AIBA世界ボクシング選手権

IBA世界ボクシング選手権（英: IBA World Boxing Championships）は、国際ボクシング協会が主催するボクシングの世界大会である。

歴史

1974年に第1回開催。当初は4年に1度の開催であったが、1989年からは2年に1度の隔年開催となった。オリンピックと並ぶアマチュアボクシングの権威ある大会となっている。

メダル獲得

日本人では第2回フライ級で石井幸喜が銅メダルを、第14回ライトウェルター級で川内将嗣が銅メダルを、第16回ミドル級で村田諒太が銀メダルを、第21回バンタム級で坪井智也、ウェルター級で岡澤セオンがともに金メダルを獲得した。

階級

階級は、当初は12階級で行われていたが、2003年にライトミドル級（71kg以下）が廃止され11階級に、2011年にはフェザー級（57kg以下）が廃止されて10階級に、2019年にはライトフライ級（49kg以下）、バンタム級（56kg以下）、ライト級（60kg以下）の3階級が廃止されたのに加えてフェザー級（57kg以下）が追加され、8階級で行われていた。2021年からは以下の13階級で行われている。

46-48 kg (ミニマム級)
48-51 kg (フライ級)
51-54 kg (バンタム級)
54-57 kg (フェザー級)
57-60 kg (ライト級)
60-63.5 kg (ライトウェルター級)
63.5-67 kg (ウェルター級)
67-71 kg (ライトミドル級)
71-75 kg (ミドル級)
75-80 kg (ライトヘビー級)
80-86 kg (クルーザー級)
86-92 kg (ヘビー級)
+92 kg (スーパーヘビー級)

開催地

回	年	開催地	開催期間	実施階級	参加国	参加選手
1	1974年	ハバナ（キューバ）	8月17日 - 30日	11階級	45か国	274人
2	1978年	ベオグラード（ユーゴスラビア社会主義連邦共和国）	5月6日 - 20日	11階級	41か国	219人
3	1982年	ミュンヘン（ドイツ）	5月4日 - 15日	12階級	45か国	271人
4	1986年	リノ（アメリカ合衆国）	5月8日 - 18日	12階級	38か国	235人
5	1989年	モスクワ（ソビエト連邦）	9月17日 - 10月1日	12階級	43か国	236人
6	1991年	シドニー（オーストラリア）	11月14日 - 23日	12階級	48か国	242人
7	1993年	タンペレ（フィンランド）	5月7日 - 16日	12階級	53か国	270人
8	1995年	ベルリン（ドイツ）	5月4日 - 15日	12階級	62か国	351人
9	1997年	ブダペスト（ハンガリー）	10月18日 - 26日	12階級	67か国	350人
10	1999年	ヒューストン（アメリカ合衆国）	8月15日 - 29日	12階級	54か国	278人
11	2001年	ベルファスト（北アイルランド）	6月3日 - 10日	12階級	67か国	334人
12	2003年	バンコク（タイ）	7月6日 - 13日	11階級	68か国	338人
13	2005年	綿陽（中国）	11月13日 - 20日	11階級	74か国	412人
14	2007年	シカゴ（アメリカ合衆国）	10月23日 - 11月3日	11階級	101か国	557人
15	2009年	ミラノ（イタリア）	8月21日 - 9月5日	11階級	133か国	554人
16	2011年	バクー（アゼルバイジャン）	9月16日 - 10月1日	10階級	127か国	685人
17	2013年	アルマトイ（カザフスタン）	10月14日 – 26日	10階級	116か国	576人
18	2015年	ドーハ（カタール）	10月5日 – 18日	10階級	73か国	260人
19	2017年	ハンブルク（ドイツ）	8月25日 – 9月3日	10階級	85か国	279人
20	2019年	エカテリンブルク（ロシア）	9月8日 – 21日	8階級	78か国	365人
21	2021年	ベオグラード（セルビア）	10月25日 – 11月6日	13階級	88か国	510人
22	2023年	タシュケント（ウズベキスタン）
23	2025年	大阪市（日本）

メダル獲得数の国別一覧


順位	国/地域	金	銀	銅	計
1	キューバ	81	38	30	149
2	ロシア	28	21	26	75
3	カザフスタン	18	16	22	56
4	アメリカ合衆国 ^{[注釈 1]}	18	13	19	50
5	ソビエト連邦	15	11	17	43
6	ウズベキスタン	14	17	21	52
7	ブルガリア	8	8	19	35
8	ウクライナ	7	12	11	30
9	ルーマニア	7	5	17	29
10	アゼルバイジャン	7	5	12	24
11	フランス	6	7	17	30
12	イタリア	6	4	15	25
13	ドイツ	4	6	25	35
14	中国	3	2	9	14
15	ハンガリー	3	1	6	10
16	トルコ	2	4	11	17
17	韓国	2	3	8	13
18	プエルトリコ ^{[注釈 1]}	2	1	3	6
19	日本	2	1	2	5
20	東ドイツ	1	8	15	24
21	ユーゴスラビア連邦共和国	1	6	10	17
22	モンゴル	1	5	7	13
23	イングランド	1	4	9	14
24	アイルランド	1	3	9	13
24	ポーランド	1	3	9	13
26	ブラジル	1	3	6	10
27	タイ王国	1	3	5	9
28	アルメニア	1	2	9	12
29	ジョージア	1	2	8	11
30	Russian Boxing Federation ^{[注釈 2]}	1	2	2	5
31	ナイジェリア	1	1	3	5
32	ケニア	1	1	0	2
33	モロッコ	1	0	2	3
34	ウガンダ	1	0	1	2
35	ベネズエラ	0	5	6	11
36	ベラルーシ	0	3	7	10
37	フィリピン	0	3	3	6
38	フィンランド	0	3	2	5
39	朝鮮民主主義人民共和国	0	2	5	7
40	アルジェリア	0	2	2	4
40	オランダ	0	2	2	4
42	インド	0	1	9	10
43	カナダ	0	1	4	5
44	リトアニア	0	1	3	4
45	Thailand Boxing Federation ^{[注釈 3]}	0	1	2	3
	アルゼンチン	0	1	2	3
	ウェールズ	0	1	2	3
48	エクアドル	0	1	1	2
48	クロアチア	0	1	1	2
50	西ドイツ	0	0	6	6
51	エジプト	0	0	5	5
	オーストラリア	0	0	5	5
	スペイン	0	0	5	5
54	スウェーデン	0	0	4	4
54	タジキスタン	0	0	4	4
56	チェコ	0	0	3	3
57	スロバキア	0	0	2	2
	セルビア・モンテネグロ	0	0	2	2
	ドミニカ共和国	0	0	2	2
	ノルウェー	0	0	2	2
	メキシコ	0	0	2	2
62	アルバニア	0	0	1	1
	英国	0	0	1	1
	イラン	0	0	1	1
	カメルーン	0	0	1	1
	ガーナ	0	0	1	1
	キルギス	0	0	1	1
	コスタリカ	0	0	1	1
	コロンビア	0	0	1	1
	スコットランド	0	0	1	1
	セルビア	0	0	1	1
	チェコスロバキア	0	0	1	1
	デンマーク	0	0	1	1
	トリニダード・トバゴ	0	0	1	1
	ニュージーランド	0	0	1	1
	パキスタン	0	0	1	1
	パナマ	0	0	1	1
	ベルギー	0	0	1	1
	ヨルダン	0	0	1	1
計 (国/地域数: 79)		248	246	496	990

Notes

^ ^a ^b 1986 silver medalists Luis Román Rolón (48 kg, Puerto Rico) and Loren Ross (81 kg, United States) were disqualified for doping and stripped of their medals, which were not transferred to other athletes.
^ At the 2021 championships, in accordance with a ban by WADA and a decision by CAS, Russian boxers were not permitted to use the Russian name, flag, or anthem. They instead participated as the Russian Boxing Federation and under the Russian Olympic Committee flag.
^ At the 2021 championships, in accordance with a ban by WADA, Thai boxers participated as the Thailand Boxing Federation, under the AIBA flag.

表話編歴 AIBA世界ボクシング選手権
男子	ハバナ 1974 ベオグラード 1978 ミュンヘン 1982 リノ 1986 モスクワ 1989 シドニー 1991 タンペレ 1993 ベルリン 1995 ブダペスト 1997 ヒューストン 1999 ベルファスト 2001 バンコク 2003 綿陽 2005 シカゴ 2007 ミラノ 2009 バクー 2011 アルマトイ 2013 ドーハ 2015 ハンブルク 2017 エカテリンブルク 2019 ベオグラード 2021
女子	スクラントン 2001 アンタルヤ 2002 ポドリスク 2005 ニューデリー 2006 寧波 2008 ブリッジタウン 2010 重慶 2012 済州 2014 アスタナ 2016 ニューデリー 2018 ウラン・ウデ 2019 イスタンブール 2021
ユース	グアダラハラ 2008 バクー 2010 エレバン 2012 ソフィア 2014 サンクトペテルブルク 2016 ブダペスト 2018
ジュニア（旧：カデット）	バクー 2001 ケチケメート 2002 ブカレスト 2003 リバプール 2005 イスタンブル 2006 バクー 2007 エレバン 2009 アスタナ 2011 キエフ 2013 サンクトペテルブルク 2015
女子ユース・ジュニア	アンタルヤ 2011 アルベナ 2013 台北 2015 グワーハーティー 2017

歴史

メダル獲得

階級

開催地

メダル獲得数の国別一覧

関連項目