中島章夫 (化学者)
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中島 章夫(なかじま あきお、1922年2月18日[1] - 1997年[2])は、日本の化学者。大阪工業大学工学部応用化学科元教授。工学博士(京都大学)。元京都大学医用高分子材料研究センター(現:京都大学医生物学研究所)長。高分子学会第14期会長[3]。
経歴
[編集]1943年京都帝国大学工学部繊維化学科(のちの高分子化学科)卒業[4]。1951年工学博士(京都大学)[5]。1961年京都大学工学部高分子化学科教授として、第五講座(高分子分子論)を担当[6]。その後、京都大学医用高分子材料研究センター(のちの生体医療工学研究センター、現京都大学医生物学研究所)長などを歴任し、京都大学退官。1985年大阪工業大学工学部応用化学科に教授として着任、応用化学教室を担当[7]。高分子学会設立総会初期メンバーおよび同学会第14期会長も務め、高分子化学(特に医用高分子材料・機能性高分子)の発展・育成に貢献した。
主な研究
[編集]- 高分子の膨潤[8]
- オリゴペプチドを固定した生体接着材料の設計と構造・機能の相関性
- 細胞接着性ペプチドのコンホメーション解析 - 大阪府立大学との共同研究
- 合成ポリアミノ酸繊維の吸収性医用材料としての評価 I ポリ-L-グルタミン酸繊維 - 京都大学医用高分子研究センター、京都工芸繊維大学との共同研究[9]
- ポリアミノ酸荷電膜の特性(電気化学)- 名古屋工業大学との共同研究
脚注
[編集]- ^ 『工学研究者名簿 1957年版』日本学術会議第5部、1959年、p.620。
- ^ Web NDL Authorities
- ^ 歴代会長一覧 高分子学会
- ^ 戸倉清一, 福冨兀, 今西幸男, 小高忠男, 金子六郎「資料」『高分子』第38巻第1号、高分子学会、1989年、44-48頁、doi:10.1295/kobunshi.38.44。
- ^ 中島章夫『高分子化合物に関する物理化学研究』京都大学〈工学博士 報告番号不明〉、1951年。 NAID 500000488640 。
- ^ 高分子学会30年のあゆみ (PDF)
- ^ 後藤邦夫「大阪工業大学工学部応用化学科高分子研究室」『日本ゴム協会誌』第61巻第10号、1988年、707-709頁、doi:10.2324/gomu.61.707。
- ^ 中島章夫「高分子の膨潤」『高分子』第2巻第1号、1953年、30-34頁、doi:10.1295/kobunshi.2.30。
- ^ 林寿郎, 高橋重三, 中島章夫「合成ポリアミノ酸繊維の吸収性医用材料としての評価」『繊維学会誌』第43巻第9号、1987年、462-470頁、doi:10.2115/fiber.43.9_462。