世界画報
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世界画報(せかいがほう)は、世界画報社が1946年(昭和21年)から1950年(昭和25年)まで刊行していたグラフ誌である。
なお、同時代(1923年-1992年)に国際情報社より出版されていた同名の『世界画報』とは別の雑誌である。
概要
[編集]1946年(昭和21年)1月創刊。1936年(昭和11年)創刊の雑誌『グラフィック』(1941年廃刊)を復活させたもので、西園寺公一の出資によって刊行された。編集者として、越壽雄、渡辺勉、木村亨、大谷トキが歴任、報道写真家としては田村茂らが関わった。
雑誌の表紙や構成はアメリカの写真雑誌『ライフ (雑誌)』を意識して作られた。写真を中心に戦争の真実を報道したほか、欧米の科学技術に関する特集記事を中心に掲載している。戦争中、戦争や政治のことを知らされていなかった大衆に、現実のことを知らせることを目的としており、過激な写真も多く掲載されている。1948年6月発行の第3巻第6号では、731部隊で知られる石井四郎をスクープしている。赤字続きで資金繰りが上手くいかなくなり廃刊に追い込まれた。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 西園寺公一『過ぎ去りし、昭和』 アイペックプレス 1991年
- 「横浜事件のころ 細川嘉六さんの「獄中訓」余話」月刊 記録 1991年5月号
- 田村茂『田村茂の写真人生』 新日本出版社 1986年