中瀬喜陽
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中瀬 喜陽(なかせ ひさはる、1933年2月21日 - 2018年3月11日[1])は、和歌山県の郷土史家・南方熊楠研究家。中瀬ゆかりは次女[1]。
略歴
[編集]和歌山県西牟婁郡上富田町の出身で、東洋大学中国哲学文学科を卒業した。1960年 - 上富田町立岩田中学校教諭、1964年 - 和歌山県立南紀高等学校教諭、1993 - 2003年大阪青山短期大学非常勤講師、2006年5月 - 2012年3月南方熊楠顕彰館館長、をそれぞれ務めた。南方熊楠邸保存顕彰会副会長、田辺市文化財審議会委員長、紀南文化財研究会会長 南方熊楠顕彰記念館名誉館長、を歴任した。2013年に和歌山県文化功労賞と南方熊楠文化賞特別賞受賞[2]を受ける。
2018年3月11日午後0時54分に和歌山県田辺市の病院で、胃癌のため85歳で死去[1]した。
著書
[編集]- 『弁慶 第3部 北陸の弁慶伝承と高館の最期・弁慶松』(田奈部豆本) 吉田弥左衛門 1982
- 『若王子 中瀬喜陽句集』(中堅作家シリーズ)本阿弥書店 1986
- 『説話世界の熊野 弁慶の土壌』日本エディタースクール出版部 1991
- 『覚書南方熊楠』八坂書房 1993
- 『くまののかみさまのひっこし』(熊野古道おはなしシリーズ)松下千恵絵 わかやま絵本の会 1999
共編著・監修
[編集]- 『ふるさと田辺民話紀行』(田奈部豆本)編 吉田弥左衛門 1985
- 『南方熊楠書簡 盟友毛利清雅へ』編 日本エディタースクール出版部 1988
- 『素顔の南方熊楠』(続田奈部豆本)編 吉田弥左衛門 1989
- 南方熊楠『門弟への手紙 上松蓊へ』編 日本エディタースクール出版部 1990
- 『南方熊楠アルバム』長谷川興蔵共編 八坂書房 1990
- 『南方熊楠、独白 熊楠自身の語る年代記』編著 河出書房新社 1992
- 雑賀貞次郎,尾崎棣園『田邊俳句史 再刊』校訂 あおい書店 2004
- 『紀州田辺の俳壇』編著 貝寄風発行所 2004
- 『田辺・西牟婁今昔写真帖 保存版』監修 郷土出版社 2004
- 『熊野九十九王子 句集 改訂増補』編 句集熊野九十九王子刊行委員会 2005
- 『おしえてわかやま 熊楠編』(郷土絵本)編・監修, 松下千恵現代語訳・イラスト わかやま絵本の会 2006
- 『熊楠の森-神島』後藤伸,玉井済夫共著 農山漁村文化協会 2011