中野実 (神学者)
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中野 実(なかの みのる、1962年8月18日[1] - )は、日本の神学者。東京神学大学教授。
経歴
[編集]長野県出身[1]。1981年、明治学院東村山高等学校普通科卒業。1985年、東京神学大学神学部神学科卒業。1987年、東京神学大学大学院神学研究科博士前期課程修了。クレアモント大学院大学宗教学部博士課程修了(哲学博士)[2]。日本基督教団正教師。2001年、東京神学大学に着任。教授。
専門分野は新約聖書神学。最終学位は哲学博士(宗教)、クレアモント大学院大学。学位論文題は「神の民を罪から救う者イエス:マタイの救済論の研究」2001年。
所属学会は日本聖書学研究所および日本新約学会。
研究テーマは、長期研究テーマとして史的イエス研究および『福音書』研究。聖書解釈の方法論、とくに正典批評。『ヘブライ書』研究。短期研究テーマとしては『ヘブライ書』の注解書執筆。
著書・発表論文
[編集]- Minoru Nakano, "Jesus the Savior of God's People from Sin: A Study of Matthew's Soteriology." Ph.D diss. Claremont. Ann Arbor: University Microfilm, 2001.
- 「小さな癒しの物語の中の大きな救いの物語:ルカ13:10-17とイザヤ58章(70人訳)」『神学』63号(東京神学大学神学会、2001年)80-103頁。
- 「救いと躓きの間:マタイの救済論に関する物語批評的考察」『神学』64号、2002年。
- 「『高いところからの力に覆われて』(ルカ24:49)―使徒行伝における聖霊と霊的生活」『紀要』6号、東京神学大学総合研究所、2003年。
- 「今日ヨハネ黙示録を読むために」『紀要』6号、東京神学大学総合研究所、2003年。
- (共同編著) 『新共同訳聖書事典』、日本基督教団出版局、2004年。
- 「イエスとレプラの清め:イエスにとってイスラエルとは?」『聖書学論集38』日本聖書学研究所、2006年。
- 『マタイの物語を味わう:救いとつまずきの間を歩む神の民』(聖書セミナー14号、日本聖書協会、2008年)
- (監修)樋口進、中野実『聖書学用語辞典』、日本基督教団出版局、2008年
- 「『聖餐』の歴史的三つのルーツを探る:個性的であるがゆえに 魅力的な共同体形成を目指しつつ」『まことの聖餐を求めて』教文館、2008年。
- 「『私たちも負債のある者たちを赦しましたように』:イエスの祈りとしての『主の祈り』」『神学』70号、東京神学大学神学会、2008年。
- 「マルコ受難物語・注解ノート(1)」『神学』71号、東京神学大学神学会、2009年。
- 「聖書の『ツァーラアト』『レプラ』をどう翻訳するか」『聖書翻訳研究32号』日本聖書翻訳研究会、2011年。
- 「聖書の原典をたずねて(新約聖書編)」『聖書の翻訳とは:「聖書新共同訳」発刊20年ーそして次の聖書翻訳に向けて』 聖書セミナー15号、日本聖書協会、2011年。
- 「赦しと裁きの間を生きる:マタイ18章をめぐって」『神学』73号、東京神学大学神学会、2011年。
- 「『見よ、私は最後のものを最初のもののように創る』:新約聖書における創造と終末」『神学』74号、東京神学大学神学会、2012年。
- 「キリスト教の洗礼の起源に関する一考察」『伝道と神学』5号、2015年。
- 「聖書正典(カノン)と信仰の規範(カノン):その相互作用について」『伝道と教会』6号、2016年。
- 共著『新約聖書解釈の手引き』日本キリスト教団出版局、2016年。
- 「全信徒祭司性:その聖書的基礎づけの再検討」『神学』79号、東京神学大学神学会、2017年。
訳書
[編集]- J・H・チャールズワース『これだけは知っておきたい史的イエス』教文館、2012年。
脚注
[編集]- ^ a b 『キリスト教年鑑2015年版』998頁。
- ^ Minoru Nakano (2001). Jesus the Savior of God's people from sin: A study of Matthew's soteriology (Thesis) (英語). The Claremont Graduate University. OCLC 1435940116。
参考文献
[編集]- 『キリスト教年鑑2015年版』キリスト新聞社、2015年。