上村昇
上村 昇 | |
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生誕 | 1952年10月8日(72歳) |
出身地 | 日本 千葉県市川市 |
学歴 | 京都市立芸術大学 |
ジャンル | クラシック |
職業 | チェリスト |
担当楽器 | チェロ |
事務所 | 株式会社ジャパン・アーツ |
上村 昇(かみむら のぼる、1952年10月8日 - )は、日本のチェリスト。
経歴
[編集]千葉県市川市出身。父の手ほどきを受け、7歳でチェロを始めるも、2年で挫折。大学進学の際、小学校の時からのめり込んでいたビートルズに憧れ、彼らのようにはなれなくてもジャズギタリストくらいなら、と音楽の基礎を学ぶためチェロで京都市立芸術大学を受験。10年のブランクがあったが、現役で進学した。入学を許可してくれた大学には今でも感謝しているという[1]。
京都市立芸術大学で父の東京音楽学校時代の先輩であり、巖本真理弦楽四重奏団のチェリストであった黒沼俊夫に師事。大学1年生のころ聴いたベートーヴェンの交響曲第9番の第3楽章を聴いて、音楽を一生続けていくことを決意したという[1]。1975年に京都市立芸術大学を卒業。
1979年、京都・東京にてデビュー後、アメリカに渡りハーヴィー・シャピロに、ジュネーブにてピエール・フルニエに師事する。ジュネーブを中心に、フィレンツェ、ヴェローナ、ローマ、西フランスにおいてオーケストラとの共演、室内楽などで活躍。
1980年8月帰国に帰国し、国内での本格的な演奏活動を開始。1985年堀正文、清水和音と共にピアノ・トリオを結成する[2]。
1991年ヴァーツラフ・ノイマン、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の日本公演ソリストに招かれ、ドヴォルザークの協奏曲を演奏。1998年に京都府民ホール・アルティの開館10周年を記念して、豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子と京都アルティ弦楽四重奏団を結成し、定期的に公演を行っている。
NHK交響楽団など、国内の多数のオーケストラよりソリストとして招かれている。
1999年より母校の京都市立芸術大学教授を務めるほか、桐朋学園大学客員教授[3]や大阪音楽大学・大阪音楽大学短期大学部特任教授[4]として後進の指導にもあたっている。また、京都市交響楽団ソロ首席チェロ奏者、水戸芸術館専属の音楽団水戸室内管弦楽団、ATMアンサンブルのメンバー、日本チェロ協会評議委員を務める[2]。京都市文化功労者。
使用楽器
[編集]使用楽器は、1700年製マッテオ・ゴフリラーである。
受賞
[編集]- 1976年 第23回文化放送音楽賞 受賞[5]
- 1977年 第46回日本音楽コンクール 第1位[6]
- 1977年 海外派遣コンクール 松下賞受賞[5]
- 1979年 第6回カサド国際チェロ・コンクール 優勝[2][5]
- 1982年 第1回京都府文化賞 新人賞受賞[7]
- 1993年 第5回飛騨古川町音楽大賞 奨励賞受賞[5]
- 1998年 ABC国際音楽賞受賞(ピアニストの迫昭嘉とのデュオ)[8]
- 2001年 第19回京都府文化賞 功労賞受賞[7]
- 2008年 第28回音楽クリティック・クラブ賞 受賞
- 2008年 京都府新世紀かがやき交流賞 受賞
脚注
[編集]- ^ a b [1][リンク切れ]
- ^ a b c “アーティストのご紹介”. 株式会社フォンテック (2000年1月1日). 2014年6月14日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 株式会社ジャパン・アーツ. 2014年6月14日閲覧。
- ^ “上村 昇 | 教員紹介”. 大阪音楽大学. 2020年7月1日閲覧。
- ^ a b c d “楽団員プロフィール”. 水戸室内管弦楽団. 水戸芸術館. 2014年6月14日閲覧。
- ^ “入賞者一覧”. 日本音楽コンクール. 2014年6月14日閲覧。
- ^ a b [2][リンク切れ]
- ^ “審査委員(迫昭嘉 紹介文5行目)”. 横須賀芸術劇場. 横須賀芸術文化財団. 2014年6月14日閲覧。