三巻 ※同上
- 「げいこ菊の(三代目片岡愛之助) 勝間源五兵へ(初代實川延三郎)」 中判錦絵2枚続 池田文庫所蔵 ※文久元年(1861年)8月、大坂中の芝居『五大力恋緘』より。「広貞門人広信」の落款あり
- 「乱菊枕慈童」(百眼米吉・二代目嵐璃珏) 大判大首絵 池田文庫所蔵 ※文久2年2月、大坂角の芝居『乱菊枕慈童』より
- 「犬飼現八・市川市十郎 犬塚信乃・實川延若」(里見八犬伝 芳流閣) 中判錦絵2枚続 池田文庫所蔵 ※文久3年9月、大坂筑後芝居『里見八犬伝』より
- 「犬川額蔵・浅尾朝太郎」 中判錦絵8枚続の内 池田文庫所蔵 ※同上
- 「犬山道節・尾上松緑」 中判錦絵8枚続の内 池田文庫所蔵 ※同上
- 「錦祥女・市川市蔵 和藤内・尾上多見蔵 甘輝・三枡大五郎」 中判錦絵3枚続 池田文庫所蔵 ※元治2年(1865年)2月、角の芝居『国姓爺合戦』より
- 「和とふない・尾上松玉」(華競錦写絵) 大判錦絵 ※同上。「松玉」とは二代目尾上多見蔵の俳名。
- 「八重垣ひめ・大谷友松」(華競錦写絵) 大判錦絵 ※元治2年3月、筑後芝居『宿花操文章』より
- 「半がく女・嵐徳三郎」(華競錦写絵) 大判錦絵 早稲田大学演劇博物館所蔵 ※:慶応元年(1865年)5月、大坂竹田芝居『和田合戦女舞鶴』より
- 「おその・嵐璃寛」 中判錦絵 池田文庫所蔵 ※明治3年5月、筑後芝居『彦山権現誓助剣』より