不可逆過程
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熱力学において、不可逆過程(ふかぎゃくかてい、irreversible process)は、可逆過程の対義語。
高温物体と低温物体を接触させると等温になるが、その逆は起らないため、この過程は不可逆(ふかぎゃく、irreversible)であると言える[1][2]。
全体の平衡(equilibrium)が保たれながら行われる過程が可逆過程であるのに対して、平衡に向かう過程が不可逆過程である[3]。
例
[編集]- 老化 - 可逆過程であるとする異論が存在する
- 死
- 時間
- 有限温度差の熱伝達
- 摩擦
- 塑性変形
- 抵抗を通過する電流
- ヒステリシスのある磁化または分極
- 流体の無制限な膨張
- 自発的な化学反応
- 様々な組成・状態の物質の自発的な混合
脚注
[編集]- ^ “不可逆過程 - EMANの熱力学”. eman-physics.net. 2022年8月9日閲覧。
- ^ 小項目事典,デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典. “不可逆過程とは”. コトバンク. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “可逆過程と不可逆過程(可逆変化と不可逆変化)”. home.hiroshima-u.ac.jp. 2022年8月9日閲覧。
関連文献
[編集]- 一柳正和:「不可逆過程の熱力学入門」、講談社サイエンティフィク、ISBN 978-4-06-153219-9 (1995年11月20日).
- 一柳正和:「不可逆過程の物理:日本統計物理学史から」、日本評論社、ISBN 4-535-78266-0 (1999年7月20日).