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二見ブルーベリーシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

二見ブルーベリーシリーズ(ふたみぶるーべりーしりーず)は、二見書房から発行されていたジュブナイルポルノのレーベル。

企画者は後に『電波男』で知られる本田透倉田英之の弟であるフリー編集者・倉田雅弘との共同編集で、「萌え」「非モテ」を基本コンセプトとしていた。

そのため、「健全な鬼畜青少年を育てる」という煽り文句で売っていた初期の二次元ドリームノベルズと似た傾向があり、『エロゲー文化研究概論』の宮本直毅など、オタク系ライター出身者と、他のジュブナイルポルノレーベルでも書いているプロパー作家で構成されていた。後者の関係から、絶版となっていた作品を再刊したケースもある。

マドンナメイト文庫から派生する形で創刊したことから、初期は体験告白シリーズの萌え版のような企画アンソロジーが多く、流通網も共通だった[1]

当時の「萌え」ブームに便乗する形で、2005年2月から刊行開始されたが、オタク系ライター出身者の作品は「萌え」を強く意識し、極端にライトノベル風コメディの味付けを施したものが多かった。

一方で、ジュブナイルポルノの一般的形式から逸脱した作品も目立ち、2006年『SPA!』1/31号「超保存版・上級者のための[活字エロス]研究」では『試作品少女 空想東京百景』が官能小説のジャンルから排斥すべき「ファウスト系」であると批判されていた[2]

後期は企画アンソロジーも含めて刊行タイトルの多くが本田透の関連作品となり、2006年5月末の『キラ×キラ』シリーズ完結篇を最後に、休刊状態となっている。

主な新作

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再刊された作品

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  • 葦原瑞穂『完全版 ファーレンの秘宝』(フランス書院ナポレオン文庫で発売されていた『ファーレンの秘宝』と『オルランドの伝説』に加筆・修正をし、一冊にまとめたもの)

脚注

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  1. ^ 体験告白の体で書かれているため、著者はすべて偽名である。
  2. ^ 実際、『ファウスト』で連載中の作品の外伝扱いで刊行されていた。

外部リンク

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マドンナメイト・二見ブルーベリー・スズランコミックス