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中古文学会賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中古文学会賞
受賞対象前年度に公表され、会員から推薦された論文
機関誌『中古文学』に掲載された前年度の論文
日本の旗 日本
主催中古文学会
公式サイトhttps://chukobungakukai.org/gakkaisho.html

中古文学会賞(ちゅうこぶんがっかいしょう)は、中古文学会が制定する学術賞である。

概要

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源氏物語千年紀にあたる2008年に開始された制度で、若手研究者の研究奨励の一環として、特に優れた研究業績をあげた45歳以下の研究者を、毎年秋季大会において表彰する。選考については、常任委員会で選出された委員が務める。

歴代受賞者一覧

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制定前

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受賞者 受賞業績 備考
学会創立三十周年記念中古文学会賞
(平成8(1996)年度)
田中幹子 「『古今集』における季の到来と辞去について:三月尽意識の展開」(『中古文学』創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月)
内田美由紀 伊勢物語「小式部内侍本」の本文について」(『中古文学』創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月)
堀淳一 青海波選曲の理由:紅葉賀での上演に至るまで」(「中古文学」創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月)
竹内正彦 「近江君の賽の目:「若菜下」巻の住吉参詣における明石尼君をめぐって」(『中古文学』創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月)
学会創設四十周年記念中古文学会賞
(平成18(2006)年度)
上原作和 「揺し按ずる暇も心あわたたしければ」:『源氏物語』作家の琴楽環境」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月)
高兵兵 菅原道真の〈贈物詩〉をめぐって」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月)
坂本信道 「さすらう官人たちの系譜:屈原業平貫之」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月)
田島智子 拾遺集の配列と屏風歌:配列に広がる屏風絵」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月)
眞野道子 定家の源氏注釈における万葉歌」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月)

制定後

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受賞者 受賞業績 備考
第一回中古文学会賞
(平成20(2008)年度)
久保木秀夫 「『栄花物語』本文再考:西本願寺本を中心とする」(『中古文学』80号、中古文学会、2007年12月)
第二回中古文学会賞
(平成21(2009)年度)
本廣陽子 「『もの』形容詞の意味と用法の変遷:源氏物語の果たした役割」(『国語国文』第77巻6号、京都大学文学部国語国文学研究室、2008年6月)
第三回中古文学会賞
(平成22(2010)年度)
高橋由記 「堀河中宮皇子の文化圏:歴史に消えた文化圏のひとつとして」(『国語と国文学』第86巻10号、東京大学国語国文学会、2009年10月)
第四回中古文学会賞
(平成23(2011)年度)
川崎佐知子 「近世前期源氏学の展開:『一簣抄』の注釈史的位置」(『中古文学』第85号、中古文学会、2010年6月)
第五回中古文学会賞
(平成24(2012)年度)
大津直子 「『源氏物語』六条院行幸における冷泉帝:<観魚>という視点から」(『中古文学』第88号、中古文学会、2011年12月)
第六回中古文学会賞
(平成25(2013)年度)
該当者なし
第七回中古文学会賞
(平成26(2014)年度)
松本大 「『河海抄』巻九論:諸本系統の検討と注記増補の特徴」(『中古文学』第91号、中古文学会、2013年5月)
第八回中古文学会賞
(平成27(2015)年度)
桜井宏徳 宇治十帖の中務宮:今上帝の皇子たちの任官をめぐって」(『中古文学』第93号、中古文学会、2014年5月)
第九回中古文学会賞
(平成28(2016)年度)
舟見一哉 「清輔本『拾遺和歌集』の残痕:定家本の生成に及ぶ」(『和歌文学研究』第110号、和歌文学会、2015年6月)
第十回中古文学会賞
(平成29(2017)年度)
岡田貴憲 「『源氏物語』帚木巻試論:光源氏は「なよ竹」を折ったか」(『中古文学』第97号、中古文学会、2016年6月)
第十一回中古文学会賞
(平成30(2018)年度)
本宮洋幸 「『うつほ物語』忠こそ物語の表裏:継母による第二の讒言と承和の変」(『中古文学』第99号、中古文学会、2017年6月)
第十二回中古文学会賞
(令和元(2019)年度)
該当者なし
第十三回中古文学会賞
(令和2(2020)年度)
瓦井裕子 「『為信集』成立年代の再検討」(『中古文学』第104号、中古文学会、2019年11月)
山口一樹 「玉鬘の物語における女房集め」(『中古文学』第103号、中古文学会、2019年5月)
第十四回中古文学会賞
(令和3(2021)年度)
小滝真弓 「『浜松中納言物語』における唐后の転生について:弥勒信仰を中心に」(『中古文学』第105号、中古文学会、2020年5月)
第十五回中古文学会賞
(令和4(2022)年度)
該当者なし
第十六回中古文学会賞
(令和5(2023)年度)
高橋早苗 「『源氏物語』御法巻の「日」と「露」の情景と『観普賢経』:紫の上の死の形容表現と光源氏の生」(『中古文学』第110号、中古文学会、2022年11月)

外部リンク

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