不浄な生き物
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不浄な生き物(ふじょうないきもの)とは、一部の宗教において、穢れたものとして扱われる生き物。不浄な動物は生贄にささげたり、食用としたりすることができない。
ユダヤ教
[編集]以下、『レビ記』に記載のある不浄な生物を示す。
反芻するが、蹄の分かれていない動物(11章4-7節)
[編集]- ラクダ
- ウサギ(欽定訳、Coney)もしくはイワダヌキ(Rock Badger)
蹄が分かれているが、反芻しない動物(11章8節)
[編集]- ブタ
水中に棲む、ヒレと鱗を持たない生物(11章10-12節)
[編集]明確な記載無し
付加的に不浄と考えられる生物
- ワニ、クラゲ、ヒトデ、カメ(ヒレなし)
- ナマズ、イルカ、タツノオトシゴ、シール、サメ
- アワビ、ハマグリ、ムラサキイガイ、ホタテガイ(水生貝類、ヒレ・鱗なし)
- カニ、ザリガニ、イセエビ、クルマエビ、エビ、イカ(水生甲殻類、ヒレ・鱗なし)
翼のある汚れた生物(11章13-19節)
[編集]- ワシもしくはハゲワシ
- ヒゲワシもしくはミサゴ
- ミサゴもしくはクロハゲワシ
- ハゲワシもしくはトビ
- トビもしくはハヤブサ
- ワタリガラス
- フクロウもしくはダチョウ
- ヨタカ(七十人訳、Night Hawk)もしくはメンフクロウ
- カッコウ(欽定訳)もしくはカモメ
- タカ
- 小さいフクロウ(en:Little Owl)
- ウ
- 大鴉(Great Owl)もしくはトラフズク
- ハクチョウ(ウルガタ訳、七十人訳では「紫色の鳥」)
- ペリカン
- エジプトハゲワシもしくはミサゴ
- コウノトリ
- サギ
- タゲリ(欽定訳)もしくはヤツガシラ
- コウモリ
付加的に不浄と考えられる生物
- カラス
翼のある四つ這いで歩行する生物(11章20-23節)
[編集]※イナゴなど幾つかの例外を除く
明確な記載無し
足にかぎづめのある生物(11章27節)
[編集]明確な記載無し
付加的に不浄と考えられる生物
地を這う生物(11章29-30節)
[編集]- イタチ、モグラもしくはモグラネズミ(en:Mole-rat)
- ネズミもしくはトビネズミ
- リクガメ(欽定訳)もしくはトカゲ
- ヤモリ
- オオトカゲ[要出典]
- スキンクもしくはイモリ(ウルガタ訳)
- カタツムリ(欽定訳)もしくはスナトカゲ
- カメレオン[要出典]
付加的に不浄と考えられる生物
キリスト教
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キリスト教の場合、宗派や教派によって不浄の概念が異なる。顕著なのはカニやイカなどで、禁じる教派もあるが正教会では魚の代わりとして認めているなど。
英国聖公会では犬と馬は食べてはならないとしている。