コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

丸池 (静岡県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
丸池
丸池
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(2012年撮影)
所在地 静岡県駿東郡清水町玉川[1][2]
位置
丸池 (静岡県)の位置(日本内)
丸池 (静岡県)
北緯35度06分43.68秒 東経138度54分21.55秒 / 北緯35.1121333度 東経138.9059861度 / 35.1121333; 138.9059861座標: 北緯35度06分43.68秒 東経138度54分21.55秒 / 北緯35.1121333度 東経138.9059861度 / 35.1121333; 138.9059861
面積 0.0078[1] km2
周囲長 0.28[1] km
成因 人造湖ため池[1]
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

丸池(まるいけ)は、静岡県駿東郡清水町玉川にある[1]玉川池[3](玉川用水池[4])とも呼ばれる。伊豆半島ジオパーク[2]

地理

[編集]

清水町の北東部に位置する[4]16世紀戦国時代農業用のため池として建設された人工の池である。面積7,800平方メートル、周囲長280メートルで、玉川地内にある境川西岸湧水群を由来とするを湛える。その水は現在もなお、玉川を始め堂庭・久米田・戸田・畑中・的場・湯川の合計7地区(旧7か村)にわたる農地を潤している[1]

歴史

[編集]

元亀3年(1572年)付けで発給された朱印状に、築堤についての記述が見られる。戦国時代であった当時、この地を治めていた戦国大名後北条氏が発給したもので、丸池の建設に関する記述であるとされる[1]。現在の三島市楽寿園にある小浜池からも千貫樋を通して水を引いた[4]

文政年間(江戸時代)、丸池で大きな水争いが勃発した。玉川村の高田氏が丸池に水車を設置し、水を境川に引水。これにより水田が荒廃したとして、周辺6か村は玉川村と対立した。戸田村の名主・安右衛門と、湯川村の名主・清兵衛の2人が6村の総代表として江戸奉行所へ訴え出たものの敗訴、獄死するという結果に終わった。この問題は1873年明治6年)に和解し、丸池は晴れて7か村共有の財産となった。村民らは安右衛門・清兵衛の名を後世に伝えるため、建立した神社に2人の名をとって古安神社・平清神社と命名し、2人を祀った[3][4]

周辺

[編集]

丸池の周囲には散策路が整備され、人々に憩いの場を提供している。当地からは富士山が望め、水面には逆さ富士が映る。が美しい[1][3]

アクセス

[編集]
公共交通機関[1]
JR三島駅から沼津商業高校方面行き路線バス東海バスオレンジシャトル)に乗車し、「玉川」バス停にて下車、徒歩3間。
自家用自動車[1]
東名高速道路沼津インターチェンジから自動車で約13分間。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j 東部地域施設概要 丸池”. 静岡県 (2013年10月30日). 2017年4月24日閲覧。
  2. ^ a b c 丸池”. 伊豆半島ジオパーク. 2017年4月23日閲覧。
  3. ^ a b c 丸池”. 清水町観光協会. 2017年4月24日閲覧。
  4. ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 22 静岡県』606、1322ページ。
  5. ^ 境川・清住緑地”. 伊豆半島ジオパーク. 2017年4月23日閲覧。
  6. ^ サントムーン柿田川の地図”. Mapion. 2017年4月23日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]