丸山古墳 (紀の川市)
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丸山古墳 | |
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墳丘 | |
所在地 | 和歌山県紀の川市貴志川町上野山 |
位置 | 北緯34度12分58.75秒 東経135度18分35.74秒 / 北緯34.2163194度 東経135.3099278度座標: 北緯34度12分58.75秒 東経135度18分35.74秒 / 北緯34.2163194度 東経135.3099278度 |
形状 | 円墳 |
規模 |
直径42m 高さ6.3m(推定復元7.5m) |
埋葬施設 | 組合式石棺 |
出土品 | 副葬品多数・埴輪 |
築造時期 | 5世紀代 |
史跡 | 和歌山県指定史跡「丸山古墳」 |
地図 |
丸山古墳(まるやまこふん)は、和歌山県紀の川市貴志川町上野山にある古墳。形状は円墳。和歌山県指定史跡に指定されている。
概要
[編集]和歌山県北西部、貴志川左岸の段丘先端部に築造された単独の大型円墳である。1933年(昭和8年)の開墾の際に副葬品が出土している。
墳形は円形で、東西約42メートル・南北約41.5メートル・高さ約6.3メートル(推定復元約7.5メートル)を測る[1]。墳丘表面では埴輪が認められるほか、墳丘周囲には周濠が巡ると見られる[2]。埋葬施設は墳頂中央部における組合式石棺である。緑泥片岩(結晶片岩)の板石による石棺で、長さは約2メートル(両側石)、幅は約0.88メートル(西小口石)・約0.77メートル(東小口石)を測る[1]。蓋石は一枚石で、長さ約2.8メートル・幅約1.05-1.25メートルで西端中央部に縄掛突起を付し[1]、床面は板石2枚による[2]。石棺南側には副室を伴い、同じく板石によって構築される[2]。石棺内からの出土品としては人骨のほか土師器片・碧玉製小玉・勾玉が、副室からの出土品としては直刀・短甲・鉄鉢・鉄板・刀子・ガラス製小玉・碧玉製勾玉・琴柱形石製品などがあり、鉄製品を始めとする豊富な副葬品を伴う点で注目される[2]。築造時期は古墳時代中期の5世紀代と推定される[2]。
古墳域は1969年(昭和44年)に和歌山県指定史跡に指定されている[3]。
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石棺内部
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鉄鋌
東京国立博物館展示。
文化財
[編集]和歌山県指定文化財
[編集]- 史跡
- 丸山古墳 - 1969年(昭和44年)7月14日指定[3]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 史跡説明板(和歌山県教育委員会・紀の川市教育委員会、1992年設置)
- 「丸山古墳」『日本歴史地名大系 31 和歌山県の地名』平凡社、1983年。ISBN 458249031X。
- 辻林浩「丸山古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、丸山古墳 (紀の川市)に関するカテゴリがあります。