中国言語地図集
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『中国言語地図集』(ちゅうごくげんごちずしゅう、中国語: 中国语言地图集、中國語言地圖集、英語: Language Atlas of China)は、中国の中国語方言と少数民族言語の分布を地図化したもので、1987年と1989年にそれぞれ二巻で出版された(香港の香港朗文(遠東)出版公司)。これはオーストラリア人文科学アカデミーと中国社会科学院の共同作業によるもので、中国語版と英語版が同時に出版された[1]。著名な現代外交官兼中国学者のエンディミオン・ウィルキンソンも、この共同事業を「傑出したもの」と評価した[2]。
中国語の変種の分類
[編集]この地図集は、李栄のそれまでの研究に従って、中国語の変種を次のようなグループ分けの階層で整理している[3]。
- スーパーグループ(中国語:大区): 北京語と閩語
- グループ(区): 晋語、呉語、徽語、湘語、贛語、客家語、越語、平語、および北京語と閩語内のグループ|
- サブグループ(片)
- クラスター(小片):一部のサブグループのみで確認
- 土地の方言(点):調査対象となった土地で
内容
[編集]アトラスには36のカラー地図が収録されており、3つのセクション(A、B、C)に分かれている。地図は、38cm(15インチ)×52.7cm(20.75インチ)の白いシートに印刷されていて、各地図には同じ大きさの青いシートに説明文が添えられている。
改訂版
[編集]改訂版の作業は2002年から中国社会科学院と香港城市大学の共同事業で始まり、2012年に北京の商務印書館から出版された。やはり二巻で、中国語および少数民族言語の変種を扱っている、改訂版は初版と同じ構成だが、地図の数が79に増え、解説文が大幅に増補された。少数民族言語の数も、81から130に増えた。[4][5]