下顎管
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骨: 下顎管 | |
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The permanent teeth, viewed from the right. The external layer of bone has been partly removed and the maxillary sinus has been opened. | |
名称 | |
日本語 | 下顎管 |
英語 | Mandibular canal |
関連情報 | |
グレイ解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
下顎管(かがくかん)は下顎骨に存在する管で、下歯槽神経、下歯槽動脈、下歯槽静脈が中を走行する。下顎孔から下顎枝を下前方に向かい、その後下顎体にて歯槽の下を前方に向かう。走行中、歯槽と交通し、下歯槽神経、下歯槽動脈、下歯槽静脈の枝が歯髄腔へと向う。
切歯部にて、切歯の歯槽へと向かう下顎切歯管とよばれる小さな枝を出し、後方へ戻りオトガイ孔へとむかう[1]。
臨床
[編集]レントゲン写真上、50%の下顎第二大臼歯の根尖が下顎管と近接している。40%は、根管が根尖から離れており、レントゲン上では10%で、根尖孔が下顎管内に存在している。下顎第二大臼歯の歯内治療において、下歯槽神経の損傷による知覚麻痺の可能性があるので、リーマーや根管充填材の使用には注意が必要である[2][3]。
また、下顎第三大臼歯も同様に下顎管と近接しており、知覚麻痺は埋伏智歯抜歯の際の偶発症として知られている[4][5]。
外部リンク
[編集]- Anatomy photo:27:09-0104 at the SUNY Downstate Medical Center
脚注
[編集]- ^ Greenstein, G; Cavallaro, J; Tarnow, D: "Practical Application of Anatomy the Dental Implant Surgeon," J Perio October 2008, pg 1837
- ^ [1]
- ^ 兼松義典、笠井唯克、田中四郎、毛利謙三、広瀬尚志、兼松宣武「ヨードホルム・水酸化カルシウムパスタ(ビタペックス®)の下顎管内迷入による下唇麻痺の1例」『岐阜歯科学会雑誌』第30巻第3号、岐阜歯科学会、2004年2月、232-235頁、ISSN 0385-0072、NAID 110004689618。
- ^ J.P. Rood; B.A.A. Nooraldeen Shehab (February 1990). “The radiological prediction of inferior alveolar nerve injury during third molar surgery”. British Journal of Oral and Maxillofacial Surgery (The British Association of Oral and Maxillofacial Surgeons, Elsevier) 28 (1): 20-25. doi:10.1016/0266-4356(90)90005-6. ISSN 0266-4356.
- ^ 橋爪敦子、中川洋一、石井久子、小林馨「歯科用CTによる下顎管と下顎智歯の位置関係の観察」『日本口腔外科学会雑誌』第50巻第1号、日本口腔外科学会、2004年1月、1-10頁、ISSN 0021-5163、NAID 10014281866、2011年10月1日閲覧。