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中川 智春(なかがわ ちはる (旧姓 中村) 1986年4月8日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は1500m・5000m。滋賀県出身。静岡県立藤枝東高等学校、明治大学文学部卒業後、現在はトーエネックに所属。兄はスズキ浜松ACに所属し、3000mSCなどで活躍した中川智博。
- 中学・高校時代より都道府県対抗駅伝の代表(滋賀県・静岡県)に選ばれ、明治大学でも箱根駅伝6区に2度出走するなど常に全国レベルの大会に出場していたが、同世代に東海大学・佐藤悠基、早稲田大学・竹澤健介など後にオリンピックに出場するような有力ランナーが多く、また明治大学陸上部の3学年下には後に5000m・10000mで日本歴代2位の記録を樹立する鎧坂哲哉がいるなど周囲のレベルの高さから、目立った存在ではなかった。
- 卒業後は日産自動車への入社が決まっていたが、リーマン・ショックの影響で加入予定だった陸上競技部が休部[1]となり、トーエネックに入社。実業団選手としての活動を開始する。
- 入社後も1500m・5000mを中心に自己ベストを更新し続け、ニューイヤー駅伝に出場するなど主力選手として活躍を続けていたものの、同世代の選手と比較すると隠れた存在であったが、2015年、くろしお通信・四国電力で大島健太、大森輝和、渡邊和也らを育てた松浦忠明が監督に就任[2]したのを転機に頭角をあらわし、29歳で日本選手権に5000mで初出場を果たすと勢いそのままに8位入賞を果たし、自己ベストも一気に13分37秒90まで伸ばした[3]。
- 以降も29歳で日本選手権初出場を果たした遅咲きながら、2015、2016、2017、2018年と1500m・5000mで日本選手権にて4年連続入賞を果たし、多くの長距離選手が引退していく30代としては異例に、1500m,3000m,5000mで自己記録を更新し続けている。
- 東洋大学で活躍した服部弾馬はトーエネックのチームメイト。
- 2019年5月引退
年
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年次
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大会
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所属
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種目
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順位
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記録
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備考
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2002
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中3
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第7回全国都道府県対抗駅伝
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滋賀・長浜西中
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6区3km
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8位
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8分56秒
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2004
|
高2
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第9回全国都道府県対抗駅伝
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静岡・藤枝東高
|
4区5km
|
15位
|
14分47秒
|
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2005
|
高3
|
第10回全国都道府県対抗駅伝
|
静岡・藤枝東高
|
4区5km
|
10位
|
14分40秒
|
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2007
|
大2
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第83回 箱根駅伝
|
明治大学
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6区
|
11位
|
61分05秒
|
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2009
|
大4
|
第85回 箱根駅伝
|
明治大学
|
6区
|
4位
|
59分36秒
|
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2012
|
社4
|
全日本実業団選手権
|
トーエネック
|
1500m
|
3位
|
|
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2015
|
社7
|
日本選手権
|
トーエネック
|
5000m
|
8位
|
|
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2016
|
社8
|
日本選手権
|
トーエネック
|
1500m
|
7位
|
|
|
2017
|
社9
|
日本選手権
|
トーエネック
|
1500m
|
8位
|
|
|
2018
|
社10
|
ゴールデングランプリ大阪
|
トーエネック
|
3000m
|
3位
|
7分55秒44
|
PB:日本歴代29位[4]
|
2018
|
社10
|
日本選手権[5]
|
トーエネック
|
5000m
|
6位
|
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その他:2011、2013-2018年ニューイヤー駅伝出場
年度
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年齢
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1500m
|
3000m
|
5000m
|
10000m
|
2012
|
26
|
3分49秒98
|
-
|
14分10秒65
|
-
|
2013
|
27
|
3分50秒45
|
-
|
14分01秒98
|
30分06秒55
|
2014
|
28
|
3分48秒40
|
-
|
13分56秒73
|
30分18秒67
|
2015
|
29
|
3分46秒84
|
-
|
13分37秒90 ※PB
|
28分19秒46 ※PB
|
2016
|
30
|
3分45秒39
|
8分21秒12
|
13分52秒22
|
28分39秒40
|
2017
|
31
|
3分45秒49
|
7分56秒05
|
13分38秒92
|
28分21秒19
|
2018
|
32
|
3分45秒08 ※PB
|
7分55秒44 ※PB
|
13分45秒15
|
28分50秒14
|