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中年差別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中年差別(ちゅうねんさべつ)ミドルフォビア: middlephobia)とは中年齢層への差別嫌悪を指す。

概説

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御田寺圭は「おっさん」という属性を一括りにしたバッシングは、本来的には差別以外のなにものでもないが、それが省みられることはほとんどない。自分たちが考える「悪」を「おっさん」に紐づけて記述することは、性差別年齢差別と非難されるどころか、大量の賞賛や共感が寄せられる状況となっている。「おっさんへの差別は差別ではない」という例外的な合意が暗黙裡に敷かれている。と述べている[1]

ひきこもり

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2018年に内閣府が40~64歳の中高年層を対象に実施した「生活状況に関する調査」で、ひきこもり状態にある人が全国で61万3000人いるとの推測結果が出ており。2015年度に実施された15~39歳を対象にした調査での54万1000人を上回る結果となっている。また男女比は男性が76.6%と圧倒的に多い[2]。これは中高年が職を失うと再就職が難しいことや、職を失って無職になった男性は、世間の厳しい目にさらされるつらさから、外出することを躊躇するようになり、それがやがて不安を惹起させ、ひきこもってしまうケースが多いことが原因として挙げられている[3]

自殺率

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不況やリストラの影響で年間自殺者数が3万人を超えた1998年から2012年までの期間に、特に中高年男性の自殺率が急増した[4]。(日本における自殺を参照)

脚注

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  1. ^ なぜ「おっさん差別」だけが、この社会で喝采を浴びるのか”. 現代ビジネス (2019年7月11日). 2021年11月7日閲覧。
  2. ^ ひきこもり100万人時代 : 中高年層は8割が男性”. nippon.com (2019年5月29日). 2024年7月1日閲覧。
  3. ^ 「ひきこもり」は「氷河期世代の男性が圧倒的に多い」という実態”. 文春オンライン (2021年10月10日). 2024年7月1日閲覧。
  4. ^ 石蔵文信「男性更年期の心身医学 : 内科の立場から(男性更年期の心身医学)(第44回日本心身医学会総会)」『心身医学』第44巻第6号、日本心身医学会、2004年、421-423頁、doi:10.15064/jjpm.44.6_421ISSN 0385-0307NAID 110001114701 

参考文献

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  • 桝田 智彦『中高年がひきこもる理由―臨床から生まれた回復へのプロセス―』青春出版社、2019年。 

関連項目

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