2月
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(二月から転送)
2月(にがつ)は、グレゴリオ暦で年の第2の月に当たり、通常は28日間、閏年では29日間となる。
北海道アイヌ語旭川方言では、2月を「冷え込み(がある)月」を意味するタㇱクㇽチュㇷ゚(アイヌ語: taskur cup)と呼ぶ[1]。
英語の呼び名である February はローマ神話のフェブルウス(Februus)をまつる祭りから取ったと言われている。
古代ローマの暦である「ヌマ暦」では1年の最後の月(閏月のある年を除く)であり平年は28日、閏月(メルケディヌスという)のある年は23日であった。その後のユリウス暦(現在のグレゴリオ暦の元となった暦)では旧ローマ暦11番目の月であった「ヤーヌアーリウス」を正月とし、12番目の月である「フェブルアーリウス」を2月としたが[2]、ヌマ暦を踏襲して平年は28日、閏年には1日足して29日となった。
平年の場合、2月はその年の3月・11月と同じ曜日で始まる。閏年の場合は、その年の8月と同じ曜日で始まる。
日本における2月
日本では旧暦2月を如月(きさらぎ、絹更月、衣更月と綴ることもある)と呼び、現在では新暦2月の別名としても用いる。「如月」は中国での二月の異称をそのまま使ったもので、日本の「きさらぎ」という名称とは関係がない。「きさらぎ」という名前の由来には諸説ある。
- 旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)をさらに着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」
- 草木の芽が張り出す月であるから「草木張月(くさきはりづき)」
- 前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」
- 陽気が更に来る月であるから「気更来(きさらぎ)」
他に梅見月(うめみつき)、木の芽月(このめつき)等の別名もある。旧暦二月は新暦では3月ごろに当たり、梅の花が咲く時期である。
異名
- いんしゅん(殷春)
- うめみづき(梅見月)
- きさらぎ(如月・衣更月)
- けんうづき(建卯月)
- ちゅうしゅん(仲春)
- なかのはる(仲の春・中の春)
- はつはなつき(初花月)
- ゆききえつき(雪消月)
- ゆきげしづき(雪消月)
- れいげつ(麗月・令月)
- をぐさおひつき(小草生月)
2月の年中行事
- 2月1日 - テレビ放送記念日
- 2月3日 - 節分(日本)
- 2月4日 - 立春
- 2月7日 - 北方領土の日
- 2月8日 - 針供養(主に関東)
- 2月10日、11日 - 豊橋鬼祭
- 2月11日 - 建国記念の日(日本)
- 2月14日 - バレンタインデー
- 2月15日 - 世界カバの日[3](World Hippo Day)
- 2月22日 - 竹島の日・猫の日
- 2月23日 - 天皇誕生日(日本、2020年以降) - 1989年から2018年までは12月23日
- 2月25日 - 国立大学2次入学試験前期(一部は26日実施)
- 2月29日 - 閏日(4年に1回)
- 2月上旬 - さっぽろ雪まつり
- 2月中旬 - 横手の雪まつり かまくら(秋田県横手市)
- 2月中旬 - なまはげ紫灯まつり(秋田県男鹿市)
- 2月第3土曜 - 西大寺会陽(岡山県岡山市)
- 2月の最初の午の日 - 初午
-
かまくら(秋田県横手市)
2月に行われるスポーツ
- 2月1日 - プロ野球各チームキャンプイン
- 第1日曜 - 別府大分毎日マラソン(大分県)
- 第2日曜(2022年以降) - スーパーボウル(アメリカンフットボール・NFL)
- 上旬 - Jリーグ各チームキャンプイン
- 中旬 - メジャーリーグベースボール各チームキャンプイン
- 第3土曜 - Jリーグスーパーカップサッカー
- 第3日曜 - NBAオールスターゲーム(バスケットボール)
- 第3日曜 - デイトナ500(モータースポーツ アメリカ・フロリダ州デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ)
- 下旬 - プロ野球オープン戦開幕
- 最終土曜 - Jリーグ リーグ戦開幕(サッカー)
- 最終日曜(2022年以降) - 大阪マラソン
- 中旬(2年に1度) - アルペンスキー世界選手権
- 下旬(2年に1度) - ノルディックスキー世界選手権
- 不定期(4年に1度) - 冬季オリンピック
2月がテーマの楽曲
- 2月(歌:シド)
- 二月の部屋(歌:谷山浩子)
- 二月の丘(歌:ZABADAK)
- 2月1日,晴れ(歌:楠瀬誠志郎)
- 2月というだけの夜(歌:SION)
- 二月、如月、FEBRUARY Blue Valentine's Day(歌:大滝詠一)
その他
出典
- ^ 《ことばからみたアイヌ文化と自然2》アイヌ文化における時間使用 高橋 靖以(北海道大学アイヌ・先住民研究センター博士研究員=特別寄稿) 月刊シロㇿ
- ^ “どうして2月だけ28日しかなくて、日数が変わるの?”. 国立天文台. 2023年12月20日閲覧。
- ^ “コロンビアで大繁殖のカバ、特定外来種リスト入り間近”. NEWSWEEK日本版 (2022年2月21日). 2023年12月20日閲覧。
参考文献
・渡邊, 敏夫 (1980). 暦のすべて. 雄山閣. ISBN 4-639-01219-5
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