コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

中興化成工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中興化成工業株式会社
Chukoh Chemical Industries, Ltd.
種類 株式会社
略称 CCI
本社所在地 日本の旗 日本
107-0052
東京都港区赤坂2丁目11番7号
ATT新館10階
設立 1963年(昭和38年)3月29日
業種 非鉄金属
法人番号 8010401017733 ウィキデータを編集
事業内容 フッ素樹脂製品、環境配慮型プラスチック製品の製造販売
代表者 代表取締役社長 庄野直之
売上高 142億円(2023年度・単体)
経常利益 21億円(2023年度・単体)
従業員数 512人(グループ計)
458人(単独)
決算期 3月
外部リンク https://www.chukoh.co.jp/
特記事項:福岡本部:福岡県福岡市中央区大手門1-1-12 大手門パインビル5階
テンプレートを表示

中興化成工業株式会社(ちゅうこうかせいこうぎょう、: Chukoh Chemical Industries, Ltd.)は、東京都港区に本社を置く、フッ素樹脂を主とした機能性樹脂加工製品の製造・販売を行う企業。 ガラスクロス、アラミドクロスへのフッ素樹脂含浸焼成ファブリック、粘着テープ、チューブ、成形加工品、多孔質製品といった数多くのフッ素樹脂を製品群を展開している。 特に建築用恒久屋根膜材については東京ドーム、北京オリンピック北京国家体育場、2010年FIFAワールドカップFNBスタジアム等世界各地の膜構造物で採用された世界的トップメーカー[1]。2014年にグッドカンパニー大賞グランプリ受賞。2020年度に経済産業省認定グローバルニッチトップ企業100選に選出されている。

会社概要

[編集]

1963年に九州の炭鉱会社中興鉱業[2]が米国ダッジファイバーズ社から技術導入し設立した日本初のフッ素樹脂専門加工メーカー。

半導体、自動車、化学、プラント、食品、包装、通信、建築、宇宙など、幅広い産業分野のフッ素樹脂製品を製造。

1985年から環境配慮型プラスチック製品(ブランド名:アミティ[3])の開発と製造も行う。生ゴミ用のコンポストバッグ[4]は全国50以上の自治体で採用。

2014年にグッドカンパニー大賞グランプリ受賞。

2017年にThe Chemours Company FC,LLC とTeflon™️商標の使用許諾契約を締結。

2020年に経済産業省認定2020年版グローバルニッチトップ企業100選、地域未来牽引企業に選定。

日本経済団体連合会(経団連)、九州経済連合会、日本弗素樹脂工業会[5]、日本膜構造協会[6]などに加入。

主要製品

[編集]
ふっ素樹脂製品
  • ファブリック(フッ素樹脂含浸クロス)
  • 粘着テープ
  • ベルト
  • 銅張積層板
  • 建築用屋根膜材
  • チューブ・ホース
  • 一体成形槽
  • 射出成形品
  • ライニング
  • 加工用素材(フィルム・シート・ロッド・パイプ)
  • 多孔質製品
その他高機能樹脂製品
  • ポリイミド樹脂製品(フィルム、粘着テープ他)
  • PEEK樹脂製品(粘着テープ、成形品他)
  • シリコーン樹脂(粘着テープ他)
  • 超高分子量ポリエチレン樹脂(粘着テープ他)
  • ポリエステル樹脂(粘着テープ他)
環境配慮型プラスチック製品(生分解性プラスチック、バイオマスプラスチック)
  • ストレッチフィルム
  • コンポストバッグ
  • ショッピングバッグ
  • 土のう
  • 育苗ポット
  • 水切ネット
  • 鉄筋カバー

事業所

[編集]
  • 本社:東京
  • 支店:東京、名古屋、大阪、福岡
  • 工場:松浦(長崎)、宇都宮(栃木)

海外拠点

[編集]
  • 営業拠点:中興化成貿易(上海)有限公司 / 中興化成(タイランド)株式会社
  • 生産拠点:中興化成氟塑制品(常熟)有限公司

沿革

[編集]
  • 1963年(昭和38年) 日本ダッジファイバーズ株式会社 設立
  • 1964年(昭和39年) 
    • 松浦工場 完成
    • 東京営業所 開設
    • 大阪出張所 開設 
  • 1965年(昭和40年) 名古屋出張所 開設 
  • 1966年(昭和41年) 
    • 戸塚工場 完成
    • 福岡出張所 開設 
  • 1974年(昭和49年) 横浜出張所 開設
  • 1977年(昭和52年) 中興化成工業株式会社に社名変更
  • 1978年(昭和53年) 株式会社 協立化工業に出資、グループ会社とする
  • 1983年(昭和58年) 戸塚工場を横浜工場に改称
  • 1985年(昭和59年) 生分解性プラスチックの商品開発 開始
  • 1989年(平成10年) 宇都宮工場 完成
  • 2004年(平成16年) SC(スペシャリティコーティング)本部 新設
  • 2005年(昭和17年) 上海に中国駐在事務所 開設
  • 2007年(昭和19年) 自動車用エアバッグのコーティング専用工場 完成
  • 2008年(平成20年) 中興メンブレイン株式会 設立 
  • 2009年(平成21年) 中興ベルト株式会 設立
  • 2010年(平成22年) 粘着テープ専用工場(F4松浦工場) 竣工
  • 2011年(平成23年) 
    • 北関東営業所 開設
    • 現地法人 中興化成貿易(上海)有限公司 設立
    • 現地法人 中興化成氟塑制品(常熟)有限公司 設立
    • バンコク駐在事務所 開設
  • 2012年(平成24年) 中興サポート株式会社 設立
  • 2013年(平成25年) 合弁会社 中興晟溢科技有限公司 設立
  • 2014年(平成26年) 
  • 2015年(平成27年) 平成27年度ふるさと企業大賞(総務大臣賞)受賞
  • 2017年(平成29年) The Chemours Company FC,LLC とTeflon™️商標の使用許諾契約を締結
  • 2018年(平成30年) F1松浦工場 完成
  • 2020年(令和2年) 
  • 2021年(令和3年)
    • 第46回発明大賞 発明功労賞受賞(ふっ素樹脂膜材への印刷方法)[13]
    • 宇都宮工場の敷地内に新しい工場『宇都宮WEST WING』を竣工。建設面積2,000㎡。
  • 2022年(令和4年)
    • 発明大賞 発明奨励賞受賞(高透光高強度ふっ素樹脂製膜材料)
    • ものづくり日本大賞 九州経済産業局長賞受賞(高透光高強度ふっ素樹脂膜材料)
  • 2023年(令和4年)
    • F1松浦工場の敷地内に新工場のF1 EAST WING 1 を竣工


グループ会社

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 元気なモノ作り中小企業300社「中興化成工業株式会社」”. 中小機構J-Net21. 2017年8月22日閲覧。
  2. ^ 平成26年度表彰企業のご紹介”. 公益社団法人中小企業研究センター. 2017年8月22日閲覧。
  3. ^ グリーンプラマーク取得製品リスト”. 日本バイオプラスチック協会. 2017年8月22日閲覧。
  4. ^ アミティー コンポストバッグ”. 一般社団法人日本有機資源協会. 2017年8月22日閲覧。
  5. ^ 会員情報”. 日本弗素樹脂工業会. 2017年8月22日閲覧。
  6. ^ 会員名簿”. 日本膜構造協会. 2017年8月22日閲覧。
  7. ^ 2020年「ハタラクエール」受賞法人が決定”. 福利厚生表彰・認証制度実行委員会. 2020年6月8日閲覧。
  8. ^ 2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」を選定しました”. 経済産業省. 2020年6月30日閲覧。
  9. ^ 受賞対象一覧”. 益財団法人日本デザイン振興会 (2020年). 2020年12月17日閲覧。
  10. ^ 私の選んだ一品 - 2020年度グッドデザイン賞審査委員セレクション を開催”. 益財団法人日本デザイン振興会 (2020年). 2020年12月17日閲覧。
  11. ^ 地域未来牽引企業に選定”. 経済産業省. 2021年4月26日閲覧。
  12. ^ 建築用膜材への印刷方法が長崎県発明協会理事長賞を受賞”. 公益社団法人発明協会. 2021年4月26日閲覧。
  13. ^ 第46回発明大賞 ふっ素樹脂膜材への印刷方法が発明功労賞受賞”. 公益財団法人日本発明振興協会. 2021年4月26日閲覧。

外部リンク

[編集]