中筋山手
中筋山手 | |
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中筋山手からの景色 | |
北緯34度49分25秒 東経135度22分22秒 / 北緯34.82361度 東経135.37278度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 兵庫県 |
市町村 | 宝塚市 |
地区 | 旧長尾村[1] |
面積 | |
• 合計 | 0.4944070 km2 |
人口 | |
• 合計 | 4,164人 |
• 密度 | 8,400人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
665-0875[3] |
市外局番 | 0797[4] |
ナンバープレート | 神戸 |
中筋山手の位置 |
中筋山手(なかすじやまて)は兵庫県宝塚市の地名。一丁目から七丁目がある。2022年(令和4年)7月31日現在の人口は4164人[2]。国勢調査に基づく2020年現在の面積は0.4944070km2[注 1]。郵便番号は、665-0875[3]。
全域が第一種低層住居専用地域(建物の高さが10mまで)に指定されているため、大部分が低層住宅である[14]。
地理
[編集]中筋山手は宝塚市の南部、市街地の北側に位置する。勅使川が地区の西側、天神川が東側を流れている。
歴史
[編集]中筋山手は町村制施行前は中筋村の一部であった[15]。1889年に町村制施行により兵庫県川辺郡長尾村の一部になった[16]。1955年、長尾村が宝塚市に編入合併され、現在の中筋山手となった。
沿革
[編集]世帯数と人口
[編集]2022年(令和4年)7月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
中筋山手一丁目 | 297世帯 | 589人 |
中筋山手二丁目 | 379世帯 | 854人 |
中筋山手三丁目 | 204世帯 | 434人 |
中筋山手四丁目 | 261世帯 | 719人 |
中筋山手五丁目 | 159世帯 | 329人 |
中筋山手六丁目 | 98世帯 | 278人 |
中筋山手七丁目 | 286世帯 | 961人 |
計 | 1,684世帯 | 4,164人 |
地名 | 15歳未満 | 15歳 - 64歳 | 65歳以上 | グラフ |
---|---|---|---|---|
中筋山手 | 19% | 61% | 19% |
人口の変遷
[編集]1995年(平成7年)[18] | 589世帯 |
2000年(平成12年)[19] | 849世帯 |
2005年(平成17年)[20] | 990世帯 |
2010年(平成22年)[21] | 1296世帯 |
2015年(平成27年)[22] | 1300世帯 |
2020年(令和2年)[23] | 1360世帯 |
小・中学校の学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[24]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
一~六丁目、七丁目(1・4~20番を除く。) | 宝塚市立長尾小学校 | 宝塚市立山手台中学校 |
七丁目(1・4~20番) | 宝塚市立中山台小学校 | 宝塚市立中山五月台中学校 |
交通
[編集]路線バス
[編集]現在、中筋山手には阪急バスが乗り入れており[25]、山手四丁目バス停[26]と中筋山手二丁目バス停[27]がある。
停留所名 | 向き | 系統 | 行先 | 便数 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|
平日 | 土休日 | |||||
山手四丁目 | 北向き | 86系統 | 阪急山本駅 | 28便 | 23便 | [28] |
150系統 | 五月台六丁目・桜台方面 | 16便 | 17便 | |||
165系統 | 桜台二丁目・五月台方面 | 15便 | 7便 | |||
167系統[注 2] | なし | |||||
南向き | 150・160・167[注 3]系統 | 阪急中山観音駅(南口) | 60便 | 45便 | [29] | |
中筋山手二丁目 | 北向き | 68系統 | 桜台・五月台方面 | 8便 | なし | [30] |
65系統 | なし | 3便 | ||||
50系統 | 五月台・桜台方面 | 12便 | 12便 | |||
75系統 | 五月台五丁目 | 4便 | 4便 | |||
南向き | 50・68・75系統 | 阪急中山観音駅(北口) | 24便 | なし | [31] | |
50・65・75系統 | なし | 19便 |
施設
[編集]- 中筋山手自治会館
- 市営中筋山手住宅
- 市営中筋住宅団地
- 県営宝塚中筋高層住宅
古墳
[編集]中筋山手には、天神川と砺使川に挟まれた地区に分布する諸古墳を含む中筋山手古墳群が存在する[32]。特にその中でも中筋山手丘陵の東南麓の天神川右岸のものを中筋山手東古墳群という[33][34][35]。中筋山手東古墳群は4基が現存する[35]。1~3号墳は住宅街の中にあり、2号墳は、市の史跡として指定されており、1976年(昭和51年)に発掘調査が行われ、副葬品として土師器、須恵器の土器類と耳環8点が出土している[34]。また、出土状態から4人が葬られていたと考えられている[34]。
中筋山手古墳群は、石室形態、出土品などから1~3号墳、6号墳、7号墳、東1~4号墳の9基は6世紀後半から末頃、4号墳は6世紀末から7世紀初頭、5号墳が7世紀前半に形成されたと考えられている[36]。7号墳は、有高稲荷神社社殿の裏にある[37]。
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中筋山手東1号墳
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中筋山手東2号墳
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中筋山手東3号墳
有高稲荷神社
[編集]古来より「小池稲荷」と称し、明治時代末期または大正時代初期から「有高稲荷」と称されて来た[38]。建立は宝永年間(1704年~1710年)に土地の大酒造業、地主、金融業を持って知られた小池道林が旅先での一夜夢のお告げとして稲荷大明神に「汝法華教を持って我を信奉する時、土地五穀豊穣、住民の安穩疑い無し」と告げられ勧請したと伝わる[38]。
主祭神は倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)、例祭日は10月26日である[38]。1873年(明治6年)に無格社に加列された[38]。住宅街の中にある30の鳥居が特徴である[39]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “兵庫県宝塚市中筋山手一丁目 (28214502001) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ a b c “住民基本台帳による人口”. 宝塚市 (2021年7月31日). 2022年8月25日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手二丁目 (28214502002) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手三丁目 (28214502003) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手四丁目 (28214502004) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手四丁目 (28214502104) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手五丁目 (28214502005) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手六丁目 (28214502006) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手六丁目 (28214502106) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手七丁目 (28214502007) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県宝塚市中筋山手七丁目 (28214502107) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. Geoshapeリポジトリ. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “宝塚市地図情報 | 利用許諾”. www2.wagmap.jp. 2022年9月11日閲覧。
- ^ “中筋村 (290000102300)”. 2023年11月16日閲覧。
- ^ “兵庫県川辺郡長尾村 (28B0140012) | 歴史的行政区域データセットβ版”. 2023年11月18日閲覧。
- ^ “第3表 男女,年齢(5歳階級)別人口,平均年齢及び総年齢-町丁・字等”. 令和2年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ “第2表 男女別人口及び世帯数”. 平成7年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “第2表 男女別人口及び世帯数”. 平成12年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “第2表 男女別人口及び世帯数”. 平成17年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “第2表 男女別人口及び世帯数―町丁・字等”. 平成22年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “第2表 男女別人口及び世帯数―町丁・字等”. 平成27年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “第2表 男女別人口及び世帯数―町丁・字等”. 令和2年国勢調査 小地域集計. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “宝塚市立小学校及び中学校の指定に関する規則”. 宝塚市. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “運行系統図(宝塚営業所1)”. 阪急バス. 2023年11月17日閲覧。
- ^ “山手四丁目”. 阪急バス. 2023年11月17日閲覧。
- ^ “中筋山手二丁目”. 阪急バス. 2023年11月17日閲覧。
- ^ “五月台・桜台方面、阪急山本駅”. 阪急バス. 2023年11月18日閲覧。
- ^ “阪急中山観音駅(南口)”. 阪急バス. 2023年11月18日閲覧。
- ^ “中山台二丁目、五月台・桜台方面”. 阪急バス. 2023年11月18日閲覧。
- ^ “阪急中山観音駅(北口)、宝塚営業所前、JR中山寺駅(北口)、阪急逆瀬川駅”. 阪急バス. 2023年11月18日閲覧。
- ^ 関西学院大学考古学研究会 1978, p. 10.
- ^ “中筋山手東古墳群 【市指定史跡(2号墳)】”. 宝塚市. 2023年11月19日閲覧。
- ^ a b c 中筋山手東古墳群2号墳の説明版より
- ^ a b 中筋山手東古墳群3号墳の説明版より
- ^ 関西学院大学考古学研究会 1978, p. 16.
- ^ 関西学院大学考古学研究会 1978, p. 14.
- ^ a b c d “稲荷神社”. 兵庫県神社庁. 2023年11月17日閲覧。
- ^ 宝塚市国際観光協会 [@Ttourism] (2021年4月30日). "京都?? いいえ。 実はここは宝塚なんです。 住宅街に突如として現れる30もの鳥居の正体は有高稲荷神社⛩⛩⛩⛩⛩ 知る人ぞ知る宝塚の隠れパワースポットです。". X(旧Twitter)より2023年11月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 関西学院大学考古学研究会「長尾山の古墳群(Ⅰ)ー中筋山手古墳群ー」『関西学院考古』第4巻、1978年2月、1-19頁、doi:10.24484/sitereports.68108。