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中筋 (宝塚市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 近畿地方 > 兵庫県 > 宝塚市 > 中筋 (宝塚市)
中筋
中筋の位置(兵庫県内)
中筋
中筋
中筋の位置
北緯34度49分40秒 東経135度22分26秒 / 北緯34.82778度 東経135.37389度 / 34.82778; 135.37389
日本の旗 日本
都道府県  兵庫県
市町村 宝塚市
地区 旧長尾村
人口
2022年(令和4年)10月1日現在)[1]
 • 合計 5,388人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
665-0874[2]
市外局番 0797[3]
ナンバープレート 神戸
地図中筋の位置

中筋(なかすじ)は兵庫県宝塚市の地名。一丁目から九丁目までが存在する。郵便番号は、665-0874。

概要

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中筋は1955年まで長尾村の一部であったが1955年3月10日に宝塚市の一部となった。

歴史

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江戸時代初期は中筋には中筋村という村が存在した。村の宗派は法華宗であった。これは当時、「中筋村の飢饉」が起こり、大変な不作であったために納める年貢に悩まされていた。このような中、偶然にも村人の一人が、米俵を積んだ舟が淀川筋を登っていくのを見かけた。その米は姫路藩主・池田輝政の幼い息女がなくなり、その百か日の法事の御供養米として、京都の法華宗の本禅寺へ届けるものであった。そのことを知った村の代表達が村を救うよう嘆願した。しかし、寺の日邵上人は「お困りなのはよくわかったが、法華宗の宗義として他宗のものには米一粒、銭を一銭たりとも援助することはできないのです。たとえ何人かの法華宗のものがいたとしても、村全体のために米をわけてやる訳にはいきません」と返答した。その後村で話し合った結果、今度は村民全員で本禅寺へ行き、「村に住む者は皆、法華宗に帰依します。これは子々孫々まで変わることはありません。このたびの願い、どうぞかなえてください」と申した。そして寺に以下の証文を差し出した。

一 中筋村に暮らすものは全員、法華宗を守り、子々孫々まで法灯(ほうとう)をかかげます。

一 他の宗派から宗旨がえを求められても応じません。

一 前の宗派へ隠れて詣でることもしません。

お米を融通してもらうことができ、年貢を納めることができた中筋村は、全員が法華宗の陣門流に帰依した。その後、京都に詣でるには道のりが遠いことから、古くからあった村の寺を建て直した。その寺の名は、亡くなった池田輝政の息女の法名「縁了院殿妙幻叔霊(えんりょういんでん みょうげんしゅくれい)」の妙幻に因み、「妙玄寺」とした。その上、村の角には「南無妙法蓮華経 法界」と刻まれた法界石を建て、村の宗派が法華宗であることを明らかにした[4]

世帯数と人口

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2022年(令和4年)7月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
中筋一丁目 337世帯 689人
中筋二丁目 401世帯 1,055人
中筋三丁目 139世帯 312人
中筋四丁目 201世帯 419人
中筋五丁目 227世帯 472人
中筋六丁目 256世帯 533人
中筋七丁目 225世帯 559人
中筋八丁目 261世帯 592人
中筋九丁目 329世帯 757人
2,376世帯 5,388人

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]

番地 学校
小学校
大字中筋(中筋字長尾山9番地を除く。)、中筋1~4丁目 宝塚市立長尾小学校
中筋5~9丁目 宝塚市立安倉北小学校
中学校
中筋1~8丁目 宝塚市立長尾中学校
中筋9丁目(10・11番を除く。) 宝塚市立安倉中学校
中筋字長尾山(9番地) 宝塚市立中山五月台中学校
大字中筋(中筋字長尾山9番地を除く。) 宝塚市立山手台中学校

脚注

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  1. ^ a b 住民基本台帳による人口”. 宝塚市 (2021年7月31日). 2022年8月25日閲覧。
  2. ^ 郵便番号”. 日本郵便. 2022年11月6日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2022年8月25日閲覧。
  4. ^ 宝塚の民話・第2集の3”. 宝塚市公式ホームページ. 2022年11月9日閲覧。
  5. ^ 宝塚市立小学校及び中学校の指定に関する規則”. 宝塚市. 2022年8月25日閲覧。

関連項目

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