久保陽一
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久保 陽一(くぼ よういち、1943年[1]11月 - )は、日本の哲学者。駒澤大学名誉教授。専門はドイツ観念論[1]、ヘーゲル研究[2]。
略歴
[編集]上海生まれ[2]。滋賀県に引き揚げた後、上京[2]。東京学芸大学附属小金井中学校[2]、東京教育大学附属駒場高校[2]を経て、1962年東京大学入学[2]。1966年東京大学文学部哲学科卒業[2]、1972年同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学[2]。在学中は渡邊二郎に師事[2]。
1972年調布学園女子短期大学専任講師[2]、1976年助教授、1978年駒沢大学文学部講師[2]、1979年助教授[2]、1986年教授[2]、2006年総合教育研究部教授に配置換え[2]。2014年定年退職[2]、名誉教授。
1991年「形而上学への道 初期ヘーゲルにおける合一哲学の展開」で、文学博士(東京大学)の学位を取得。
著書
[編集]- 『初期ヘーゲル哲学研究 合一哲学の成立と展開』東京大学出版会 1993.2
- 『ヘーゲル論理学の基底 反省批判と関係の存在論』創文社 1997.2
- 『ドイツ観念論への招待』放送大学 2003.3
- 『生と認識 超越論的観念論の展開』知泉書館 2010.8
共編著
[編集]- 『西洋哲学史 根源知の成立と展開』国嶋一則共編著 公論社 1997.4
- 『原典による哲学の歴史』麻生享志、河谷淳共編著 公論社 2002.5
- 『ヘーゲル体系の見直し』理想社 2010.6
- 『シェリング著作集2 超越論的観念論の体系』小田部胤久共編・解説 文屋秋栄 2022 - 序言訳
翻訳
[編集]- 『信仰と知』G.W.F.ヘーゲル 公論社 1976
- 『ヘーゲル、ヘルダーリンとその仲間 ドイツ精神史におけるホンブルク』クリストフ・ヤメ、オットー・ペゲラー編著 公論社 1985.12
- 『神話芸術現実』クリストフ・ヤメ 仲正昌樹共訳 公論社 1998.7
- 『導入としての現象学』ハンス・フリードリッヒ・フルダ 高山守共訳 法政大学出版局 2002.5 (叢書・ウニベルシタス)
脚注
[編集]- ^ a b “久保 陽一”. www.chikumashobo.co.jp. 筑摩書房. 2022年5月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 末木恭彦「久保陽一先生を送る」『駒沢大学文化』第32巻、駒澤大学総合教育研究部文化学部門、2014年3月、1-4頁。