中村直幹
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基本情報 | |||||||||||||||||||||||||||
フルネーム | Naoki Nakamura | ||||||||||||||||||||||||||
誕生日 | 1996年9月19日(28歳) | ||||||||||||||||||||||||||
出身地 |
日本 北海道札幌市 | ||||||||||||||||||||||||||
身長 | 175cm | ||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||
クラブ | 東海大学スキークラブ | ||||||||||||||||||||||||||
使用メーカー | フィッシャー | ||||||||||||||||||||||||||
最高記録 | 236.0m | ||||||||||||||||||||||||||
ワールドカップ | |||||||||||||||||||||||||||
シーズン | 2016年 - | ||||||||||||||||||||||||||
優勝回数 | 0回 | ||||||||||||||||||||||||||
他の表彰台 | 1回 | ||||||||||||||||||||||||||
表彰台獲得数 | 1回 | ||||||||||||||||||||||||||
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最終更新日:2023年5月21日 |
中村 直幹(なかむら なおき、1996年9月19日 - )は、北海道札幌市出身のスキージャンプ選手である。
経歴
[編集]中学、高校時代は1学年上の佐藤幸椰、同学年の小林陵侑、1学年下の伊藤将充らと競い合うが、少年組での優勝は東海大学付属第四高等学校3年時の札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会に留まった。高校を卒業後、東海大学へ進学した。
2013年3月1日に札幌で開催されたFIS公認レースの第84回宮様スキー大会国際競技会で国際大会に初出場、36位、48位で終わる。次の大会出場の機会となった、2013年9月にルシュノヴでひらかれたFISカップに21位、11位と結果で応えた。
2014/15シーズンは、2015年1月16、17日の両日に札幌で開催されたコンチネンタルカップに出場し、1日目24位でポイントを獲得した。その後、スロベニア等のコンチネンタルカップを経てノルディックスキージュニア世界選手権アルマトイ大会へ出場した。
2015/16シーズンは、コンチネンタルカップ札幌大会で3戦連続でポイントを獲得し、ワールドカップ札幌大会にデビュー、1日目38位、2日目25位となりワールドカップポイントを獲得した。ジュニア世界選手権ルシュノフ大会2016では個人戦21位、伊藤将充、岩佐勇研、小林陵侑と共に出場した団体で銅メダルを獲得した[1]。3月の伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会で2本目に最長不倒となる128mを飛び成年組初優勝、この大会から暫定的にK=123m、HS137mと変更された大倉山の冬季新プロフィール下において男子の初代バッケンレコード保持者となった。
2016/17シーズンは、全日本スキー選手権ノーマルヒル、HBCカップジャンプ競技会、 宮様スキー大会ノーマルヒル、伊藤杯シーズンファイナル連覇など国内で4勝。アルマトイで開催された2017年冬季ユニバーシアードのスキージャンプ男子個人ではミハイル・ミハイロヴィッチ・マキシモチキン、トーマス・ラックナーを抑えて金メダルを獲得、札幌で開催された2017年アジア冬季競技大会ではノーマルヒル6位[2]、ラージヒル金メダル[3]、団体金メダル[4]を獲得するなど、飛躍のシーズンとなった。
2017/18シーズンまではワールドカップは自国開催時か、海外遠征メンバーの一時帰国に伴う代替メンバーとしての限定的な出場に限られていたが、2018/19シーズンはワールドカップ開幕から海外遠征メンバーに選出されるとシーズン通してワールドカップに出場し続け総合39位に入り、出場機会はなかったものの世界選手権のメンバーに初選出された。
2019年3月に東海大学を卒業後、環境問題に取り組む新会社「フライング・ラボラトリー」を設立し、スポンサー契約を得ながらスキージャンプを続けることとした[5]。2019/20シーズンの夏はコンチネンタルカップから参戦し、シュチンスク大会では2戦連続で2位となり、その後のサマーグランプリではクールシュヴェル大会で3位となり、ザコパネ大会の男子団体優勝のメンバー[6]となった。冬は開幕からワールドカップ海外遠征メンバーとして参戦し、総合43位でシーズンを終えた。
2020/21シーズンは、コロナ禍のため10月以降の開催となったサマージャンプ国内戦は7戦中、札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会で優勝、NHK杯で2位となりワールドカップへ向かった。ワールドカップでは序盤は調子が上がらず、途中コンチネンタルカップに参戦するなどしていたが、後半はポイントを重ね、総合34位の成績であった。またフライングの団体戦では20年ぶり[7]の表彰台となる団体2位のメンバー[8]となった。シーズン序盤に行われたスキーフライング世界選手権に初出場、個人35位、団体5位のメンバーとなった。世界選手権は2大会連続で代表に選出され、個人戦では出場機会がなかったが、男子団体のメンバーに選出され初出場を果たした。2本ともK点を超えるジャンプで日本の4位に貢献した。
2021/22シーズンは、ワールドカップにはフル参戦し、初戦のニジニ・タギル戦でこれまでの最高の4位となり、総合31位であった。団体戦ではザコパネ大会で3位のメンバーとなった。北京オリンピック代表に初めて選ばれ、個人ノーマルヒル38位、個人ラージヒル29位、男子団体ラージヒル5位のメンバーとなった。フライング世界選手権ヴィケルスン大会では個人37位、団体6位のメンバーとなった。
2022/23シーズンは、ワールドカップでは開幕3戦目のフィンランド・ルカ大会において3位となり、自身初の個人表彰台に上がり日本人歴代18人目の個人表彰台達成者となった。総合成績はこれまでで最高の24位であった。世界選手権では、個人ノーマルヒル25位、個人ラージヒル29位、男子団体ラージヒル7位、混合団体ノーマルヒル5位のメンバーとなった。
2023/24シーズンは、国内戦では札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会および全日本選手権ノーマルヒルを制した。ワールドカップは札幌大会第2戦以降を腰痛により欠場し[9]、総合56位であった。フライング世界選手権バート・ミッテルンドルフ大会では個人35位、団体5位のメンバーとなった。
主な競技成績
[編集]オリンピック
[編集]アジア冬季競技大会
[編集]世界選手権
[編集]- 2019年ゼーフェルト大会( オーストリア)
- 代表に選出されたが競技出場は無し。
- 2021年オーベルストドルフ大会( ドイツ)
- 2023年プラニツァ大会( スロベニア)
フライング世界選手権
[編集]- 2020年プラニツァ大会( スロベニア)
- 個人 35位
- 団体 5位(佐藤慧一、中村直幹、小林陵侑、佐藤幸椰)
- 2022年ヴィケルスン大会( ノルウェー)
- 個人 37位
- 団体 6位(佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑)
- 2024年バート・ミッテルンドルフ大会( オーストリア)
- 個人 34位
- 団体 5位(二階堂蓮、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑)
ジュニア世界選手権
[編集]ユニバーシアード
[編集]- 2017年アルマトイ大会( カザフスタン)
- 男子個人 1位
- 混合団体 1位(岩佐明香、中村直幹)
ワールドカップ
[編集]- 通算 3位1回(2023/24シーズンまで)
シーズン | 総合順位 | 4H | SF | ポイント | 備考 |
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2015/16 | 67 | -- | -- | 6 | 最高順位25位 |
2016/17 | -- | -- | -- | 0 | 最高順位39位 |
2017/18 | 69 | -- | -- | 2 | 最高順位29位 |
2018/19 | 39 | 32 | 42 | 72 | 最高順位14位 |
2019/20 | 43 | 33 | -- | 39 | 最高順位13位 |
2020/21 | 34 | 41 | 17 | 111 | 最高順位16位 |
2021/22 | 31 | 28 | 31 | 196 | 最高順位4位 |
2022/23 | 24 | 35 | 19 | 275 | 最高順位3位 |
2023/24 | 56 | 60 | -- | 15 | 最高順位26位 |
団体表彰台 | |||||
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シーズン | 開催日 | 開催地 | HS | 成績 | メンバー |
2020/21 | 3月28日 | プラニツァ | 240 | 準優勝 | 中村直幹 小林潤志郎 佐藤幸椰 小林陵侑 |
2021/22 | 1月15日 | ザコパネ | 140 | 3位 | 佐藤幸椰 小林潤志郎 中村直幹 小林陵侑 |
2022/23 | 1月15日 | レイクプラシッド | 128 | 3位 | 【スーパーチーム】 中村直幹 小林陵侑 |
サマーグランプリ
[編集]- 通算 3位1回、男子団体優勝1回(2024シーズンまで)
シーズン | 順位 | ポイント |
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2018 | 27. | 71 |
2019 | 6. | 225 |
2021 | 62. | 18 |
2022 | 13. | 87 |
2023 | . | 0 |
2024 | 21. | 117 |
コンチネンタルカップ
[編集]- 通算 2位2回(2020/21シーズン終了時)
シーズン | 夏 | 冬 | 通算 | |||
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順位 | ポイント | 順位 | ポイント | 順位 | ポイント | |
2014/15 | – | – | 119. | 7 | 157. | 7 |
2015/16 | – | – | 73. | 48 | 96. | 48 |
2016/17 | – | – | 70. | 61 | 95. | 61 |
2017/18 | – | – | 54. | 83 | 70. | 83 |
2018/19 | 10. | 214 | – | – | 40. | 214 |
2019/20 | 15. | 225 | – | – | 35. | 225 |
2020/21 | – | – | 53. | 52 | 56. | 52 |
国内大会
[編集]- 2014年
- 第15回 札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会少年組 - 優勝
- 2016年
- 第17回 伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会 - 優勝
- 第95回 全日本スキー選手権ノーマルヒル - 優勝
- 2017年
- 第59回 HBCカップジャンプ競技会 - 優勝
- 第88回 宮様スキー大会国際競技会成年組ノーマルヒル - 優勝
- 第18回 伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会 - 優勝
- 2020年
- 第38回 札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会成年組 - 優勝
- 2022年
- 第35回 UHB杯ジャンプ大会 - 優勝
- 2023年
- 第24回 札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会成年組 - 優勝
- 第102回 全日本スキー選手権ラージヒル - 優勝
- 2024年
- 第37回 UHB杯ジャンプ大会 - 優勝
- 第66回 NHK杯ジャンプ大会男子組 - 優勝
脚注
[編集]- ^ “小林陵侑、ジャンプ3位 スキー・世界ジュニア選手権”. 岩手日報. 2011年12月18日閲覧。
- ^ “競技結果 MEN'S NORMAL HILL INDIVIDUAL”. 公益財団法人第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会. 2017年2月26日閲覧。
- ^ “競技結果 MEN'S LARGE HILL INDIVIDUAL”. 公益財団法人第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会. 2017年2月26日閲覧。
- ^ “競技結果 MEN'S LARGE HILL TEAM”. 公益財団法人第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会. 2017年2月26日閲覧。
- ^ “中村、「エコジャンパー」に 夢実現へ会社設立―ジャンプ男子”. 2020年3月13日閲覧。
- ^ メンバーは中村直幹、佐藤慧一、佐藤幸椰、小林潤志郎
- ^ “FIS STATISTICS”. 2021年3月29日閲覧。
- ^ メンバーは中村直幹、小林潤志郎、佐藤幸椰、小林陵侑
- ^ “【ジャンプ】緊急参戦の内藤智文が予選51位で敗退 12時間以上移動で到着も0・4点差に泣く”. 日刊スポーツ. 2024年5月10日閲覧。
外部リンク
[編集]- 中村直幹 - 国際スキー連盟のプロフィール
- 東海大学スキー部公式ホームページ