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中江良夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なかえ よしお
中江 良夫
中江 良夫
1954年
本名 中江 吉雄
生年月日 (1910-05-03) 1910年5月3日
没年月日 (1986-01-08) 1986年1月8日(75歳没)
出生地 日本の旗 日本 北海道室蘭市
職業 劇作家脚本家
ジャンル 軽演劇新国劇ラジオドラマ映画
活動期間 1940年 - 1986年
著名な家族 佐山俊二
主な作品
軽演劇
生活の河
にしん場
新国劇
どぶろくの辰
ラジオドラマ
チャッカリ夫人とウッカリ夫人
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中江 良夫(なかえ よしお、1910年5月3日 - 1986年1月8日[1])は、日本の劇作家脚本家である[1]

人物・来歴

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1910年(明治43年)5月3日北海道に中江吉雄として生まれる[1]。弟に喜劇人佐山俊二がいる。登別市の旧制・尋常小学校を卒業し、札幌郵便局(現在の札幌中央郵便局)に就職したが、その後上京した[2]

さまざまな職業を経て、1940年(昭和15年)東京新宿ムーランルージュ新宿座文芸部に入る[1]。おなじころにNHKラジオドラマを手がけ、中江の『かし家』が1942年(昭和17年)に発行された『放送劇名作選』(日本放送協会編、日本放送出版協会)に収録された。

1945年(昭和20年)の第二次世界大戦後、ムーランルージュで社会風俗劇『生活の河』、『にしん場』などを発表した[1]

新国劇の戯曲『どぶろくの辰』、ラジオドラマの台本『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』等を手がけた[1]。いずれも映画化されている。

他に「下北の弥太郎」「ふりむけば夕陽」[3]「清水次郎長」[4]など。

1986年(昭和61年)1月8日、死去した[1]。満75歳没。

フィルモグラフィ

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特筆されたもの以外は、すべて演劇の戯曲が原作となったもの[5]

  • どぶろくの辰』、大映東京撮影所、1949年6月27日 - 原作・脚本
  • 恋人のいる街』、東京映画、1953年2月19日 - 脚本
  • 『紅椿』、大映東京撮影所、1953年11月11日 - 脚本
  • 『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 やりくり算段の巻』、東京映画、1954年3月10日
  • 『その後のウッカリ夫人とチャッカリ夫人』、東京映画、1954年8月15日
  • 『お景ちゃんのチャッカリ夫人』、松竹大船撮影所、1954年10月6日
  • 『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 夫婦御円満の巻』、東京映画、1956年1月8日
  • 君ひとすじに』、新東宝、1956年1月22日
  • 『続君ひとすじに』、新東宝、1956年5月1日
  • 『君ひとすじに 完結篇』、新東宝、1956年8月22日
  • 幌馬車は行く』、日活、1960年10月22日
  • どぶろくの辰』、東宝、1962年4月29日

テレビドラマ

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テレビドラマデータベースを「中江良夫」で検索し、脚本を担当したものを取り上げた。

  • 『檻の中の人類』NHK、1953年
  • 『マルコと釘』NHK、1956年
  • 『枯野』NHK、1956年
  • 『三人宿』NTV、1956年
  • 『ネオンの雑草』KR、1957年
  • 『青春の山彦』KR、1957年-1958年(脚本は他に菜川作太郎
  • 『鴎』CBC、1958年
  • 『にしん場』NHK、1958年
  • 『渡る世間は鬼ばかり』NHK、1958年
  • 『海の笛』CBC、1958年
  • 『枯野』NET、1959年
  • 『熊』CBC、1959年
  • 『五十五年目の微笑』NHK、1959年(脚本は他に大倉左兎、菜川作太郎)
  • 『愛の劇場』NTV、1959年(脚本は他に西島大矢代静一植草圭之助
  • 『奔流』ABC、1959年
  • 『雲の涯』NET、1960年
  • 『北海の人々』NET、1960年
  • 『どぶろくの辰』KR、1960年(原作:中江良夫)
  • 『健の犯罪』CBC、1960年(原作:三好十郎
  • 『六人の暗殺者』CX、1961年(原作:菊島隆三
  • 『命あるかぎり』NET、1961年
  • 『陸橋』NET、1962年
  • 『花と竜』NET、1963年(原作:火野葦平、脚本は他に村越一二
  • 『お先にごめん・明治一代男』NET、1964年(原作:柴田錬三郎
  • 『甲斐で見る富士』TBS、1965年(原作:山岡荘八、脚本は他に木村重雄

ビブリオグラフィ

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国立国会図書館所蔵作品リスト[6]

  • 日本放送協会編『放送劇名作選』(『かし家』収録)、日本放送出版協会、1942年
  • 遠藤慎吾編『村の演劇』(『鍬祭り』収録)、増進堂、1943年
  • 『現代戯曲選集 第4巻』(『にしん場』収録)、河出書房、1951年
  • 文部省青少年演劇研究会編『脚本シリーズ 第3集』(『檻の中の人類』収録)、教育弘報社、1953年
  • ラヂオ東京文芸部編『愛の記録』(『晩婚』収録)、山田書店、1954年
  • 日本放送協会編『ラジオ小劇場脚本選集 第6集』(『マルコと釘』収録)、宝文館、1954年
  • 日本演劇協会編『年刊ラジオドラマ 第2集 1954年版』(『雲の涯』収録)、宝文館、1954年
  • 文部省青少年演劇研究会編『脚本シリーズ 第1集』(『縁談十五分前』収録)、教育弘報社、1955年 3版
  • 日本演劇協会編『年刊ラジオドラマ 第3集 1955年版』(『枯野』収録)、宝文館、1955年
  • 日本演劇協会編『高校演劇脚本集 第1集』(『三人宿』収録)、宝文館、1956年
  • 文部省青少年演劇研究会編『脚本シリーズ 第7集』(『あべこべ物語』収録)、教育弘報社、1956年
  • 飯島正内村直也編『年刊テレビ・ドラマ代表作選集 1959』(『海の笛』収録)、清和書院、1959年
  • 三一書房編集部編『現代日本戯曲大系 第1巻』(『にしん場』収録)、三一書房、1971年
  • 日本演劇協会編『昭和大衆劇集』(『遊女夕霧』収録)、演劇出版社、1989年2月

[編集]
  1. ^ a b c d e f g コトバンクサイト内の記事「中江良夫」の記述を参照。
  2. ^ むろらん電子図書館公式サイト内の「中江良夫」の項の記述を参照。
  3. ^ コトバンクサイト内の記事「中江 良夫」の記述を参照。
  4. ^ 杉良太郎が中江に書き下ろしてもらった作品で、昭和48年に明治座で初公演されたそうである。参照:杉公演自主制作そして明治座
  5. ^ #外部リンク欄、日本映画データベースの「中江良夫」の項、リンク先の記述を参照。
  6. ^ 国立国会図書館蔵書検索・申込システム「NDL-OPAC」での「中江良夫」の検索結果を参照。

外部リンク

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