コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

中川仁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中川 仁
(なかがわ ひとし)
人物情報
生誕 (1969-03-18) 1969年3月18日(55歳)
日本の旗 日本東京都
国籍 日本の旗 日本
出身校 明海大学外国語学部
東呉大学大学院日本語文学系
学問
研究分野 日本語教育
言語政策
中国語方言
台湾地域研究
研究機関 明海大学
学位 博士(応用言語学)(明海大学)
学会 日本植民地教育史研究会
日本台湾学会
天理臺灣學會
中國語文學會
日本ペンクラブ
テンプレートを表示

中川 仁(なかがわ ひとし、1969年3月18日)は、日本の言語学者台湾研究者日本語教育者博士(応用言語学)明海大学明海大学外国語学部教授。

人物

[編集]

東京都生まれ。専門は言語政策及び東アジアにおける言語問題日本語教育。とくに戦後台湾における北京語同化政策を政治的な関連性から見出し、ポストコロニアルの視点から台湾の言語状況を研究している。また各族群(エスニック・グループ)による母語復権多言語主義民主化運動台湾独立運動との関連性から言語の民主化が押し進められたことを定義し、その背景にある歴史的な経緯と諸問題についても言及している。そして昨今の研究においては、戦後日本における台湾語の資料にあたり、その研究史をまとめている。とくに台湾の日本統治時代に興った文学運動や社会運動を包括して、台湾語文の生成及び書写方法の議論についても明確な位置付けを模索している。

経歴

[編集]

学歴

[編集]

職歴

[編集]
  • 1997年8月 - 台湾・銘伝大学応用言語学部応用日本語学科 専任講師(2002年4月より明海大学浦安キャンパスINT教育センター 専任講師となる)
  • 2011年4月 - 明海大学外国語学部日本語学科准教授
  • 2015年4月 - 明海大学外国語学部日本語学科教授

著書

[編集]

単著

[編集]
  • 『戦後台湾における北京語同化政策と多言語主義への展開』(学位論文)2007年9月
  • 『戦後台湾の言語政策-北京語同化政策と多言語主義-』(東方書店)2009年4月
  • 『台湾語研究序説』(近現代資料刊行会)2021年7月
  • 『戦前・戦後初期における台湾語研究』(私家版、近現代資料刊行会)2023年5月
  • 『台湾語研究と「言語の民主化」』(近現代資料刊行会)2023年7月

共著

[編集]

編著

[編集]
  • 二・二八事件資料集』(尚昂文化事業国際有限公司)2008年12月
  • 『戦後初期日本における中国語方言研究資料・李献璋の福建語法序説』(尚昂文化事業国際有限公司)2015年12月
  • 『李献璋の台湾民間文学集』(東方書店)2016年3月

共編著

[編集]
  • 近藤明理近藤綾)『王育徳の台湾語講座』(東方書店)2012年7月
  • 木山三佳多田恵吉田雅子)『中国・台湾における日本語教育をめぐる研究と実践』(東方書店)2014年3月
  • 岩下哲典大庭裕介小川唯高田誠[要曖昧さ回避]塚越俊志濱口裕介)『東アジアのボーダーを考える-歴史・国境・認識-』(右文書院)2014年5月
  • (岩下哲典・小川唯・高田誠・塚越俊志・橋本真吾・濱口裕介・安田震一・吉田雅子) 『東アジアの秩序を考える―歴史・経済・言語・教育学からのアプローチ』(春風社)2017年12月
  • (岩下哲典・小林哲也・関良基・塚越俊志・土屋真一・永江貴子・橋本真吾・濱口裕介・安田震一・矢森小映子・吉田雅子・龐淼)『近現代東アジアの弾圧と抑圧』(春風社)2019年12月

監修

[編集]

解説(羅済立王麒銘) 「日本統治下における台湾語・客家語・蕃語資料」(全3冊)(近現代資料刊行会)2019年12月

解説(小川唯・下仲一功)『補巻』(『広東の民話』及び『台湾の歌謡と名著物語』を所収・全1冊)(近現代資料刊行会)2023年6月

  • 『台湾語法』(第1巻・全一冊)ISBN 978-4863645363
  • 『『語苑』にみる客家語研究』(第2巻・第15巻~第30巻所収・全一冊)ISBN 978-4863645370
  • 『蕃語研究』(第3巻・全一冊)ISBN 978-4863645387
  • 『補巻』(『広東の民話』及び『台湾の歌謡と名著物語』を所収・全1冊)  ISBN 978-4863645769

解説(賈恬立・馬嵐・龐淼・土屋真一・吉田雅子) 「戦後初期日本における中国語研究基礎資料」(全4冊)(近現代資料刊行会)2020年11月

  • 『ラテン化新文字による中国語辞典・(第1分冊~第7分冊)』(第1巻)ISBN 978-4863645394

翻訳

[編集]
  • (共訳、劉 揚)『中国地理紀行・13号』(ASIAGEO)2003年4月
  • (共訳、林敏潔)『中国地理紀行・14号』(ASIAGEO)2003年6月
  • (単独、陳培豊氏による論文の翻訳。)『脱帝国と多言語社会のゆくえ』(三元社)2005年6月

外部リンク

[編集]