コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

中山美保

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なかやま みほ
中山 美保
本名 石田 美保子
生年月日 (1938-02-13) 1938年2月13日
没年月日 (2017-02-07) 2017年2月7日(78歳没)
出生地 日本の旗 徳島県徳島市
血液型 O型
職業 喜劇役者
ジャンル 舞台
配偶者 あり
備考
身長151cm・体重44kg
テンプレートを表示

中山 美保(なかやま みほ、1938年昭和13年〉2月13日 - 2017年平成29年〉2月7日)は、日本お笑いタレントである。本名(結婚後):石田 美保子(いしだ みほこ)。

徳島県徳島市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪本部所属。

来歴

[編集]

プール学院高等学校卒。

幼年期は、父親の仕事の都合でオランダ領東インド第二次世界大戦後独立してインドネシア共和国)・ジャワ島に育ったため、日本語がほとんどしゃべれなかったという。

最初アカデミー芸術学院から中田プロダクションに入る。千日前にあった大阪劇場の専属女優として活躍の後、千土地興行(のちの日本ドリーム観光)の所属で千日劇場にコメディアンで出演し美貌女優で人気を得る、1967年5月、梅田コマ劇場宮城まり子自叙伝」で吉本新喜劇にデビュー。

20代から30代の頃は新喜劇のヒロインとして、藤井信子山田スミ子に続くマドンナとして活躍、井上竜夫末成由美らとともに、長年にわたり吉本新喜劇を支えた。

1989年「新喜劇やめよッカナ!?キャンペーン」で看板役者が次々と抜けていく中、桑原和男池乃めだからとともに新喜劇に残留。新喜劇の舞台に立ち続けていた。

後年の役柄は、舞台の主人公もしくはヒロインの母親役、またはヒロインの婚約者(山田亮が演じることが多い)の母親役、旅館の女将役、売店のおばさん役のほか、たまに女学生の役も演じた(セーラー服姿は大変なインパクトを持つ→ヒロイン時代が長く、その後半、年齢上厳しかったにもかかわらず、セーラー服など、10代・20代の役をこなしており、その時代は誰もつっこめなかった。またそれを転じさせて使っていた)。その一方で、五十嵐サキ小籔千豊山田亮伊賀健二小米良啓太ら若手の育成にも力を注いだ。1970年代前半には、ブーツ姿の女ギャングを演じたこともあり、当然物語としては腰砕けになるものの、当時はこうした役もある程度サマになった。

2009年末頃より体調を崩し、その後再生不良性貧血と診断された。それから舞台に出演せず、自宅で療養を続けていた。

2017年2月7日肺血腫による呼吸困難のため大阪市内の病院で死去。78歳没。同年4月4日に死去が伝えられた[1]

エピソード

[編集]
  • 夫は横山エンタツの長男で、テレビ制作者の石田正治。従ってエンタツの次男花紀京は義弟にあたる。ただし、花紀の方が中山より一つ年上である。
  • 女優の中山美穂とは一文字違いであった(ただし、美保側は美穂のデビュー以前よりこの芸名であった)ため、一時期よくそれをネタにされており、本人も「ミポリン」と自称したこともある。また、美穂本人とはなんばグランド花月の地下駐車場で実際に対面したこともあり、この縁で、2001年のドラマ「夫婦漫才」(TBS)に於いて、辻本ノブコ役 で、中山美穂(若かりし頃)→中山美保(後年)の二人一役で共演している。
  • 亡くなるまで生年は「不詳」で通した。後輩がパスポートを預かる際にも、生年が分かるパスポートは絶対に持たせないようにしていたほどであった。同じく生年不詳とされていた今いくよ・くるよの2人の生年を公表した吉本興業元常務木村政雄ですら、中山の生年は認知していなかった。小学1年生の頃にインドネシアから引き揚げてきたとされることから、1934年太平洋戦争開戦前の引き揚げに相当)、あるいは1938年(第二次世界大戦敗戦に伴う引き揚げに相当)の生まれではないかと言われていたが、1936年生まれの桑原と1歳しか違わないなど、これには諸説があった上に、生前は真相を明らかにしなかった。

主な持ちネタ

[編集]

古参のメンバーでありながらこれといったギャグは持たないが、舞台上では主にひっつめ髪にお団子頭、眼鏡を着用することが多く、容貌(年齢やシワ)をいじられることが多い。

  • うれしいことがあると、普通に楽しそうにしていたのが突然妖怪のような「ウヮーハハハハハハ」という笑い方になる。池乃めだかの同様のギャグ「ニャハハハハ」に近いがより単純。
  • (マドンナの母親役で出た際に)「ご先祖様ですか?」
  • (内場に首を見られて)
(内場)「おしゃれですね〜、ようさんネックレス巻いて」
(中山)「巻いてへんわ」
(座長)「巻いてはりますやん」(近づいて凝視して)「シワや〜」
首筋に触れて「いててて」
(中山)「どないしたん」
(石田)「シワが噛んだ」→少し間をおいて急に老人の歩き方になり「アワワワ、若さを吸い取られた〜。若さくれ〜」
(共演者)石田に接触されると若さを吸い取られたことをアピールしながらウェーブする。
(中山)「まぁ、よってたかって、何がシワシワシワよ」
(石田)「お〜、さすが元祖はキレが違うな」
  • (小籔千豊)
    • (中山を回して首筋に触れながら)「赤いリンゴに唇寄せて〜」と歌う。
(中山)「おたくな〜に人をレコードの針みたいに回してくれてんのよ」
  • また、足をがにまたにして大またで歩き、息子(あるいはそれに近い立場)役の共演者に『足、足、足…』と注意される。末成由美もこのギャグを使う。
  • 「彼、わたしのことを…キャサリンって呼んでくれますねん」(一同ずっこける)
  • (登場した際に)ほかのメンバー全員から死んだと言われ合掌される。

主な出演作

[編集]

テレビ出演

[編集]

映画

[編集]

Vシネマ

[編集]

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]