上谷総合公園
上谷総合公園 | |
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上谷総合公園フラワースタジアム | |
分類 | 総合公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯36度03分36.6秒 東経139度33分01.3秒 / 北緯36.060167度 東経139.550361度座標: 北緯36度03分36.6秒 東経139度33分01.3秒 / 北緯36.060167度 東経139.550361度 |
面積 | 16ヘクタール |
開園 | 1974年(昭和49年)4月 |
運営者 | 鴻巣市 |
事務所所在地 | 鴻巣市上谷字砂場707 |
公式サイト | 上谷総合公園 |
上谷総合公園(かみやそうごうこうえん)は、埼玉県鴻巣市上谷にある都市公園である[1]。
沿革
[編集]公園建設が計画されたのは1972年(昭和47年)で[2]、同年10月に都市計画が最終決定[3]、用地の段階的取得が進められた。新公園計画の策定により、勝願寺の敷地内に整備されていた既存の鴻巣公園の樹木やグラウンドは取り払われ、敷地が寺に返還されるのではないかとする見方もあったが、市はこれを否定した[4]。1974年(昭和49年)4月には公園の使用が開始された[6]。この年は鴻巣市市制施行20周年にあたり、同年5月には市役所新庁舎も竣工した。
1975年(昭和50年)には用地内に市民プールを整備する計画が発表された[7]。市民プールは流水プール、子どもプール、スライダーなどを備えるレジャープールで、当初4年間で整備する計画であったが、後に2年に短縮された[8]。プールは1976年(昭和51年)7月より使用が開始された[9]。当初は予算の制約により管理棟や脱衣棟は仮設[10][9]、競泳プールは見送られた[11]。利用料金が大人500円、小中学生200円と周辺各市の市民プールのほぼ2倍であったことから市民に敬遠され[11]、後に小中学生100円に[12]、大人は平日のみ300円に[13]料金が引き下げられた。1978年(昭和53年)には競泳用プールも追加整備された[14]。
以降も公園は整備が続けられていたが、2004年に開かれる第59回国民体育大会の開催地として埼玉県が選ばれたことにより、公園はその姿を大きく変えることになった。埼玉県は1987年(昭和62年)に議会が国体誘致を決議、誘致活動を進めていたが、1992年(平成4年)に事前の調整により埼玉県開催が内定した[15][16]。その後、1994年(平成6年)に策定された鴻巣市総合振興計画後期基本計画では、上谷の公園を総合運動公園として整備する計画が盛り込まれた。1995年(平成7年)には鴻巣市が国体でソフトボール少年男子の会場となることが決まり[17]、上谷に野球場を新設し、国体会場として使用することになった。野球場は2004年に完成、「フラワースタジアム」と名付けられ、8月に落成記念式典が行われた[18][19]。
2007年5月、鴻巣市は広報紙において、同年夏より市民プールは開園しない、と発表した[20]。市は前年にふじみ野市立大井プールで発生した事故に言及し、開園から30年以上が経過し老朽化したプールを全面改修すれば4億円以上の費用がかかる一方で、利用者数は年々減少していることを閉鎖の理由としたが、閉鎖に反対する市民は署名運動を行い、「市民プールを存続させる市民の会」が議会に運営継続を求める請願書を提出した[21]。しかし同月末、市議会は請願を不採択とし[22]、プールはそのまま閉鎖された。跡地には後にスケートパークや3on3コートが整備された[23]。
2008年4月より指定管理者として、公園全体は鴻巣市環境緑のグループが、次節で述べるスポーツ施設は株式会社島村工業が管理運営に当たっている[24]。平成21年度のスポーツ施設利用者数は68,916人[25]、件数は773件である[26]。
スポーツ施設
[編集]- 野球場
- →詳細は「上谷総合公園野球場」を参照
- テニスコート
- 全天候型 10面。
- サッカー場
- JFA公認の人工芝コート。少年サッカーコート2面およびフットサルコート4面を兼用。
- 多目的グラウンド
- 野球、ソフトボールなど。
年度 | 計 | フラワースタジアム | 多目的グラウンド | サッカー場 | |
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2011年度(平成23年度) | 766 | 195 | 264 | 307 | [27] |
2012年度(平成24年度) | 720 | 152 | 324 | 244 | [28] |
2013年度(平成25年度) | 583 | 22 | 311 | 250 | [29] |
2014年度(平成26年度) | 811 | 194 | 373 | 244 | |
2015年度(平成27年度) | 782 | 243 | 300 | 239 | [30] |
2016年度(平成28年度) | 1,288 | 273 | 337 | 678 | |
2017年度(平成29年度) | 1,409 | 230 | 303 | 876 | [31] |
脚注
[編集]- ^ “鴻巣市都市公園条例 平成17年09月22日 条例第138号”. 鴻巣市. 2012年11月25日閲覧。
- ^ 「定例市議会から 運動公園用地を買収 補正予算は1億3千6百94万円」『こうのす市政だより』第181号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1972年7月、2頁。
- ^ a b 鴻巣市役所建設部都市計画課 編『鴻巣の都市計画』鴻巣市役所、1992年、26頁。
- ^ 「運動公園(常光)と勝願寺の公園」『こうのす市政だより』第181号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1972年7月、6頁。
- ^ 『鴻巣市体育協会30周年記念誌』鴻巣市体育協会、1987年、9, 25頁。
- ^ 鴻巣市秘書室広報広聴課 編『こうのす、咲いた。市制施行50周年記念鴻巣市市政要覧』埼玉県鴻巣市、2004年。ただし上谷公園野球場完成を1975年(昭和50年)4月とする文献もある[5]。また都市計画上の使用開始は1976年(昭和51年)となっている[3]。
- ^ 「義務教育施設整備を重点に 教育費に11億3186万円 一般会計 40億622万円(対前年比45・9㌫増)」『広報こうのす』第214号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1975年4月。
- ^ 「定例市議会から 水道料金の改正条例を可決 市民プール、当初の計画を2年短縮」『広報こうのす』第218号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1975年8月、2-3頁。
- ^ a b 「夏です! みんなで泳ごう 市民プールが完成」『広報こうのす』第229号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1976年7月、4-5頁。
- ^ 「市民福祉の維持向上と市政の調和ある発展を基本目標 昭和51年度 市長の施政方針説明から」『広報こうのす』第226号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1976年4月、2-5頁。
- ^ a b 「待望の市民プール 鴻巣 あすからオープン」『埼玉新聞』昭和51年(1976年)7月16日付2面。
- ^ 「市民の生活環境の改善と福祉の向上を 昭和53年度 市長施政方針」『広報こうのす』第250号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1978年4月、2-6頁。
- ^ 「6月定例市議会から 児童館など建設たけなわ 今回の補正予算は5億5885万円」『広報こうのす』第253号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1978年7月、4-5頁。
- ^ 「県下初のアルミ製公認(予定)プール完成」『広報こうのす』第253号、埼玉県鴻巣市役所企画課、1978年7月、8頁。
- ^ 『朝日新聞』1992年4月28日付(埼玉)。
- ^ 「12年後の国体 本県開催〝内定〟へ 申請書提出順序を承認」『埼玉新聞』1992年(平成4年)4月28日付1面。
- ^ 「2004年の埼玉国体 競技別会場 決まる 体操、柔道など9競技は先送り」『埼玉新聞』1995年(平成7年)11月3日付。
- ^ 原口和久(彩の国まごころ国体鴻巣市実行委員会会長・鴻巣市長)「君の夢 大きくはばたけ 鴻巣で」『彩の国まごころ国体 鴻巣市実行委員会広報』第1号、彩の国まごころ国体鴻巣市実行委員会広報班(鴻巣市国民体育大会事務局)、2004年10月22日、1頁。
- ^ 「上谷総合公園野球場「フラワースタジアム」完成」『広報こうのす』第634号、鴻巣市役所、2004年9月、6-7頁。
- ^ 「この夏から市民プールは開園いたしません」『広報こうのす かがやき』第666号、鴻巣市役所、2007年5月。
- ^ 「公営プール「なくさないで」 鴻巣 老朽化進み閉鎖へ 継続求め市民が請願書」『埼玉新聞』2007年(平成19年)6月1日付19面。
- ^ 「プール存続請願は不採択 鴻巣市議会」『埼玉新聞』2007年(平成19年)6月27日付15面。
- ^ 上谷総合公園市民プール跡地が新たな公園として生まれ変わります 5月5日「こどもの日」グランドオープン
- ^ 鴻巣市. “平成24年度指定管理者制度 公の施設一覧表”. 2012年11月25日閲覧。
- ^ 鴻巣市. “事務事業評価表”. 2012年11月25日閲覧。
- ^ 鴻巣市. “統計こうのす - 教育・文化”. 2012年11月25日閲覧。
- ^ 鴻巣市総務部総務課編 『統計こうのす 平成24年版』鴻巣市、2015年。
- ^ 鴻巣市総務部総務課編 『統計こうのす 平成25年版』鴻巣市、2015年。
- ^ 鴻巣市総務部総務課編 『統計こうのす 平成27年版』鴻巣市、2016年、137ページ。
- ^ 鴻巣市総務部総務課編 『統計こうのす 平成28年版』鴻巣市、2017年、137ページ。
- ^ 鴻巣市総務部総務課編 『統計こうのす 平成29年版』鴻巣市、2018年、139ページ。
関連項目
[編集]外部リンク
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