コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

久原翼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
久原 翼
Tsubasa Hisahara
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1995-03-18) 1995年3月18日(29歳)
出身地 日本の旗 兵庫県尼崎市
ラテン文字 Tsubasa Hisahara
身長 190cm
体重 80kg
血液型 B
選手情報
愛称 ツバサ
ポジション OH
指高 246cm
利き手
スパイク 340cm
ブロック 320cm
テンプレートを表示

久原 翼(ひさはら つばさ、1995年3月18日 - )は、日本の元男子バレーボール選手、指導者。

来歴

[編集]

兵庫県尼崎市出身[1]。兄2人がバレーボールをしていて父親が指導者だった影響で小学生でバレーボールを始める[2]。当時所属したのは父親がコーチをしていた常光寺バレーボールスポーツ少年団[3]。2番目の兄は元JTサンダーズ広島久原大輝

南武庫之荘中学校時代は、全国大会に出場し個人としても記録を残した兄と比べられることが多く、バレーボールが好きではなかった[3]

市立尼崎高等学校に進学[2]すると身体の成長でプレーの幅が広がり、代表のアンダーカテゴリーに選ばれ徐々に自信を着ける[3]全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)や 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)にも度々出場した。3年次はキャプテンを務めた。

その後東海大学に入学[2]。1年次から試合に出場し、同期の松林憲太郎井上航らと共にチームを牽引した。3年次には天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会にて、V・プレミアリーグ所属のジェイテクトSTINGS相手にセットカウント3-1で勝利し、ジャイアントキリングを達成した[4]。4年生となった2016年にはシニアの日本代表に初選出され[5]、大学でもキャプテンを務めた。同年末にパナソニックパンサーズの内定選手となった[6]

2016/17Vプレミアリーグでは内定選手として登録された。2017年1月7日 豊田合成トレフェルサ(現ウルフドッグス名古屋)戦にてVリーグ初出場[7]。翌17/18シーズンにおいてもルーキーながら度々試合に出場した。

2017年、第29回ユニバーシアード競技大会の日本代表に選ばれ[8]、チームの銅メダル獲得に貢献した[9]

2018/19シーズン、福澤達哉がシーズン途中で離脱ぎみになったのもあり、そこから多くの出場機会を得た[10]。シーズン最終盤でスタメンに定着し、ファイナル初戦ではVOMに選ばれた(チームは優勝しリーグ2連覇達成)。2019アジアクラブ男子選手権大会にも主力として出場した[11]

2019/20シーズンは日本代表でも躍進し、2019年FIVBワールドカップにも出場を果たした[12]。同シーズンは福澤がフランスのパリ・バレーに移籍したこともありリーグ序盤からレギュラーとして定着した[13]

2020年6月1日よりプロ選手へ転向。2020/21シーズンも所属はパナソニックパンサーズのまま[14]

2021年3月後半、2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 MEN終盤で体調を崩し(後述)、3月21日以降の試合を欠場[15][16]。セミファイナル、ファイナルも欠場し[17][18][19]、2021年度日本代表登録メンバーからも外れた[20]

2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MENでも終盤まで試合出場がなく、2022年3月26日、27日のFC東京戦で久々に出場した[21][22][23]。2022年4月19日、現役引退と女子日本代表のアシスタントコーチ登録が発表された。現役引退後もパンサーズと契約しチームをサポートする[23]

2023年、契約期間満了によりパナソニックパンサーズを退団した[24][25]。2023年度女子日本代表スタッフの公表メンバーにも久原の名前はなく、女子日本代表アシスタントコーチとしての活動も2022年で終了となった[26]

人物

[編集]
  • 引退後の2023年7月に、前述の体調不良の原因をうつ病であると公表した[27]

球歴

[編集]

所属チーム

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 久原翼”. Vリーグ機構. 2020年7月24日閲覧。
  2. ^ a b c 久原翼”. パナソニックパンサーズ. 2020年7月24日閲覧。
  3. ^ a b c 久原 翼-尼崎市スポーツ振興事業団”. 2020年10月1日閲覧。
  4. ^ 天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会 女子はV・プレミア勢、男子は大学2チームが準々決勝へ進出!  | 平成27年度 天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会”. tk2015.jva.or.jp. 2020年10月1日閲覧。
  5. ^ 2016年度男子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ|男子日本代表|公益財団法人日本バレーボール協会”. www.jva.or.jp. 2020年10月1日閲覧。
  6. ^ 2017年度 新人選手紹介』(プレスリリース)パナソニックパンサーズ、2016年12月13日https://panasonic.co.jp/sports/volleyball/info/2016/161118092913405.html2020年7月20日閲覧 
  7. ^ V・プレミアリーグ男子 2016/17 レギュラーラウンド 試合番号149 豊田合成トレフェルサvsパナソニックパンサーズ B帳票”. 2020年10月1日閲覧。
  8. ^ 日本代表メンバー - 第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北) 男子バレーボール競技|国際大会|公益財団法人日本バレーボール協会”. www.jva.or.jp. 2020年10月1日閲覧。
  9. ^ 試合結果 - 第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北) 男子バレーボール競技|国際大会|公益財団法人日本バレーボール協会”. www.jva.or.jp. 2020年10月1日閲覧。
  10. ^ パナソニック川村慎二監督「(福澤達哉が間に合っても久原翼先発は)単純に久原が良かったからです」」『バレーボールマガジン』studio108、2019年1月30日。2020年7月20日閲覧。
  11. ^ 日本代表メンバー - 2019アジアクラブ男子選手権大会|国際大会|公益財団法人日本バレーボール協会”. www.jva.or.jp. 2020年10月1日閲覧。
  12. ^ Match Schedule”. 2019 FIVB Volleyball Men's World Cup. FIVB. 2020年7月24日閲覧。
  13. ^ 久原翼”. Vリーグ機構. 2020年7月24日閲覧。(「大会別成績」参照)
  14. ^ https://twitter.com/q_tsuba/status/1270329325221339138”. Twitter. 2020年10月1日閲覧。
  15. ^ パナソニックパンサーズの2021年3月20日のツイート2021年4月5日閲覧。
  16. ^ パナソニックパンサーズの2021年3月20日のツイート2021年4月5日閲覧。
  17. ^ B 試合結果速報 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 MEN ファイナル3 パナソニックパンサーズ VS ウルフドッグス名古屋”. Vリーグ機構 (2021年4月3日). 2021年4月5日閲覧。
  18. ^ B 試合結果速報 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 MEN ファイナル3<ゴールデンセット> パナソニックパンサーズ VS ウルフドッグス名古屋”. Vリーグ機構 (2021年4月3日). 2021年4月5日閲覧。
  19. ^ B 試合結果速報 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 MEN ファイナル サントリーサンバーズ VS パナソニックパンサーズ”. Vリーグ機構 (2021年4月4日). 2021年4月5日閲覧。
  20. ^ 2021年度男子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2021年4月5日閲覧。
  21. ^ 試合結果速報 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN V・レギュラーラウンド FC東京 VS パナソニックパンサーズ”. V.LEAGUE (2022年3月26日). 2022年4月19日閲覧。
  22. ^ 試合結果速報 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN V・レギュラーラウンド FC東京 VS パナソニックパンサーズ”. V.LEAGUE (2022年3月27日). 2022年4月19日閲覧。
  23. ^ a b 久原選手 現役引退および2022年度女子日本代表チームアシスタントコーチ登録のお知らせ”. パナソニックパンサーズ (2022年4月19日). 2022年4月19日閲覧。
  24. ^ 久原サポートスタッフ退団のお知らせ”. パナソニックパンサーズ (2023年6月1日). 2023年6月1日閲覧。
  25. ^ “パナソニック 元代表の久原翼が退団 「多くの素晴らしい方々に囲まれて、感謝の気持ちでいっぱいです」V1男子”. バレーボールマガジン. (2023年6月1日). https://vbm.link/656513/ 2023年6月1日閲覧。 
  26. ^ 2023年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2023年6月30日閲覧。
  27. ^ うつ病で休んでいました|久原翼 Tsubasa Hisahara”. note(ノート) (2023年7月27日). 2024年3月22日閲覧。

外部リンク

[編集]