丸の内!
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『丸の内!』(まるのうち!)は藤島じゅんによる日本の4コマ漫画作品。『まんがタイムスペシャル』(芳文社刊)2010年2月号から2012年11月号まで連載されていた。単行本は全2巻が刊行。
ストーリー
[編集]ある日、株式会社まるごと商事の営業課に、背は小さいが態度が大きい少女が訪れた。
「失礼ですがどちら様で…?」
「この私を知らないと?ならば教えてあげましょう」
「新入社員の丸の内です」
…知るか――!!
登場人物
[編集]登場人物の苗字は東京メトロ丸ノ内線の駅名(一部は駅周辺の地名)から取られている。
- 丸の内 れい(まるのうち れい)
- 主人公。営業課の新人OLで、一般職のクセに社長のイスを目指しているが、言動はかなり非常識。北海道出身。18歳。
- その非常識ぶりは、社長のイスを目指す理由を問われれば「社長のイス…さぞフカフカに違いありません!」と真顔で答えるほど。クライマックスでは「社長のイス=社長の座の比喩」ではなく「社長のイスに座ること」を目的としていたことが発覚する。
- 本郷 学(ほんごう まなぶ)
- 営業課の主任で丸の内の指導係。25歳。
- 営業課唯一のツッコミ役で一見常識人だが、春日がからむと非常識に暴走する。春日のことが好きすぎ、彼女のことに詳しすぎるため、丸の内から「ストーカー」のあだ名をつけられる。
- 春日 ほなみ(かすが ほなみ)
- 21歳。営業課のアイドル的存在だが、天然ボケが行き過ぎて仕事はからっきしダメで、丸の内から「リストラ要員」のあだ名をつけられる。スイーツが好きだが、酒は全く飲めない。作の後半から、本郷のことが気になり始める。
- 彼女だけ丸ノ内線の駅名が由来でないのは、作者の勘違い(後楽園駅と取り違えた)によるもの[1]。
- 淡路 かつよ(あわじ かつよ)
- 28歳で独身。酒が大好き。丸の内から「ザ・お局様」のあだ名をつけられる。いつも丸の内・春日と組んで本郷をいじり、仕事をサボる。
- 課長
- 営業課の課長で42歳。寡黙な堂々たる巨体の持ち主で、丸の内から「ゴリラ」のあだ名をつけられる。実は外見に似合わぬ猫好きだが、そのことは内緒にしている。
- 茗荷谷(みょうがだに)
- 本郷の同期の社員で企画部所属。本郷に負けず劣らず春日のことが好きな非常識暴走男で、丸の内に「ストーカー2号」のあだ名をつけられる。
- ギンザエフ
- 社長秘書をつとめるロシア人女性。元KGBと噂されている。一見冷徹なクールビューティーだが、やはり非常識なボケキャラ。
- 「11か国語話せる」と自称しているが、実際は3か国語しか話せない。
- 名前の由来は、「ストリートファイター」シリーズのソ連人キャラクター「ザンギエフ」と、丸ノ内線の銀座駅を掛け合わせたもの(なお、本来のロシアの命名則では、女性形で「ギンザエワ」となる)。
- かすみ
- 株式会社まるごと商事の社長。極度の人見知りで就職活動が嫌なため起業したという人物。社長室への道にはトラップがたくさん仕掛けられていて、社内で誰ひとりその顔を見た人はいないという。
- その後、社長の正体はゴスロリ服を好んで着る、わずか10歳の少女だったことが判明(ギンザエフ以外はその事を知らない)。正体を知らない本郷に迷子扱いされて世話をしてもらって以来、彼に片想いしている。本郷はそんなことも知らず「わらしちゃん」と彼女を呼び、いきなりボーナスが一人だけ上がったりするなど少なからず恩恵を受けている。:
- かすみの父
- 娘に悪い虫が付かない様にと社長室のイスの中に身を隠し、「人間椅子」として動向を見守っていた。その為このイスは人型に変形できる。
単行本
[編集]- 藤島じゅん『丸の内!』 芳文社〈まんがタイムコミックス〉、全2巻
- 2011年7月22日初版初刷発行(2011年7月7日発売[2])、ISBN 978-4-8322-6984-2
- 2013年1月22日初版初刷発行(2013年1月7日発売[2])、ISBN 978-4-8322-5149-6
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 丸の内!|漫画の殿堂・芳文社 - 出版社の作品紹介ページ
- しろくろ雑技団 - 作者のホームページ