中村なん
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なかむら なん 中村 なん | |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2018年 - |
ジャンル | 少年漫画 |
中村 なん(なかむら なん)は、日本の漫画家[1]。男性[2]。2018年、『いじめるヤバイ奴』でデビュー[3]。
来歴
[編集]学生時代
[編集]小学生の頃、よく落書きを描いていたこともあり、周りから「お前、うまいなぁ」と言われたことで「自分は絵がうまいんだ」という自覚が生まれた。中学に入学してから絵を描く機会はなく、そのまま高校と大学と普通の生活をしていた[2]。
漫画家として
[編集]新卒で映像関係の企業に就職する。しかし、漫画家になりたいという意思から退職する。出版社に漫画のネームを送るが返されるという日々が続いた。「マガジン」の新人漫画賞に応募した時に新人漫画賞で入賞した[2]。
2018年に『マガジンポケット』(講談社)にて『いじめるヤバイ奴』で初連載でデビューを果たす[2][3]。
作風
[編集]退職後、ゲーム、SNS、ニュースを見たりする生活をしていた。とある日いじめに関するニュースを見て「これは辛い」と感じるようになり、自身はいじめの経験はないが色々な人に「いじめ」について考えてもらえるきっかけになればということで『いじめるヤバイ奴』を創作するきっかけとなった[2]。本作は、「虚しくてくだらないのはやめたほうがいい」「いつか自分に帰ってくる」ことを感じて欲しく、いじめられる側の視点の作品は多いが「暴力をふるう側も怖い」とする他と違った切り口でいじめを否定するという内容[4]。怖いシーンを描くときはペンが進みづらいが、そのときに架空のもう1人の自分である暴力が苦にならない存在に代わってもらうとスムーズに作画ができる[4]。害虫が出た時も、駆除の前にこれをどうやっていじめに使うか、と考えてしまう。
人物・逸話
[編集]- 幼い頃、冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』が好きでその影響でバトル漫画を描いていた時期があった。とある出版社にネームを送り唯一「また持ってきてよ」と言われてしばらくバトル漫画を描いていた。その出版社向けに「ワニの顔をしてワニの能力を持った生徒が先生と戦う」というバトル漫画を描いたがボツになった[2]。
- 親に退職したことを打ち明けてなかった時があり、時々親から「仕事は順調?」という電話が来るようになり、その度に「めちゃくちゃ頑張っているよ」と伝えた。大学まで行かせてそして退職したことと「漫画家になる」と言ったら怒られるため、試行錯誤していた。しかし、退職から約3年後に親のもとに税金関係の書類が送られて来たことで「資格の勉強している」と言った。
- 新人漫画賞を入賞したことをきっかけに親に告白した。親には連載が決まっていないものの「もうすぐデビューできるから」や「連載が決まった」と言って誤魔化していた。親からは「どうせすぐに打ち切られる」と言われた[2]。
- 親に打ち明けた後も毎週のようにネームを送り続けた。そこから5ヶ月で連載が決まった[2]。
- 『いじめるヤバイ奴』の内容の過激さから周りに「頭おかしくなった?」と聞かれるようになり友人が減った[5]。
作品リスト
[編集]連載
[編集]脚注
[編集]- ^ “中村 なん(漫画家)”. マンガペディア. 2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “追い込まれた経験があるからこそキャラがリアルに――『いじめるヤバイ奴』中村なん先生インタビュー”. マガポケ (2019年9月1日). 2021年4月24日閲覧。
- ^ a b “いじめるヤバイ奴(漫画)”. マンガペディア. 2022年5月14日閲覧。
- ^ a b 「『マガジン』いじめ題材の漫画、掲載する意義とリスク 炎上し宣伝苦悩も売上好調「読者が興味のあるジャンル」」『オリコン』2019年6月9日。2021年4月24日閲覧。
- ^ 「マガジンの問題作『いじめるヤバイ奴』いじめテーマで連載直後に苦情「宣伝すると通報…」」『オリコン』2019年2月8日。2021年4月24日閲覧。
- ^ “中村なん「いじめるヤバイ奴」が完結、マガポケで100話分を無料公開”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月17日) 2023年2月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- 中村なん (@cololomanga) - X(旧Twitter)