五情
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五情(ごじょう)は、中国医学において、特定の臓器に障害をもたらす怒・喜・思・憂・恐の5つの感情のこと[1]。これに悲・驚を加えて、七情という[1]。
内経医学の書『素問』では、肝に怒、心に喜、脾に思、肺に憂、腎に恐が、それぞれ割り当てられている[2]。さらに、五行相克説に基づき、「悲(憂)勝怒」「恐勝喜」「怒勝思」「喜勝憂」「思勝恐」と相互関係も示されている[2]。五情が過度に発現した場合、正常な精神機能が妨げられ、気の流れを妨げると考えられていた[2]。
脚注
[編集]- ^ a b “五情 | イアトリズム事典 知っておきたい 『東洋医学用語』”. www.iatrism.jp. 2019年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
- ^ a b c 丸山敏秋「古代中国における心身観の一側面:<内経医学>の場合」『倫理学』第1巻、筑波大学倫理学原論研究会、1983年3月、29-40頁。